劇場公開日 1983年7月2日

「ドン引き…」刑事物語2 りんごの詩 buckarooさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ドン引き…

2022年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

なんか「めっちゃ感動できる」みたいなことを聞いていたので期待してたんだけど…

話が雑だし、いろんなシーンを入れようとして、もうちょっとなんか整理できたんじゃないのかコレ。
タモリのシーンとか必要? これって、観客サービスなの?なにが言いたい映画なのかブレまくってるやろ。
主人公の彼女が死ぬのも安易だわー。その時だけ武田鉄矢は号泣してみせるけど、それ以降はなにも無かったかのような展開。彼女の死がすげー“消費”されたかんじ。

でさー、まぁ時代なんだろうけど子供をぶん殴って「男は強くないとだめなんだああ~」とか、ただの暴力サイコパスおっさんやろ。
殴らないとなんにも伝えられないの?きもちわるい。
しかもやたら「男とは~、男とは~」ってうるさいわ。

子どもに強く生きてほしい、ということを伝えたいのであれば、ぶん殴る必要なんかまったくない。
母親に手錠をかけようとするところで、子どもが武田鉄矢に抵抗して「母ちゃんを連れて行くな~~!」って言って子どもが武田鉄矢を殴る展開にすればいいのよ。あくまでも武田鉄矢は無抵抗。
で、その場では子どもが母親を守った、ってことにするの。
そんで武田鉄矢が子どもをギュッと抱きしめて「こうやって母ちゃんを一生、なにがあっても守ってやるんだぞ!それが男の強さというもんなんだ」って言ってやればいい。
感動シーンになるやろ、これで。子どもをぶん殴らなくても。

武田鉄矢が子どもぶん殴って気持ちよくなってるだけやん。ほんま最悪。

このぶん殴るシーンがこの映画の肝なんでしょ?
だったらもう全然ダメだわこの映画。
観ない方がいいです。
気分悪くなる。
武田鉄矢も気持ち悪いし。

buckaroo