パリ、テキサス

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

ビム・ベンダース監督が、テキサスの荒野を放浪する男の妻子との再会と別れを、ライ・クーダーの哀愁漂う音楽に乗せて描き、1984年・第37回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた傑作ロードムービー。荒野をひとりさまよっていた男が、ガソリンスタンドで気絶した。記憶を失っている男の持ち物を手がかりに連絡を受けたウォルトは、男が4年前に失踪した兄トラヴィスだと確認する。トラヴィスはテキサス州の町パリに所有する土地を目指していた。徐々に記憶を取り戻したトラヴィスは、4年ぶりに再会した幼い息子とともに、妻を探す旅に出る。主人公トラヴィスをハリー・ディーン・スタントン、妻をナスターシャ・キンスキーがそれぞれ好演。俳優サム・シェパードと「ブレスレス」のL・M・キット・カーソンが脚本を手がけた。

1984年製作/146分/G/西ドイツ・フランス合作
原題:Paris, Texas
配給:東北新社
劇場公開日:2021年11月5日

その他の公開日:1985年9月7日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第42回 ゴールデングローブ賞(1985年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第37回 カンヌ国際映画祭(1984年)

受賞

コンペティション部門
パルムドール ビム・ベンダース
国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞 ビム・ベンダース

出品

コンペティション部門
出品作品 ビム・ベンダース
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(C)Wim Wenders Stiftung 2014

映画レビュー

5.0見る/見られる、見せる/見せられる

2022年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

覗き部屋と映画は似ている。映画は観客が一方的にスクリーンを見る。見る主体としての観客と見られる客体としての映画。覗き部屋は、マジックミラーのようになっており、客からは女性が見えるが、女性側は客を視認できない。見る主体としての男性客と見られる客体としての女性。映画研究者ローラ・マルヴィの「視覚的快楽と物語映画」の影響があるんだろう。映画がなぜ魅力的なのか、それは「のぞき見る」快楽があるから、そしてハリウッド映画においては大抵、男が女をのぞき見る構造をしているとローラ・マルヴィは言ったわけだけど、彼女が言ったことがそのまま映画の中で再現されている。
「見る/見られる」という関係において、確かに男が女を見ることの方が多かっただろう。しかし、「見る/見られる」は何かの拍子に「見せる/見せられる」という関係に反転するのではないか。この映画を久しぶりに見てそんなことを思った。主人公の男はかつての妻を覗き部屋の鏡越しに見たくなかったのか、背中を向けて話し始める。しかし、最終的には見なくてはいけなくなる。彼はあの時、主体的に「見た」のか、それとも「見せられた」のか。

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杉本穂高

4.5顔を合わせる

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:その他
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abokado0329

3.0土地を買ったんだ。テキサス州、パリ。

2024年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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栗太郎

5.0全部かっこいい

2024年1月23日
PCから投稿

映像もストーリーも音楽も、演技・演出・役者も、ロケーションやモチーフも、とにかく画面に広がるありとあらゆるものが格好良くて、静かにじっくりと映画時間を堪能できるのではないでしょうか。小難しいことなど一切ありません。展開される事柄を素直に感じるがままに捉えていけば最高の2時間半になるはずです。

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SH
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