劇場公開日 2024年3月22日

「文明、国家、文化の衝突」戦場のメリークリスマス 多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0文明、国家、文化の衝突

産業革命発祥の国イギリスとそれに追随し、アフリカ、アジアを共に食い物に植民地にした、欧米列強、連合国軍、その欧米列強の無惨な植民地政策と暴力的恫喝に屈指、開国し、その、誤った帝国主義に習って東南アジアに軍事侵攻した日本、そもそも進み具合が違うので多少の差異があれども、出所は同じ、産業革命、資本、自由、帝国主義、軍国の度合いの違いの程度の問題だが、植民地からすれば、本質的にはどちらも同じ穴の貉で、犯罪加害国同士が互いの利権を巡って目の前で殺し合っている、優勢な日本が捕虜を、勝者の連合国が戦犯を。
一般庶民の象徴として描かれた原軍曹は、帝国日本の軍事的優越感から、朝鮮民族に対する差別意識と暴力、近代国民皆兵による家父長制、男尊女卑の影響で排他的でありながら、敗戦後、戦犯として裁かれる立場に逆転すると、キリスト教に改宗し、自らの犯した罪を悔いている。
自ら考える、思考することを止めて大衆心理に迎合する大多数の人々として興味深い。
まるで現在の平均以下の特に優れた意見を持ち合わせない誹謗中傷のよう。
救いは、個人としては、どういう形であれ、解り和えることが僅かばかり描かれていること。

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全国連加盟国不可侵条約締結、武装中立主義、多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。