シッピング・ニュース : 新作映画評論

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シッピング・ニュース

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3月23日より、丸の内プラゼールほか全国松竹洋画系にてロードショー

きっと監督の北方の「血」が騒いだんでしょう

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ニューヨーク州北部の小さな町の新聞社で、印刷工として静かに暮らす男、クオイルが、妻に捨てられたことをきっかけに、先祖の暮らした土地に行き、新たな人生の第一歩を歩み始める。ひらたく言えば、中年男の第二の人生探しの物語なのだが、本作はその枠内に収まっていない。なぜなら、彼がその地で出会うのが、お約束の心安らぐ自然だの素朴な人々だのではないからだ。

その祖先の地として登場するのは、ニューファンドランド島。カナダの東沖にある孤島で、寒さは厳しく、氷河に削られた岩肌には低木しか生えない。主人公クオイルの祖先は、この地に住み着いた古代スカンジナビアの海賊だ。先祖代々の家に住むことになった彼と娘は、土地の記憶とも彼らの幻想ともつかない光景を目にする。さらに、彼の叔母の子供時代のある種神話的な体験や、彼の雇い主の民話のような体験が語られていく。彼の再生に力を貸すのは、これらの神話的な原初の力なのだ。

ハルストレム監督は、スウェーデンのストックホルム生まれ。今までの作品とはひと味違う展開は、北の地に刺激された彼の祖先の血の為せるわざなのか、なんてね。

(編集部)

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ABOUT THE MOVIE

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  • E・アニー・プルーの小説「港湾ニュース」(集英社)を「ショコラ」「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム監督が映画化。オスカー2冠のケビン・スペイシーを主役に、彼と心を通わす女性役にノミネート歴2回のジュリアン・ムーア、彼の叔母役にオスカー女優、ジュディ・デンチと主演陣はオスカー常連ぞろい。共演陣も、クオイルの妻役はケイト・ブランシェット、同僚役はリス・エバンスやピート・ポスルスウェイト、雇い主役はスコット・グレンと、演技派が大集合。
  • 原題:
    The Shipping News
    監督:
    ラッセ・ハルストレム
    原作:
    E・アニー・プルー
    音楽:
    クリストファー・ヤング
    出演:
    ケビン・スペイシー、ジュリアン・ムー、ほか
    製作国:
    2001年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間52分
    配給:
    アスミック・エース/松竹
  • オフィシャルサイト

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