ベネチア映画祭、金獅子賞はアン・リー監督に
2005年9月13日 12:00
10日、第62回ベネチア国際映画祭の授賞式が開催され、コンペティション部門のグランプリにあたる金獅子賞にアン・リー監督の「Brokeback Mountain」が選ばれた。「Brokeback Mountain」は、「シッピング・ニュース」の原作者E・アニー・プルーの短編小説を映画化したもの。60年代の保守的なアメリカ西部ワイオミングにある牧場で、やがて同性愛の関係にいたる2人のカウボーイの姿を描いた作品だ。主演はヒース・レジャーとジェイク・ギレンホール。リー監督は「大作を2本完成させたので、次は自分が本当に感動できる小規模な作品を撮りたかった」とコメントしている。
ジョージ・クルーニー監督によるモノクロ映画「Good Night, and Good Luck」は男優賞(デビッド・ストラザーン)とオゼッラ賞(脚本賞)を受賞。銀獅子賞(監督賞)は「Les Amants reguliers」のフィリップ・ガレル、女優賞は児童虐待をテーマにした「La Bestia nel Cuore」のジョバンナ・メッツォジョルノがそれぞれ受賞した。
また、「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」の宮崎駿監督が、これまでの業績をたたえられ、特別功労賞を受賞した。主な結果は以下の通り。
金獅子賞(グランプリ)
「Brokeback Mountain」(アン・リー監督)
銀獅子賞(監督賞)
フィリップ・ガレル監督(「Les Amants Reguliers」)
審査員特別賞
「Mary」(アベル・フェラーラ監督)
オゼッラ賞(脚本賞)
(「Good Night, and Good Luck」)
男優賞
デビッド・ストラザーン(「Good Night, and Good Luck」)
女優賞
ジョバンナ・メッツォジョルノ(「La Bestia Nel Cuore」)