劇場公開日 2005年2月11日

「ボーンシリーズ第2弾。前作同様ボーンが強すぎ。ボンド同様どんな困難...」ボーン・スプレマシー supersilentさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ボーンシリーズ第2弾。前作同様ボーンが強すぎ。ボンド同様どんな困難...

2018年3月5日
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鑑賞方法:VOD

ボーンシリーズ第2弾。前作同様ボーンが強すぎ。ボンド同様どんな困難な状況でもくぐり抜ける非現実的なアクション。前作ではそのあまりの強さにちょっと唖然としてしまったけど、今作を見て思ったのは、ボーンの強さはスポーツのような簡潔さがあるということ。

ダニエルクレイグ以降はだいぶマッチョなボンドになったけど、ボンドの強さは常に魅せることにこだわるあまりスパイらしからぬ華やかで上品な印象が否めなかった。まぁそれがボンドの良さでもあるわけだけど。その華やかさが殺し合いという冷酷性を薄めてしまうのもまた事実。ボーンのアクションは、状況判断から実際の行動に至るすべてが道理にかなっていて、アスリートを見てるような美しさがあるように感じる。

また、自分の記憶を思い出していく過程で、自らが殺し屋であるという事実にも向き合いハードボイルドな哀愁を感じさせる主人公というのも新しいヒーロー像として興味深い。ボンドの場合、悪人しか殺さない正義の味方みたいな演出がされてはいるが、実際には悪の手下をバンバン殺してる事実に白けちゃうところがあるんだけど、ボーンシリーズは全編にわたって硬派。謎を残した終わり方も次作を期待させる。楽しみ方がわかってきた。

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