紅の豚のレビュー・感想・評価
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男らしいかっくいい作品。 これを今まで観たことがなかったことが恥ず...
男らしいかっくいい作品。
これを今まで観たことがなかったことが恥ずかしい。
名言がありすぎる!メモに残したいくらい。
ポルコが人間に戻れたのかどうなのか謎なところもまた◎
飛行艇の飛ぶ姿が何より美しい
改めて観てみますと、宮崎作品の中で『風立ちぬ』と共通性のある作品のような気がしましたね。飛行機の飛ぶ姿の美しさと、そこにかける男の想いを両作品とも追い求めていたように思います。
それで、私としては断然、『紅』さんに軍配を上げたいですね。なんてったって、飛行艇の飛ぶ姿が美しい。この姿に惹かれることこそが、宮崎映画の核だと私は思っているんですね。
そして改めて… 宮崎監督、どうか引退撤回でお願いします! また美しく空を飛ぶ飛行機を描いてください!
飛べない豚はただの豚
名言がおおいとおもう!
豚がの台詞かっこいい!笑
ヒューマンストーリーが濃いはなしで、さらに普通に人間がやるよりも、豚による差別化などを意識しながらみれるから心に響きやすいかも。
また、男性が出稼ぎにいくはなしとか、働く女性のはたしとか、時代背景やメッセージ性もある。
宮崎駿自分を問い直す
十代のころに映画館でこの映画を見た。
そのころは、何もない娯楽作品だと思って見ていた。
何かこの人の作品はいつも説教くさいなと思っていたからだ。
これは珍しくその説教くささがなくなっていい感じだなと思った。
大人のための戦争ごっこ映画というのもなかなかよかった。
今改めて見返すとこの映画の本質ではないのだなと思う。
静かなる男のオマージュにしろ、紅の翼のオマージュにしろそれは一部分でしかない。
豚は宮崎駿自身だった。
豚というものを彼自身の観点から捉えるなら、それは動物農場に出てくる豚だ。
最初は農場の豚として、人間と戦う立場にあったがやがて動物たちを人間の手先として支配するようになる。
その豚だ。
彼は自分を人間の手先なのだと位置づけた。
金のために働かされる豚を自分だと認識した。
きな臭いクロアチアを描きながら、実はいつも自分自身のことを絵映画にしている。
キスによって人間に戻れると思っているのはそうあって欲しいという願望でしかない。
キスは許しだからだ。豚は、人間の手先になってしまった以上人間の手先を続けるしかなくなってしまった。
その悲しみを描いた悲劇がこの作品の本質である。
宮崎駿という人は、このあたりから暗闇をさまよい始める。
紅の豚とアドリア海の真珠
まず、印象的な名セリフが登場します。
“飛べない豚は、ただの豚だ。”と、“豚は、飛んでも豚だ。”です。
魔法をかけられ、豚になった人の話でした。
最後に人間に戻ったみたいだけど、それでエンディングになって、人間になった姿を映してなくて残念でした。
エンディングの画面に出ていたのかも知れませんが、豚の姿でずっといたので、どの人か解りません。
映画のラストが物足りなかったです。
それと、この映画の舞台がよく解りません。
最初、イタリアかと思っていたら、違うようだったし、やたら“アドリア海の〜”と言うシーンが多かったので、インターネットで調べたら、『アドリア海の真珠』と呼ばれる都市が、クロアチアにある事が解りました。
普通の日本人には、イタリアとかクロアチアとかの地理が解りづらいので、最初の導入部分で、地理の説明をしてもらえるとありがたいです。
最初は、空賊(空の海賊)や豚の賞金稼ぎなど架空の国の物語のような感じがしたんですが、途中からイタリアのミラノに行き、飛行艇を修理した所から、イタリア空軍や大恐慌やファシストなどが表れて、実在の都市が舞台だと解りました。
それと、最初から、豚で登場させなくて、人間から豚に変わり、また人間に戻る話の組み立て方の方が良かったと思います。
豚の恋も、アメリカ人のカーチスが言ったように、幼なじみの女性と設計士の少女が表れて、ブレブレです。
最後に、豚にキスをして魔法を解くのは、幼なじみの婦人にして欲しかったです。
ほのぼの伊達男気質
総合:70点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 80
音楽: 75
いつまでたっても伊達男ぶりを捨てられないかつての空の英雄は、少年のように自由にきままに大空を駆け抜け自分の美学を追及し続ける。物語に大きな盛り上がりや緊迫感はないが、飛行機の操縦の活劇で見せてくれる、古き良き時代の悪い親父をほのぼの且つ痛快に描いた作品。空が大好きでたまらないという宮崎監督の個人的趣味が全面に出ているのだろう。そしてこれは監督の思う、男の生き方の一つの理想的な姿であるのかもしれない。ポルコ・ロッソを演じた森山周一郎の声が渋くてはまり役。
飛べねぇ豚はただの豚だ
言わずと知れた宮崎駿の名作アニメ。
これ以降の作品が毎回興行が百億を超える“国民的作品”となり、分岐点の一つ。
主要キャラクターをプロの声優が務めるのも本作で最後。
宮崎駿の空への憧れが最大限に発揮され、飛行シーンは、自分が飛行機に乗り肌に風を感じる錯覚すら与えてくれる。
少年少女が多い宮崎主人公の中で、異例の大人の男。
でもそこは偏屈な宮崎、真っ正面から描かない。
豚に姿を変え、男のロマンとダンディズムとユーモアを代弁する。
ユニークな登場人物たち、躍動感溢れる物語…大人も子供も楽しめる、何度見ても色褪せないエンターテイメント。
「かっこいい」とはこういうことさ。
宮崎駿監督。
1920年代のアドレア海。
空の海賊「空賊」と、「空賊」を相手にする「賞金稼ぎ」。
その賞金稼ぎの中に、ポルコ・ロッソという豚の姿をした男がいました。
ポルコと空賊、ライバルの賞金稼ぎ、
ポルコをひたすら待ち続ける女性・・・。
登場人物達がみんな生き生きと描かれていて、
心から楽しめる映画だと思います。
宮崎作品の中でもかなり「渋い」作品です。
大人の特に男性にオススメですね。
ポルコの生き様に共感出来ると思いますよ(笑)。
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