紅の豚のレビュー・感想・評価
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シネマフェスティバルで
2024年2月にシネマフェスティバルで鑑賞
公開当時は子供だったし
当時はジブリ作品でも大人向けの本作は
映画館ではなく地上波で初めて見た感じでした。
大人になってから
やはり、地上波で見て気に入った感じで
今回映画館で観てみようと思い来館。
何度も観たけど
「飛べない豚はタダの豚」
名台詞ですね。
無人島にひとつ持って行くならコレかも
調布シネマフェスティバルにて鑑賞。
何度も見たけれど、映画館で初めて見てみて。
改めて生涯トップ3に入るなぁ、と痛感。
カーチス推しですが、ここにきてフェラーリも良くなってきたなぁ。
久しぶりに映画パンフレット買いました。
調布シネマフェスティバル2024で鑑賞
劇場は満席でジブリの名作をスクリーンいっぱいで楽しみたい人々で溢れていました。内容はいうまでもなく時が経ってもこのようなイベントで名作が観れるのは映画ファンとして喜ばしい事です。
声優と音楽が最高!!
豚になった飛行機乗りの物語。
誘拐・強奪等悪さもするのだが、なんと気持ちの良い痛快な話なのだろう。
とはいえ、一歩間違えば、豚になった人間が主人公という際物ネタの子どもだましの映画にもなりかねない。
それを大人の鑑賞に堪えられるものにしているのが、声優と音楽。
森山周一郎氏とくれば『刑事コジャック』。
スキンヘッドでダンディな風貌の「ニューヨーク怒りの用心棒(『刑事コジャック』日本での本放送時のキャッチコピー)」。
その声が主人公のポルコ・ロッソを演じる。
第1次大戦が終わり、それでも続く貧困に、ファシズムが台頭してきてまた戦争が起こる予感が満載の時代。再び戦争に駆り出されることを嫌悪して、自身に”豚”になる魔法をかけたとされる主人公。選んだ仕事は空賊相手の賞金稼ぎ。「アドレア海の怒りの用心棒」を借景としてイメージさせる。
そんな主人公はクールでダンディに決めるときと、吹き出してしまうような時と。声はけっしてギャグをやっているのではないが、映像に現れる主人公の表情に笑わせてくれる。そしてそんなおかしみのある表情と声が乖離していない。なんてすごい。
マダム・ジーナを加藤登紀子さん。
学生運動が盛んだったころに、東大生であった加藤さん。その当時ご自身は演劇に熱中して学生運動とは距離を置いていたとはいえ、学生運動指導者の一人・藤本さんと獄中結婚をされるなど、しっかりとしたブレのないご自身の意思を貫いている女性。それでいて、喧嘩腰になるのではなく、しなやかさ、人や世界・社会への思いやりを忘れないで主張をしつづけている女性。
まさしくジーナさんそのもの。
ジーナさんが歌う歌も素晴らしいが、ジブリにしてはめずらしく、ジーナさんの口パクと言葉があっている。実際に加藤さんが歌う様をアニメーションにしたのだとか。とても気持ちよく、聴いていられる。
エンディングの歌は主人公やジーナさんたちの青年期の思い出を歌っているのだろう。だが、私には、映像等で知る、1960年代の学生たち。お金もなく、皆で狭い四畳半や路上に集まり、社会の理想を語り合っていた熱情への郷愁、そしてそれを知らぬ身には憧憬にも聞こえる。
マンマユート・ボスは上條さん。
とてもハマる!「仲間はずれにしたらかわいそうだろ」って、他の人を人質にしたらいいのに(笑)。声量豊かな歌手なのに、こんな三枚目がとてもうまい。
空賊連合の面々と言い、悪だくみをするが、最低限の人としての矜持は守っている。
そこに、カーティスとかフィオナが入ってきて、いつの間にかフィオナをめぐる決闘となって、しかもそれがお祭り騒ぎになってと、アニメらしい急展開(笑)。自分の意志と反した流れなのに、いろいろなしがらみ・思いに、しっかり巻き込まれていくポルコ。ハードボイルドなのに、ハードボイルドテイストではない。否、「タフでなければ生きていられない。優しくなければ生きていく資格はない」だから、ハードボイルドそのものの展開なのだけれど、このおかしみはなんなんだ(笑)。
こんな、軽いドタバタ劇だが、まったくのおとぎ話にはしていない。実際の歴史的社会背景はしっかり描かれている。
女性ばかりの工場。男は皆出稼ぎに行ってしまったから、女性しか働き手がいない。
元々家での仕事に従事していた女性が、戦争に行っていなくなった男性の代わりに外で働き始めたのが、女性が社会進出するきっかけになったとどこかで読んだ。たんなる女性賛歌のウーマンパワーを描いているわけではない。
台頭するファシズム。「国債を買って、祖国への忠誠を(思い出し引用)」。戦争へ突き進む国家・政治家。それを支える私たち。今、NISAやIdecoを政府が推し進めていることと、ついリンクしてしまう。怖い。投資先はきちんと選ばねば。
新しいものを作り上げる喜び。けれど、秘密警察からの疑いをそらさなければいけない。
第二次世界大戦と言えばナチスが有名だが、イタリアではムッソリーニによるファシズム政権。それらに対するレジスタンスに間違えられぬように過ごす、窮屈な日々。だが、そんな悲壮さよりも、ポルコたちの格好良さ・ユーモアや工場で働くおばちゃんパワーの方が心に残る。時代にまかれつつも、したたかに抗う強さ。
そして、フィオナにせがまれてしたポルコの話。
荘厳でもあるものの、取り残される寂しさ、喪失感、友の無念な気持ち、ジーナへの申し訳なさ。胸が締め付けられる。
もし、戦争がなければ、従軍していなければ、ジーナは幸せな結婚生活を送っていたのに…。
人に歴史あり。大人になればいろいろなことを背負っている。
それらの物語を彩る音楽。最高”。
暗い情勢をベースに、それでも、それだから日々自分らしく生きようとした人々。
ちょっと人生に疲れた時、そんな彼らに会いたくなる。
お祭り騒ぎの映画だけれど、沁みる大切な映画。
ひとつひとつのセリフが耳に残る。
「良いパイロットの条件はなに?」
「インスピレーションだな。」
おー、カッコイイ。
ハードボイルドなブタが終始良いセリフを吐くアニメーションだった。海!空!飛行機!と宮崎駿の「好きなもの」が結集していて、観客を強く映画に引き込んでいく。
飛行艇の動きはもちろん、波打つ海面やコップに注がれるワイン、そしてフィオのキスも、すべての動きが気持ちいい。
ただ、ポルコロッソ(赤い豚)って呼ばれ方はどうなん?ちょっと可哀想じゃない?
飛ばない豚は、ただの豚だ
昔、この映画の公開時、ブランキー時代のベンジーが、この映画を観たらしく、
「飛行機の免許とらなきゃな」と言ってて、前から気になってた映画です。
今さら、やっと観たけど、
やー、カッコイイ!!
豚の姿ってトコが、いいですよね♪
これが人間の姿だったら、だいぶ面白さ落ちると思われ…
皆さん評価が高いみたいですが同意です。
観た事あるジブリの中で、かなり上位。
80~85点ぐらい。
ジブリ作品中最高傑作!
とあるライブで「さくらんぼの実るころ」を聴いたことから久しぶりに再鑑賞。あれ?こんなに良い映画だったっけ。下手したらラピュタの上を行くじゃん!なぜ豚?なぜイタリア、なぜファシスト政権下?などにほとんど説明がなされないところがまた良い。政治思想的な意図もあるのかもしれないがそんなのはさておき、見た目じゃない男のカッコ良さ、不器用さ、優しさが溢れてて泣きそうになる。飛行艇の発進シーンなどはメカオタクのこだわりがガンガンに込められている。街の風景もディテールの精緻さに懐かしの「赤毛のアン」を思い出しちまったぜ(ポルコ調)。ああプリンスエドワード島に本当に行きたかったなぁ…。宮崎さん、本当はこういう映画をいっぱい撮りたいんじゃないの?惜しむらくは幻のラストシーンが追加されてたら完璧だったかも。
言うまでもなく、
30年前の名作を改めて見た。
セリフも覚えるくらい見たけど、やはりひさしぶり見てもおもしろく、いい。
この時代の宮崎駿作品、ジブリ作品はいい。
「女の子で飛行艇に乗ってるなんて表現は不適切」、「タバコを吸うシーンが多い」、「女の子を賭けに使うなんて」、「最後は暴力で決着をつけるの?」とかなんとかなんて、今ならなんでもコンプラやら口うるさいクレームなんかが来るところ、そんなのもどーでもいいくらいの爽快、快活な作品。
古き良き時代だった。
ジブリの中でも大人な一作。 観る度に魅力が増して、幼い頃の公開当時...
ジブリの中でも大人な一作。
観る度に魅力が増して、幼い頃の公開当時よりも、大人になった今の方が作品の良さがわかり、数段おもしろく感じるようになっている。
アドリア海に映えるマルコの赤い機体。
大人の男の魅力、渋さ、カッコよさ。
カッコよさの中にも笑えるコミカルさ、その緩急のバランスがすごくいい。
出てくるピッコロ社の女性たち、元気なフィオ、ずっとマルコを待っているジーナも素敵。
観ていて気持ちがよく、ジブリの中でもかなり大好きな映画です。
粋で洒落た、味わい深い大人のアニメ
随分前に劇場鑑賞したが、超久し振りに再鑑賞。
歳を取ったせいか、当時と比べ、味わいが一段と深まった作品だった。
本作は、1920年代のイタリアが舞台であり、
往年の仏映画のような粋で洒落た雰囲気があり、大人が楽しめる作品。
力みがなく、といって、マイルド過ぎもせず、ストーリー、台詞、音楽、何をとっても程好く、落ち着いて鑑賞できる。
主人公と恋人は、人に媚びず、自分を持っている。
人生の酸いも甘いも知り尽くしている。
そんな二人のの大人の恋愛模様が格好良い。
観終わって、
宮崎駿監督作品って何故か惹かれるものがあるなって改めて実感した。
大人のための飛行艇アニメ映画、最高傑作
実を言うと、初めての「紅の豚」だ。
正直いちばん好きなジブリ映画と言ってもいいくらいだ。
というか、単純に好みではある。
そして既に、なんて贅沢な時間だったろうと思い馳せている。
美しい街並み、風景、それに見合う音楽。
熟した大人たちだからこその、成熟した台詞。
それらと対照的なポップな色使い。全てが完成されている…。
この作品ほど、宮崎駿の天才っぷりを感じる事のできる作品は他にないと思う。
初めの、ジーナとのシーンがかなり秀逸だった。
ふたりは旧知の関係。
だからか、事実を直接言わない。
ジーナは話す。「私の伴侶となった人は3人とも死んだの」
ここでポルコロッソは初めて知る。彼の友人が死んだのだ。
そこに被せるように名台詞をはく。
「いい奴はみんな死ぬ」
これは、友人への言葉であり、ローザへの気遣いであり、自身の哀愁を象徴した台詞だ。
さらに「この店で気に食わないことが一つだけある、あの写真だ」と話し、彼の人間だった頃の写真が写り、魔法で豚になってしまったと知る。この無駄の一切ない流れ。大人になった二人にふさわしい構成だ。
かと思えば、「今にローストポークになっちゃうから」で笑えたりするからなあ。
それと、女ばかりの職場も何だか力強くて魅力的だったな。
ただ…フィオの感じは苦手だったな。
神聖な少女が出てきて、その為に男が拳で戦うなんて必要あるんすかね。
チューとかもうアウトでしょ。
にしても、ジーナの賭けとかいう締め方だったり、ポルコロッソの表情を唯一見た人間がカーチスだったりと、最後まで洒落ていて最高でした。
「飛ばねえ豚は、ただの豚だ」
「飛んだところで、豚は豚だぜ」
飛ばねぇ豚はただの豚
元空軍の賞金稼ぎポルコロッソは要請を受け助けに飛んだ。どうやら魔法で豚にされてしまったらしい。飛ばねぇ豚はただの豚。出会いも新鮮だったフィオの気っぷの良さに惚れ惚れしたな。森山周一郎の渋い低音と、加藤登紀子の歌が印象的だったね。
「中身が大事」
日テレの昔のキャラクターの注意書きから始まる
金曜ロードショーで視聴。
宮崎駿監督原作脚本。このパンチライン
「飛ばねぇ豚はただの豚」このセリフはよーく聞いたことある。
そもそもフォルムが人間で顔だけ豚って•••
と思っていたが 中身イケメンのモテる豚だった
イタリア男性は女性に弱い。
わかる。 てか男は女に弱い
1990年代前半にしては、女性が活躍する映画。
マダムジーナがかっこいい
ピッコロはかわいい 次第に認めていくとこも良い。
イタリアの綺麗な海の景色なども出てくるので日常生活で疲れた私の体には染みる。
空を飛ぶって本当に気持ちよさそう。
コミカルなシーンもあるので全世代対象でいけると感じる。
戦争はしてはいけない 争いはよくないと宮崎駿からのメッセージが込められた作品
鼻と耳
ぶたになったといっても、笑うと歯並びはヒトと同じ。手足の指もヒトの形だし、目も元々の目のようなので、鼻と耳だけぶたなのね。髪の毛の後ろ、刈り上げなのは、芸が細かい。
イタリア男って、ほんと女に弱い。で、女は強い。飛行機が、そんなしぶとく強い女たちの手で作られるのは、いいね。結局、世の中の仕事は、性別で分けられるものではないのだ。向き不向きだけなのだ。
飛行機の天国。夢かうつつか、なんとも言えない美しさ。宮崎駿の飛行機愛がたっぷり入った作品。日テレ金曜ロードショーにて。
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