アメリカン・フィクションのレビュー・感想・評価
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医系家族でインテリ。お隣さんは弁護士。介護施設の額面も桁外れ。属性というフィクション。黒人というのもフィクション、上流階級もフィクション、文学者も、出版社も、ゲイも、ハリウッドも、批評家も、良い作品も悪い作品も。
ニーズという枠組みを解してそれに応答することはプロとして当然であって、女性作家の弁は雄弁である。誠実さがあるかが問われる。
この作品自体もその列に並ぶ。ラストは笑える。
まあ、ふつうに面白いので、見て損はない映画
まあ、ふつうだけどね。でも他のクソ映画見るよりもよいかな。もっともクソ映画好きな人もいるので、そっちの方は見ないほうがよいかもね。
なんかいろいろと中途半端な気がしました
皮肉の効いたコメディとしては楽しめたのですが、
主人公の母親の病気の兆候、家族の性的嗜好が描かれつつも、特に掘り下げることもないので、
生活の一場面の切り出しに過ぎないのかな・・・と終わってからそう思いました。
一方、主人公が別名で書いた小説がウケてしまう&賞までとってしまうところが
皮肉っぽいし、それを映画化しようということで、
どんなエンディングにするか・・・的なラストも3パターンあって面白かったです。
第96回アカデミー賞の脚色賞を受賞していますので、今後も鑑賞数は増えると思いますが、
Amazon Primeの字幕の「?」は何とかしてほしいです。非常に残念でした。
劇場公開してほしかった
黒人差別問題がテーマのブラックコメディで、ちょっとニュアンスがわかりにくい部分もありましたが、イメージしていたようなヘビーなものではなく、とても見やすくて軽やかであり、大変面白かったです。「人種問題は泥臭く描かれる」というのも私の先入観だったなと後から気づきました。
他の社会問題にも有効活用できるかな?
社会に蔓延する黒人たるもの…的な偏見にうんざりしながらも、それが逐一採用されてしまう皮肉な展開とばかばかしさ。さすがにこれはだめでしょ?と出す案がどんどん採用されていってしまう。問題を斜め上から扱ったよれたコメディなのですね。
この作品では黒人に対してのイメージ。でもちょっと見方を変えたらなんにでも当てはまりそうです。
字幕に文字化けあり
今見終わりました。
偏屈な作家の男が主人公で、あらゆる作品に於ける黒人の在り方に、疑問を持っています。
家族の事で問題が山積。とり急ぎまとまった金が必要。モンクさんはどう立ち回るか、というストーリーです。
奇抜な表現が随所に見られ、飽きずに観ていられます。同時に黒人コミュニティの生活や文芸業界の風景も見られて勉強になります。
尺が120分と長いですが、クライマックスも見事に魅せてくれ、観て良かったです。
字幕の文字化けはAmazonの問題であり、作品の問題ではありません。折角の良作につまらない傷を付けないで頂きたいものですね😒
期待しすぎたけど、爆笑
期待しすぎたが、面白かった
声をだして笑うところが多数
最後の最後で思考が追いつかない
俳優さんの名前と顔が一致せず
最後のあの方が誰だったのか
今から検索するかも…
セロニアスと検索して1つわかった
他にも 気づいていない色々があるのかな
リアルとリアリティの違い
リアルとリアリティは違うもので、リアルを全く反映していない、俗世間の思い込みに沿った作品の方にリアリティを感じてしまう。
それ自体はよくあることだが、この映画で何度か出てくる「白人の免罪符」という言葉。これが効いていますね。
まさに「アメリカンフィクション」! おすすめ
自分としてはかなり面白かった。
主人公のモンクの身内は医者だらけで、自身も文学博士。
父親の不倫と自死、母親のアルツハイマー、姉の離婚と突然死、兄も離婚経験者で同性愛者で薬物依存で、しかも、兄と姉からは、「父から愛されていなかった」と告白され、母は兄の性的指向を受け入れられない。そうした諸々のことから家族とは疎遠。
これら、「アメリカの現代社会のリアルな問題」のデパートの様なモンクなのに、世間からは「黒人」という属性のみでカテゴライズされ、自分の問題意識には目を向けてもらえない。
そんな、自分自身の「リアル」とはかけ離れた、「白人が考える黒人の苦悩の吐露」を期待されているバカバカしさが嫌になって、あえて自分にとって全くの「フィクション」を、ことさら強調して描いたところ、世間一般はそのくだらなさを笑い飛ばすどころか、「リアルだ」と絶賛の嵐…。
理解者だと思っていた自著の愛読者である弁護士の彼女も、このフィクションを評価していたことで関係が悪くなるが、母のアルツハイマーの治療費の関係で、本の売り上げや映画化で得る費用は手放せないため、本当のことを打ち明けられない。
そうした「生身の彼自身の苦悩の重さ」に対して、タクシーの乗車拒否や、「多様性への配慮」という名目での審査員の依頼など、「黒人という属性を理由にされる煩わしさ」が対比的に示される。
とにかく、いかに世間一般のステレオタイプな偏見がトンチンカンであるか、そうした「アメリカの白人たちの文脈の上に成り立ったフィクションのバカバカしさのリアル」を、見事に描いた作品。
ラストなど、この映画作品自体もメタ的にフィクションとして示しつつ、主人公のしたたかな一面を見せて終わる辺りも、クールだった。
セロニアスというファーストネームだから、みんなに「モンク」って呼ばれてるという設定とか、オダギリジョーみたいな映画監督のイカれ具合とか、アジア系の助監督が理不尽な扱いをされるところとか、きっと全部は拾いきれていないけれど、隅々までよく考えられていることが伝わってくるし、コメディとしてかなり上質な一本だと思う。
自分都合な前提ありきで話を進めないで
メディアが「黒人=差別される」というステレオタイプなセンチメンタルで儲けたいのは分かるんですが、世間にもそれがウケてベストセラーになるというのはリアリティが無いように感じました。
僕自身「黒人=差別される」系映画は、逆に黒人を可哀想な人に貶めているのではとウンザリしていたので、この映画の扱う皮肉にはハッとさせられず「いや、そうはならんやろ」と冷静にツッコんでしまいました。まあ僕は日本に住んでるので、本国の人には刺さる話だったのかもしれません。
『哀れなるものたち』『バービー』では「女性は男性に主体性を奪われているけど、〜」『アメリカン・フィクション』では「みんな差別される黒人の話を求めるけど、〜」と訴えてきますが「自分の主張のために都合の良い前提を押し付けるなよ」と感じます。
多層構造の「フィクション」がリアルな社会を表現する。
◯作品全体
タイトルにもある「フィクション」という題材の使い方が面白い作品だった。
本作には「フィクション」がたくさんある。主人公・モンクが作った黒人物語はステレオタイプな黒人を登場させて「こんな黒人像はフィクションだろ?」と訴えるような作品だ。しかしそのフィクションは白人にとって都合の良い「マッチョで悲しい物語」であるため、支持を得てしまう。冷めた感情で作ったフィクションをリアルだとして熱狂する読者たち。この構図をコメディだけでなく、都合良くフィクションを掬い上げる社会に対しシニカルな表現で映していたのが印象的だった。
特に白人の登場人物は、ほぼ全員が営利主義であり、都合良くモンクを操り始める。かといって白人は狡猾な人間としてではなく、「こうしたほうが儲かるし、都合が良いから」とハイテンションで絡んでくるのが異様だ。黒人を主人公とするフィクションに登場する「白人の救世主」とも違う、向こう見ずなフィクション白人。モンク一族だけが地に足のついた悩みを抱えているのは、モンクの視点を通した「都合良く切り取った部分を望む調子の良いやつら」として存在しているからかもしれない。
モンクの作品を授賞させようとする風潮に対し、モンクはノンフィクション映画として作品を売り出す。物語を作るに至るモンクの心情を暴くことで物語がフィクションに過ぎないことを訴えようとするが、作品のラストをプロデューサーによってリテイクされてしまう。ここで唐突に映し出されていたものがフィクションであったと示されるのはすごく驚きがあったし、シームレスにプロデューサーが物語をストップさせる演出が面白い。
代案として出したフィクション特有の壮絶なラストは案の定ウケて、結局のところはフィクションの物語として落ち着いてしまう。抗ってはみるものの、モンク一人だけの抵抗ではどうにもならない。ラストシーンでザ・典型的な黒人衣装を身にまとった黒人役者がモンクの前に現れるが、モンクは軽く挨拶をするだけでその場を去ってしまう。社会に根付いた先入観と「フィクションに望む黒人像」の根強さに諦めてしまったようなラストは、少し哀愁すら感じた。
主人公・モンクや作中の白人などなど、フィクションに望む黒人像は様々だ。本作ではその様々な価値観やその勢力関係をモンクのノンフィクションとして語るという、トリッキーな構成が独特で面白かった。
○カメラワークとか
・救急病棟に運ばれた姉を見るモンクのシーン。姉の表情とかは映さず、施術されてなすがままに揺さぶられる足だけを映しているシーンが印象的だった。モンクの主観にすることで姉の苦悶よりもモンクが受けた衝撃にクローズアップする演出が心に刺さる。モンクの物語であることを徹底しているようにも感じた。
○その他
・モンクとガールフレンドが喧嘩するシーンはすごくありふれた中盤の山場でうんざりした気持ちになったんだけど、ラストシーンで実際はガールフレンドと音信不通のままという話をしていて、モンクには申し訳ないけど嬉しい気持ちになった。フィクション特有のセオリーに則っていないところが良い。
・兄・クリフが良いキャラクターだった。問題児だけど、その分ズカズカとモンクへ踏み込んでいける。でも母にゲイであることを見透かされると真っ青な顔をして部屋を出ていってしまう。踏み込むのは得意なのに踏み込まれるのは苦手っていう性格が凄く人間味があって好感を持てた。
・モンクの作品が受賞することが決まったあと、階段に飾られたドールテストの写真をモンクが見つめる。ドールテストは黒人の児童に白人の人形と黒人の人形を見せ、どちらを選ぶか実験したものだ。大半の児童は白人の人形を選んだといい、白人が優遇され黒人は制限される社会で過ごす黒人は、幼いころから人種の優劣を植え付けられていることがわかる。ただ、本作の場合だと立場は逆といっても言い。黒人だから受賞を、黒人の作品だから映画化を、という黒人優遇の取り扱いを受けている。ただ、根底にはドールテストを行った頃の社会があって、その贖罪の意味も含んでいる。白人と黒人の優劣がねじれた、おかしな社会を表現しているようなシーンだと感じた。
・アマプラの字幕がひどかった。セリフの後ろに付くクォーテーションマークがクエスチョンマークに化けてる。雰囲気が台無し。
かなりいい
最近の映画は絶賛多様性の波が来ているわけで、批評家や観客が想像する被差別側のイメージが先にあって、それを満たしてくれるような作品が評価されている。
バービーがフェミニズムのそういう一面を皮肉ったのと同様に、この作品は黒人差別問題のそういう一面を皮肉っている。
一般にイメージされる黒人とは少しズレた、エリート黒人家族。
医者だらけの中、主人公は純文学作家。
白人3人賛成、黒人2人反対で、黒人の意見に耳を傾けなきゃとか言いながら白人の賛成票で受賞作が決まるシーンはなかなか印象的。
最後もエンディングのパターンを3つ提示して、白人警察による射殺が好まれるという皮肉で終える。
そういった話と同時に、主人公自身の傲慢さも浮き上がらせている。
自分こそが知的であるのだという傲慢さが、同僚の大衆作品を馬鹿にするし、ゲイの兄弟を理解しない。
売れっ子黒人作家に、インタビューをしているとは言え、あなたは他人の黒人あるある話を作品にしてそれが黒人への新しい偏見を作り出している可能性を考えないのかと問う。
相手の作家は世界の流れを主人公より、より客観視している印象がある。
主観性の純文学を賞のために競わせることに関しても、極めて落ち着いた視点を持っていた。
黒人問題に関しても、まずは今の現状を広げることによってのみさらにその奥の問題が見えるようになるのだと。
主人公が馬鹿にする陳腐さをも受け入れた大人な姿勢がある。
主人公は賢さ故の排外的な一面がある。
それは父親譲りなのだと気づく。
母はその父親の孤独さを見抜いていたと話す。
多様性にスポットが当たる流れが来たからこそ、今度はそのスポットからさらに外れたところにスポットを当てる。
例えばTARでは、活躍する女性にスポットを当てる流れが来たからこそ、そういった女性のもつ傲慢な部分を描いた。
今作では、被差別の黒人を描かれてきたからこそ、そこから漏れた真の黒人の実情や内面を描いた。
次の段階が来ているのを感じる。
あと、わかりやすい大衆作品をジョニーウォーカーのレッド、純文学作品をジョニーウォーカーのブルーで表現しているのがなんか良かった。
個々の人間を見ず、マイノリティという型にはめ、消費して金にする社会はF◯◯◯
主人公モンクが抱える家庭事情は結構重たいが、その一方で彼が金のためにやけくそになって書いた黒人ステレオタイプ小説が、予想外にも成功に向けて一人歩きしてゆくさまが可笑しくて、ちょいちょい笑ってしまう。
彼の小説をめぐるドタバタ劇を通して、意識高い系な人間たちのステレオタイプという落とし穴に対する鈍感さをシニカルに描く作品。
冒頭いきなり、アメリカ南部文学の講義中にモンクが板書した「NIGGER」という言葉に白人生徒がクレームをつけるという、皮肉たっぷりな場面から始まる。作品タイトル(フラナリー・オコナー「The Artificial Nigger」)の一部だし、黒人の「当事者」モンクがOKなら問題ないようにも思える。
しかし実際のところモンク自身、医者一家に生まれた知識階級、いいとこ育ちのボンボンである。しかも過去に、ナチス絡みの差別発言で問題になったりしており、型通りの「一方的に人種差別を受けた結果社会的に堕ちた当事者」という黒人像とはかけ離れている。
彼が嫉妬する売れっ子黒人女性作家シンタラは、「私たちの物語」と称してポリコレ社会にウケやすい黒人の物語を上梓し、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。「We’s Lives In Da Ghetto」と誤った文法のタイトルも、識字能力が低い黒人像の方が売れるからだ。
モンクはそういった世間に媚びたやり方を嫌悪していたが、自身の作品の評価は芳しくない。
やがて姉は死亡、兄は駆け落ち、さらに母親を施設に入れることになり背に腹を変えられなくなったモンクは、開き直ってある意味売れ筋王道の本を書き上げる。タイトルは「F◯◯K」、ペンネームはスタッグ・R・リー。
調べてみると、1800年代後半にスタッガー・リーという伝説の黒人アウトローが実在したそうで、ペンネームはそこから取っているようだ。
そこからは皮肉な笑いの連続だ。Fワードのタイトルに一瞬怯んだ出版社側も、売れさえすればそんなことお構いなしとばかりにGOサインを出す。電話のやりとりで、モンクは世間の望むステレオタイプな黒人像に応えるべく、粗暴な犯罪者を匂わせるキャラを必死で演じる。すぐに映画化まで決定し、精一杯ワルそうな黒人を装ってプロデューサーと面会したりする。この場面の会話で、ライアン・レイノルズに流れ弾が当たっていたのには爆笑した。
誰も、現実の黒人が個々に抱える問題などには興味がないのだ。粗暴で前科者でドラッグをやってそうな、わかりやすくて定型的な黒人像。もちろん、中にはそういう黒人もいるかもしれない。しかし、モンクの周囲の人間はこのわかりやすい黒人像ばかりに関心を持ち、目の前にモンクという黒人がいるのに、彼の個人的な思いには目もくれない。
文学賞選考の場でも、「F◯◯K」への授賞をモンクとシンタラの黒人2人が反対したのに、白人選考委員の3人が賛成したことで授賞が決まる。賛成したひとりがその場で「黒人の声に耳を傾けよう」と言い放つシーンは強烈だ。いや、目の前の黒人たちが反対してるでしょうが。
意識高い読者たちは、自分たちが「人種差別に対し問題意識を持つ自分」を確認できればそれでよい。差別によりそんな生活に堕ちたかわいそうな黒人の人権を、私たちはよく知り、守ってあげるのだ。そんな崇高な意識を持つ私たちは素晴らしい(と思いたい)。
そしてその欲望の充足は、金になる。
似たような構造は、黒人差別の問題に限らず、私たちの身近にもないだろうか。人々の耳目を引くためのマイノリティの虚像。地球を救うという(不遜なスタンスの)番組における障害者、ベストセラーの本の中で御涙頂戴のために不幸な目に遭うマイノリティ。
そういった作品や番組が全て安い虚像だとは言わないし、本作における黒人の扱いと安易に同一視するつもりもない。だが、そのような物語に感動する時、自分自身が無垢で不遇なマイノリティという「型」を作って消費の対象にしてしまう危うさがある、ということにちゃんと自覚的であったのか、つい我が身を振り返ってしまう。
終盤で、それまでの物語自体がモンクの書いた映画の台本であることが明かされ、白人プロデューサーに結末の候補がいくつか提示される。プロデューサーは、モンクが警官に撃ち殺されるラストをノリノリで選択する。黒人が警官に殺される事件が何度も問題になったアメリカの現実を彷彿とさせるラストに、「アメリカン・フィクション」というタイトルが効いてくる。
フィクションの沼
2023年に『カラーパープル』を作ると、1985年版のようにはならない(陰惨さよりも生の喜びを描こうとする)よねえ、というところを、メタ的に描こうとする作品。アメリカってのはフィクションだねえ。
皮肉をたっぷりに
アカデミー賞に多数ノミネートされている注目の作品をアマプラで観賞。字幕の歪さはさて置き…面白かった!
日本で暮らしていても映画やドラマで度々目にするステレオタイプな黒人の描かれ方。これについて、当の黒人男性がツッコミを入れるのが説得力あり過ぎてまず面白い。いやいやこんな極端なの誰でも分かるでしょ…からの、白人に大ウケする様に戸惑う主人公が、ずっとマトモというか地に足ついたままなのもまた絶妙で面白い。
たぶんアメリカ人にとってはもっと笑えるネタ満載で楽しめるのだと思いますが、私も十分楽しめました。劇場で観たかったけど、日本じゃ映画・海外ドラマファン以外にはウケなそうだな〜。笑
基本プロットはよいが、随所にありふれ展開で佳作ぐらい♪ ★3.7
アカデミー賞作品賞ノミネート作品 (アマプラ見放題) フォロワーさんレビューで既に配信中と知り早々視聴♪ 基本プロットはよいが、随所にありふれ展開が入り、佳作ぐらいの評価に♪
まず序盤がもさついて"見入る"という状態までいかない。
やっと予告編などで表している展開になるが、その作品(小説?)のどこがスゴいのかは、短い抽象的なシーンのみ紹介であまり深く描写されていない。
が、それが高評価される時点からがやっと面白い展開に♪
コメディというほと、笑えるシーンは多くなく、本筋以外の登場人物の「死」や「出会い」を短絡的に盛り込んで、進める脚本にややアイデア不足も感じる。
プールでの兄弟と新彼女が絡む会話シーンは、軽い論争とジョークが和みを感じて、私的に気に入ったシーンに♪
救急車のサイレンを勘違い行動するシーンが一番笑えたシーンに♪
と、シーン別では見入る箇所もあるのだが、ラストもやや迷走気味になったりと、オススメ~♪とまでは感じない・・。
演技的には主演より、兄、新しいパートナー(エリカ・アレクサンダー)、使用人などの方がワンシーンでもキラリと光る表情を見せて、今作に見所を増加している。
3月11日に開催される★アカデミー賞授賞式★の予習にお時間あればご視聴を♪
(今作も当然、新しいアカデミー作品賞基準の"マイノリティ"を含んでいる)
私的には、こんな左派推奨基準は、早くなくなってしまえ! と♪
PS
アカデミー賞受賞式をまだ一度も見たことない方は、1ヶ月だけでも、WOWOWを契約して見るべし!
ノミネート作品関係者はほとんど出席します♪
ロバート・デ・ニーロ、ロバート・ダウニー・Jr.、ライアン・ゴズリング、ブラッドリー・クーパー、マーティン・スコセッシ、クリストファー・ノーラン、エマ・ストーン、キャリー・マリガン、アネット・ベニング、ジョディ・フォスター、エミリー・ブラント、日本からも・・
他。
各俳優賞ノミネートに関係ない大物も出るので、上記以外にも人気ベテラン俳優が数人予定。
動くスターを作品以外で多数見られるのが、この番組の一番の見所です♪
(尚、私はWOWOWのスタッフ等ではありません^^ 25年近く契約している視聴者です♪)
黒人が“黒人”を演じるメタフィクション
黒人と聴いてあなたは何を連想しますか?ドラッグ、暴力、犯罪....そんでもって最後は警官に撃たれて即死。これらは、白人の皆さんの黒人に対する贖罪意識をくすぐる上でなくてはならないキーワードだそうなのです。白人が想像する黒人のステレオタイプなイメージそのもの、と言い換えてもいいでしょう。そんな典型的な黒人文学とは真逆の文学作品を今まで書いてきた売れない小説家セロニアス“モンク”エリスン(ジェフリー・ライト)がやけになって、いかにも白人が喜びそうな黒人小説をジョークで試しに書いてみたら、これが予想外の大当たり。文学賞はおろか映画化の企画まで持ち上がってしまう、“ブラック”ジョーク作品なのです。
当初小説のタイトルを『My pathology』と打ち込んだ後、わざとまちがえて『My pafology』 と書き直すモンク。出版社だってバカじゃない、こんな中味のない薄っぺらな小説を買うわけがないと高をくくっていたところ、これが嬉しい大誤算!かくなる上はタイトルを放送禁止用語(FUCKってまんまやん)に変更だ。えっOKなの?こうなりゃヤケだ、逃亡中の犯罪者になりすましTVのインタビューにシルエットのみで登場だ。FUCKが文学賞にノミネート?さらに映画化のオマケつき?俺たち黒人をバカにするのもいい加減にしろっつーの、FUCK。
モンク以外はすべて医者のインテリ一家で、急死した妹が面倒をみていた母親がアルツハイマーを発症。その母を介護施設に入れる費用を稼ぐため、嫌々取材に応じる(コーエン兄弟作品を思わせる)自虐ぶりがツボなのです。モンクの本が売れれば売れるほど、いわば黒人のアメリカにおけるステータスを逆に貶めてしまっているわけで、黒人の可能性を信じている小説家が最もやってはいけないことを、やらされてしまっているのです。
ジョーダン・ピールなどの黒人監督が撮った、黒人差別を揶揄っているのか、それとも笑い飛ばしているのかよくわからない、自虐的な映画を最近よく目にします。おそらく、スパイク・リー等のストレート過ぎる表現だと、コンプライアンス的にいろいろと問題になる点がでてきてしまうからではないでしょうか。同じ差別問題を論じるにあたっても、本作のような(黒人が黒人を演じる)メタ・フィクションを使った分かりにくい表現がむしろ好まれる風潮にあるのではないでしょうか。それでもラストは、やっぱり俺たち黒人が白人警官に蜂の巣にされるところをあんたらは観たいんじゃないの?そうなんだろ。
鬱屈とした主人公がよかった
日本人にはこれはわからないと思う気持ちと、いや、これは人間の話と思いたい自分と、でもやっぱり全てを暗喩よ比喩や皮肉を取りきれないし、ただ主人公の気持ちや他の人の気持ちもスムーズに受け止められるんだから、この映画を分かった!と言っていいのかが、わからなかった。面白かったのかと言われると、面白くなかったのだ。ユーモラスな箇所はもちろん面白いんだけど。
分かったような気になるなと言われているような、お前の物語でもあると言われているような両極端な感想を持った。
リアルとはなんなのか、フィクションとは何かと軽いタッチで考えさせてくれる作品だけど、実際の一番言いたいのはただの皮肉だと感じる一面、主人公の父親のパートが核となるリアルなのだと思うと、ならば肌の色は関係ないじゃない?
やはり、これは皮肉に包まれたこの映画をアマプラで賞を取りそうだから選び、家族関係に悩んだりしながらも家で転がりながら観る私の物語だと感じるんだけど、この捉え方が正解なのかもわからない。
原作がしっかりしていると映画もしっかりしてくる
自分でも気づかないうちにステレオタイプの黒人を意識していた。
ラッパー、ギャング、暴力、奴隷などなど
そうじゃないんだと頭を強く叩かれた感じ。
白人、黒人、アジア人、ラテン人、多種多様でいろんな考えを持っている。
当たり前だけど当たり前じゃなかった。
主人公も黒人だけどその理不尽さは分かっているようで分からなかった。
面白いストーリーですね。
原作がしっかりしていると映画もしっかりしてくる。
アカデミー賞にノミネートされているのが素直に嬉しい。
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