劇場公開日 2024年4月5日

アイアンクローのレビュー・感想・評価

全165件中、41~60件目を表示

5.0スポ根家族のホラーストーリー

2024年4月15日
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鑑賞方法:映画館

やばいやばいやばいやばい。
まさかのオッペンハイマー超えてきたww

A24作品とはいっても「伝記ものでお得意の尖らせとか流石のA24さんも出来ないでしょ??」なーんて思って観ていたけど、ストーリーはね。そりゃトッキントッキンになんて出来ないよ。
でも、『あ〜これがA24の威力なのかな〜』と思い知らされたのは、劇場を出てからのこと。なんかやたらと脳内リプレイが多過ぎる。呪われた一族に次から次へと起きるセンセーショナルな出来事はもちろんだけど、記憶にこびりつく絵面が多いんだよね。スポ根ストーリーかと思いきや割と強度強めなヒューマンホラー作品ね😅💦

エンドロールのいっちゃん最後に出てくる“Chris”って誰?って思ってたら映画の中では触れてないもう一人の自殺した弟がいるとか……マジで凄い家族。
家族のあり方ってそれぞれ違うし、違っていていいし、違って当然。だけど、このフォン・エリック家は『ファミリー』という名の軍隊。♬〜言いたいことも言えないこんな〜家族ぢゃ〜……poison〜♬ですよ。

大好きだったドラマ『シェイムレス』のリップ役だったジェレミー・アレン・ホワイトが出ててめちゃテンション上がった✨✨

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らまんば

3.0神話、

2024年4月15日
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父と子の誘い。
多くの物語が神話で繰り返さえる。

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mucya

4.5B級ではない立派なA級作品

2024年4月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

単純

初めてレビューします。雑多な内容ですが感想を羅列します。
「ボヘミアン・ラプソディ」以来の新作劇場鑑賞。
映画っていいなぁと思い、
これから毎月見ようと言いながら1本で終わった。

今回もやはり劇場鑑賞は良いと思った。
しかしそれは「アイアンクロー」に出ている
エリック一家の予備知識が完璧にあったからこそ
楽しめたのかもしれない(プロレス詳しいっす)

だからこその細かいクエスチョン?はあれど(クリスフォンエリックがいなかった)
大体が忠実でビックリした。

今では無理だがこのような作品を地上波の吹き替え版などで見たいもんです(晴郎か忠男か長治の解説で)

エリック一家は日本と密接な関係だ。
しかし全て絡ますことは尺の問題もあり不可能なのはわかる。
でもジャイアント馬場あたりをチェ・ホンマンに赤いタイツを着用させて出演させて欲しかったかもだ。
あとプロレスファン以外にアイアンクローの技を印象づける描写が少なかったのではないか?
例えばリンゴを潰したりのシーンを入れるなど。

しかしこの作品は立派なA級作品。
映画として完璧に成り立ってましたね。
不幸を並べていくのは仕方ないけど、
最後に救われた感じ。

やはり映画はいいなぁって思った。

いつの間にか入場料2000円に!!

でも価値ありました!
星4.5はプロレスファンとしてのオマケ&シネマの素晴らしさとエリック一家に捧げる気持ち

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イナケン

3.5父親はどう思っていたのだろう

2024年4月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

呪われた一家と言われたプロレスラー一家の実話に基づいた話。

予備知識一切なしで鑑賞。
こんなこと実際に起こったら、そりゃ映画にもなる…
どれだけ現実に忠実だったのか分からないけど、もう少しドラマチックにできたように思う。あまり悲劇のヒーローみたいにするのも嫌だったのかもしれないけど。

ケビン視点で描かれていたので、ケビンの苦悩はよくわかったが、父親はどう思っていたのだろう?もう少し何かあればよかったかな。

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ひとふで

4.5プロレス知らなくても大丈夫

2024年4月14日
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昭和プロレスファンなら誰もが知っている悲劇の映像化はけっこうしんどかったが、フォックスキャッチャー級の大傑作じゃあないですか(プロレス知らなくても大丈夫です)
ザックさんの上手すぎるロープワークや、最後のボートのシーンに作り手のプロレスLOVEを感じ決壊😭

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チリちこり

4.0ザック・エフロンにびっくり

2024年4月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

 「鉄の爪」フリッツ ・フォン・エリックは名前だけは知っていましたが、リアルタイムでは見たことが無いし、息子たちのことも知らなかったですが、ハリー・レイスやブルーザー・ブロディやリック・フレアーは知っていたので懐かしさも感じつつ観賞しました。
 とにかく驚いたのは主人公を演じるザック・エフロンの肉体改造です。ハイスクール・ミュージカルの時の初々しさから、グレイテスト・ショーマンの大人の魅力に変わったと思ったら、今回はまさかの筋骨隆々のマッチョマンになっていて、並大抵の努力であの体は作れないだろうとそのストイックさに感心しました。
 ストーリーはまさに呪いにかかったような家族の悲劇の連続に観ていて気分が沈みますが、これが実話に基づいていることに驚愕してしまいます。しかし最後は少し救われるような終わり方だったのはよかったです。
 それにしても封建的で独裁的な父親と、宗教を盲目的に信じている母親にある意味洗脳された息子たちがかわいそうに思いました。

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ガンーカタ

4.0後半は涙💧~

2024年4月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

萌える

ザックエフロン君目当ての鑑賞。

皆様のレビューや点数も高いので期待大。

MOVIX系列では上映が少なく
でも隣町のMOVIXで上映していたので、ラッキー。でも、1日1回上映の15:15からでした。

早めに出発をし、ご飯を食べての鑑賞。
お腹いっぱいで眠気満載でした。
20人程の入りでした。

プロレスの知識は、当時何となく記憶がある程度。
ザックエフロン君の姿にビックリしながら
進み、色々とありながら、最後には
幸せそうな写真があり、安心しました。
帰ってすぐ、wikiで今どうなっているのか調べました。
実物もかなり格好良いですね。
エフロン君より格好良いかも

2人なの息子ちゃんもプロレスラーになったんですね。
お母さんは離婚したみたい。
そして、自殺の原因はやはり、薬物の影響があったようです。
色々と考えさせられました。

それにしても、俳優さんは役柄で身体を作りますが、私は、グレイテストショーマンや、ヘアスプレーのエフロン君が好きです

マッチョすぎるのはいまいちです

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seiyo

3.5実話に基づく名門プロレスの呪われた一家

2024年4月14日
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鑑賞方法:映画館

子供ながら東スポで報じられたエリック一家の悲劇は恐ろしく感じていた。実話に基づいて映像化されたのだから義務として鑑賞
結構来日していたので、報じられたときはショックをひきづって小学校に行っていた記憶がある。
父親の期待ほど重い十字架はない
実際は長男も六男までいたのだからかなりビックリ
アイアンクローといったらりんごを潰し、電話帳を真っ二つにするほどの威力だがあれは遺伝なのか?努力なのか?

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ダルメシアン07

3.5見応えあり。前半は退屈だけど、中盤から俄然面白くなる。

2024年4月14日
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鑑賞方法:映画館

私がまだ二十代後半から三十代初めにかけて、中京スポーツ(東京スポーツ)のプロレス欄を毎日読むことを日課にしていた。
アントニオ猪木が国政選挙に出た時、投票したくらいだ、今となっては恥ずかしい記憶だが、それほどプロレスを愛していた。

当然、フリッツ ・フォン・エリックは知っているが、この家族がここまで不幸に見舞われているとは思ってもいなかった。「呪われた一族」と語られるのももっともだ。けれど、他人の不幸は蜜の味。この家族に不幸が訪れてから、俄然面白くなる。不謹慎だけど。

私が疑問に思うのは、この兄弟の両親の描き方だ。5人の子供の内、4人までが死んでいる。反省や後悔はしないのか。宗教心が高いのに、家族の不幸に対し神を呪わないのか。そこを描がいてくれたら私の評価はもっと高い。

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いなかびと

3.06人兄弟だったなんて

2024年4月14日
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鑑賞方法:映画館

プロレスはどちらかと言うと嫌いです。
好きな方には申し訳ないのですが、
あのスポーツなのか、ショーなのか分からない世界観が好きになれません。

プロレスに対してそんな見方をしているので、
この映画も斜めから観た気がします。

淡々と進むストーリー。
デビッドの死をきっかけに壊れていく家族。

一見仲が良さそうに見える家族でしたが、
結局は父親に追随していただけということなのでしょうか。
数ある悲劇が淡々と進みすぎてしまって
イマイチ感情移入もできませんでした。

観終わってから実は6人兄弟だと知ったのが、1番衝撃的でした。

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Basie

4.0兄弟みんないい子すぎる

2024年4月13日
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泣ける

悲しい

父親に対し「YesSir.」と答え、従順にトレーニング、試合に臨む兄弟たち。けして荒くれ者ではなく兄弟仲がよく最年長のケビンはまさに彼らのリーダー。
兄弟だけのシーンは心和むもので、ケリーもマイクもプロレスを選ばなければ、きっと素敵な家族になっただろうに、デビットの死から一気に彼らのメンタルが壊れていくのが見ていて辛かった。
呪いはチャンピオンベルトにこだわった父親なのか、どこか父親と息子たちの間に踏み込めない母親の守りが足りなかったのからなのか。
おそらくプロレスをいちばん愛していたケビンが兄弟を奪ったプロレスから去り、大家族を持てたことは救いだった。
プロレスは全然知らないが、見てよかったと思った映画だ。

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猫又

3.0239 家族愛全開ってあまり好きでないんだわ

2024年4月13日
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全盛期のおとっつあんフリッツフォンエリック。
大体が蹴って叩いて顔面掴み。
それだけで存在感バリバリなので動いただけでオーって感じ。
演じる俳優は顔こそ似ていないけど全体の雰囲気はそっくり。
これは兄弟みな似てましたね。
あと対戦相手のブルーザーブロディやハーリーレイス、
リックフレアーもいい感じでした。
特にレイスは現れた瞬間笑ってしまったが。
さすがに馬場は似てる奴もってくるのは無理か。
ケビン役含めて出演者がプロレスの動きをしていたのには驚いた。
ドロップキックの打点は高いし
結構高いところから落ちてるし頑張ってんな―。
で、ケビンの彼女綺麗やなあ、と思ったら
我が愛しきのリリージェームズちゃんやないの。
めっちゃ若い!それだけでオケ。
肝心の物語、進行はボヘミアンラプソディーみたいな感じ。
あ-A24ってまともな映画も撮れるんや(笑)
60点
Tジョイ京都 20240413
パンフ購入

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NWFchamp1973

3.5で誰の呪いなのか?

2024年4月13日
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子供のころリアルタイムで見てたよ、鉄の爪、アイアンクロー覚えてる。昭和のあの頃は日本中テレビに釘付けで、時間が近かったからプロレスとドリフは男の子共通の話題だった気がする。

で、映画は親子二代続く悲しき家族愛の実話である。当時流行ったブルーオイスターカルトやラッシュがテンション爆上げ。

兄弟達が自滅して行くくだり、理由が微妙に説明不足な感じがする。これだけ素敵家族が居るのに何故だ?って、、生き残ってるお兄さんが主役だし取材もしてるんせいか一番辛いのにいちゃんやろ、、と思っう。あと両親ね、、、映画化に際して家族に悪役を作らないってのが条件だったり、、まあそんな邪推をしてしまった。だって美化しすぎなんだもん、この家族愛自体が呪いになってしまっていたのかもしれない、、悲しいねぇ。

昔呪いに興味があって、いろんな本読んだけど「私は呪われている」と思った瞬間から呪いは発動するそうだ。

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masayasama

3.0プロレスを通じての破綻した子育て教育

2024年4月13日
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泣ける

悲しい

前評判を見て、評価が高かったので
プロレスの世界は全く知らない。が、鑑賞。

感想

実話に基づく話。
両親を含め、5人の兄弟の生き様を
プロレスという俗的なスポーツの
業界の裏事情も含め、描かれた映画であったが、
どのような世界でも頂点に立つことは並大抵の
努力ではなし得ない事だということを感じた。

プロレス団体の利権争いや裏ルールが存在する
という事がよくわかって、興味深く観た。

効率的なトレーニング方法や摂取する食品は
詳しくは描かれていないが、摂取するもの
には発癌性食品添加物など身体的に悪影響を
及ぼすものが多く、筋肉トレーニングにも
身体的には悪影響を及ぼす添加物を大量に
摂取し、身体を壊しているのではないか
と感じる部分が多々あった。それにつけ加え
てメンタル面でも多くの駆け引き等のストレス
があり、本当の意味での真の理解者、協力者の
サポートがないと栄光は勝ち取れないのでは
と感じた。

真のスポーツマンシップとはまた一味違う、
マネージメントでの苦悩に満ち溢れている
映画で、ドラマに取り上げられている
兄弟は悲劇的であるが、
そうなってしまったのは
やはり父親と母親が、日々の生活の中で子供と
お互いに真の思いやりを持って接する事が
出来ていなかったのでは無いかと思わせる。

どんなに偉大と言われる人でも子育ては
一人では出来ないし、放任主義的教育は
無責任である。かと言って関わり過ぎも
子供を成長させる事が出来ない。

アイアンクローを生み出した有名人
かもしれないが、自分の主義主張を子に
押し付け、子が本当に助けてほしい時、
肝心なところは個人主義でいろという、
如何にも傲慢な合理覇権主義的、
アメリカ人らしい精神構造に怒りを感じた。

いずれにしても良いものを沢山持って
生まれてい出てきた子供達だったが、
親のエゴに翻弄された人生になって
しまいとても可哀想に感じた。

もっと自由な価値観をサジェストして
あげたかった。残念な気持ちになった
映画であった。
さわやかさはなく、理不尽さが残る展開は
やはりA24が関わっていると感じる。

ザックエフロン、久しぶりに観た。
アイドル時代とは打って変わった演技。
それなりの年季を感じる。◎

脚本◯
演出◯

プロレスを知らないからか、
前評判ほどの評価には残念ながら至らず。

⭐️3

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Moi

4.0空中の赤ちゃんのシーンが好きでした。

Mさん
2024年4月13日
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左手で右手首を握って、相手のこめかみを押さえながら、「アイアンクロー!」って、よくやっていました。
当時、自分がアイアンクローをされることがあっても、本心は「大して痛くないよなあ」と思いながらも、なんか大げさに反応していました。今思えば、子どもの握力ですから、ほんとに痛くなかったんだろうなと思います。
4人がそろうシーンが好きでした。あと、空を飛ぶ赤ちゃんには感動でした。

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M

4.0家族の呪縛

2024年4月13日
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泣ける

悲しい

古き良き(イメージ)アメリカの一家。
アメリカの田舎には、こんな一家がいっぱいいたのだろう(想像)。
また、スポーツで、お父さんが子供に夢を託すなんていうのもありふれたこと。
何も、この一家は他とは大きく違うわけじゃない。
ただ、お父さんの夢を託された息子たちにはそれを実現できる才能があったというところだけが、ありふれた一家では無かったところなのかもしれません。
些細なボタンの掛け違いのような事から、次々と悲劇に発展していく物語が本当に悲しいです。
もし、実話を元にしてなかったら、やり過ぎやろ!と途中で嫌になってたかもしれません。

「強い男であらねばならない」
「男は涙を見せてはいけない」

そんな呪縛がこの一家の呪いであり、強い男の象徴のようなプロレスラーであったことが、この呪縛を一層強く強くしたんでしょうね。

爽やかイケメンのザックが、ゴリゴリのプロレスラー体型になってるのも見所ですが、試合前のインタビューでプロレスラーらしく上手く相手を煽るコメントが出来ず、何回もリテイクするところとか、パム(リリー・ジェームズ)と付き合うまで童貞だったところとか、そんなエピソードから垣間見える、実はシャイで真面目で優しい男というのが、ちょっとした演技でもめちゃくちゃ表れてて、そんなところも非常に良かったです。

そして、ラストの兄弟達の再開シーン。
涙無くしては観れません。

「男は涙を見せてはいけない」と言われて、泣けなった兄弟達の代わりに、劇場にいた皆を泣かせる演出なのかな…と思いました。

往年のプロレスファンなのかな?客席は殆ど男性ばかりでしたが、あちこちから鼻を啜る音が聞こえてきました。

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きのこ

4.5父親の呪い

2024年4月13日
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A24はこれだから好きだ。

「呪われた一家」なのは、父親がかけた呪いにある

絶対的家長の父、父の補佐官のような母。俺が掟、の父の「洗脳」の下、プロレス道を邁進すること第一の息子たちの悲劇は起きるべくして起きたのだと思う。
息子たちが窮地に陥っても知らん顔、「兄弟で解決しなさい」という両親には、息子たちは命令に懸命に従う配下でしかないよう。

母が信仰深いのは、父の洗脳の下で息子たちを人として思いやることを禁じられた代償かもしれないと思った

兄弟たちが助けを求めるのは両親ではなく、長兄のケビン。ケビンもそれを喜んでいるよう。恋人時代のパムに「長男病(次男病)」と指摘されたように、兄としての愛情と責任感に溢れて、冷めた両親の代わりに、弟たちの精神的な両親だ。

次男だが、事実上長男のケビンは、プロレスにおいては弟たちの後塵を拝する立場。
よく言われるのだが、スポーツ界において長兄・長姉は割を食うらしい
自分第一ではなく無意識に下の子たちに配慮して、自分を抑えて妹・弟に譲ることが多くなってしまうからとか。その点、弟・妹は余念なく自分第一で競技に没頭できるから、勝負の世界ではいい成績を残せるようだ

この兄弟も、家業のプロレスにおいては家族愛が人一倍強い兄ちゃんが実力で弟たちに及ばず、プロレス至上主義の父から冷酷に格下扱いされている。しかも、その辛さを表に出せずにひとりで耐える、弟たちの兄ちゃんだから。
(このあたりのザック・エフロンの演技、特に表情が絶妙。)

プロレス界で華となった弟たちが、実力ある順に不幸な死を遂げていくのは多分、偶然ではない。三男デビッドは体調が悪かったのに勝負を優先してあのようなことになり、四男ケリーはプレッシャーに耐えきれずほぼ自滅してしまった。ふたりともプロレスが人生のほぼ100%を締めていたからだろう。
余念ゆえに競技で強くなりきれないケビンは、その余念が故に、視野が広がり思い詰めずに済み、ヒトらしい人生が送れたのではないか。
自然に周囲に配慮する気遣いと優しさは、妻となる女性を惹きつけたし、息子たちもパパが大好き、「それなら僕たちがパパの兄弟になるよ」といういい子たち恵まれた。幼い息子にこんな事言われたら、泣きますね。
最終的には父と決別して自分なりの道を歩めたのも、他の道を選択できる心の余地があったからでは

一家では異端児の五男・マイクの悲劇など、明らかに一家の呪いだ。
この家に生まれなかったら違う道に進んだに違いないから。

観に行った劇場では、30人くらいの観客のうち、女性は私ともう一人だけであとはおじさんばかりだった、と家のダンナに言ったら、そらそうだろう、フリッツ・フォン・エリックだからな、というので、え、有名なの? と聞いたら、当たり前だ!と。
昭和の(悪役)外人レスラーで、俺くらいのおっさんなら知らない人はいない、と鼻息荒く
フリッツ・フォン・エリックのアイアン・クローと言えば、デストロイヤーにおける四の字固め、ジャイアント馬場における16文キック、スタン・ハンセンにおけるウエスタン・ラリアート、アントニオ猪木におけるコブラツイスト(以下省略)と同様の必殺技だ!とドヤ顔して恐れ入った。とーちゃんは日本でも有名人だったのか。私はデストロイヤーはバラエティーで、あといつもおでこから血を流している人(誰?)が記憶にあるかなあ。

父親とでかい息子たちの朝食シーンに笑った。パンツ一丁で現れママに「ズボンくらい履け」と文句を言われ、食べる量が恐ろしい。山のようなカリカリベーコン(美味しそう)にバケツに入りのマカロニ、コストコの袋入りを一度で消費してそうなパンの量、この一家の食費ってどれくらい掛かるんだろうかと思った。

エンドタイトルの後に出てきた一家の写真が面白い。
勢揃いのなか、小さい男の子が空高く放り投げられている! 半端ない高さなのに彼、怖がるどころか喜んでんの。こういう一家なんだな、というのが一目瞭然で、これも笑ってしまった。
映画では割愛されていたが本当は六男までいて、彼も悲劇的なことになってしまったとか。

それでも、兄弟の息子娘がレスラーとなり、この写真のように、一家は家業のプロレスを続けているのだ。

プロレスの試合前の相手を罵倒し倒すパフォーマンスが「プロレス」の空気感を出し、肉弾ぶつかりあい汗と血しぶき飛び散る試合のシーンの迫力が凄い。

ホルト・マッキャラニーが実物のフリッツ・フォン・エリックにそっくり。

私の知っているレスラーは、フォン・エリックファミリーの対戦相手たちのようにちょっと筋肉たるんだイメージだったので、兄弟の肉体に驚き。
特にザック・エフロンの肉体は驚異的。
リアル超人ハルクみたいで、CGかと思ったが鍛えて作ったカラダだそうで、惚れ惚れしました。

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かばこ

4.0親ってなに?

2024年4月12日
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プロレスは嫌いだけど実話は好き、観に行ってきました。
父親は立派な人だけど自分の考えを遂行するばかりでこれでいいの?
子供達が困った時に寄り添わなくていいの?
母親は?相談しにきた子供に兄弟で解決しなさいって…。
呪いではなくて親のせいなんじゃ…となんとも言えない気持ちになった。
最後の方、兄弟5人が草原で元気な姿で肩を抱き合って笑って…。
全員に頑張ったねと声をかけたくなった。

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はな

4.0ザック・エフロン主演のプロレス映画!兄弟の絆に涙する。

2024年4月12日
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悲しい

「家族と一緒にいたい。一緒なら何でもできる。」
ザック・エフロン主演のプロレス映画!兄弟の絆に涙する。

▼感想
心を揺さぶられた。
前半は一緒にハンバーガーを食べたり、川で遊んだり、アメフトをしたり兄弟の仲の良いシーンが美しく、その分後半の悲劇の連続には胸を打ちひしがれた。
悲劇の連続はエリック家の呪いという不運だけでなく、父親にもかなり問題があるように感じた。

ザック・エフロンはCGのようなとてつもない体だった。鍛え上げられた体以上に演技が素晴らしく、眼差しや佇まいから家族を愛しく思う気持ちが伝わってきた。元々好きな俳優だから、この映画をきっかけに更にキャリアを飛躍させて欲しい!

プロレスシーンも圧巻だが、プロレス技よりもエリック家の兄弟の絆・悲劇に心を揺さぶられた!

▼お気に入りのシーン
ケビンが最後に涙するシーン。

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UUU

4.02世しか分からない苦悩

2024年4月12日
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こんなにツラい思いをさせられる作品も珍しいのではないか。
シンプルにツラい。
例えば、メダリストや大活躍した著名人(特にスポーツ界)の2世は少なからず同様の苦悩を強いられ生きているのではないか、そんな風に思ってしまう。生まれた時から本来の自分らしさを隠し、親のレールを歩かなければならない人生。
そのレールが「プロレス」という過酷な世界だった事でファミリーに与えられた地獄が描かれている。

プロレスラーと対峙しても全く見劣りしない肉体を持ってしまったザックエフロンが少し心配。

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にゃす