劇場公開日 2024年4月5日 PROMOTION

アイアンクロー : 特集

2024年4月1日更新

【トラウマになる実話】サクセスストーリーと思いきや
…これは“泣けるトラウマ映画” プロレス界の伝説
かつ呪われた一家の絆と悲劇が、心に深く刺さり激痛が
抜けない ヒューマンドラマに新たな“傑作“が誕生!

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大げさな話じゃなく、マットに激しく叩きつけられるような映画だった――。

プロレス界の伝説にして“呪われた一家”と呼ばれたフォン・エリック・ファミリーの実話を映画化した「アイアンクロー」(4月5日公開)は鑑賞後、途方もない衝撃を全身に浴びる骨太なヒューマンドラマだ。

「有名プロレス一家による、プロレスが題材の映画?」と予想したかもしれない。実際、筆者も鑑賞前は同じことを思っていた。しかしそんな予想は、豪快に裏切られる。

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物語は、幸福と栄光を極めたある家族の風景……しかし単なるサクセスストーリーではない。にわかには実話だとは信じがたい、トラウマ必至の悲劇の連鎖。感情が引き裂かれ、なのに心が揺さぶられ、最後は涙が溢れてしまう。

2023年末にアメリカで公開されると、観客の口コミから人気が沸騰し、辛口批評サイトの観客スコアは94%支持を記録。この現象からも、本作が“見逃せない傑作”として高く評価されることが、理解してもらえるはず。

この記事では、誰もが感情的に没入できる<衝撃と感動>のストーリーをレコメンド。心に深く刺さった激痛は、しばらく抜けそうにない。


【予告編】人生をかけて闘え

【3カウントじゃ足りない!】すさまじい魅力の5連打
実話×ドラマ性×主演×A24×評価=もう立ち上がれない

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3カウントで決着するプロレスの世界で、栄華を誇りながら、いつしか“呪われた一家”と呼ばれた実在のファミリーが主人公。

その深層に迫る「アイアンクロー」を実際に目の当たりにすると、5つの“すさまじい”ポイントが突きつけられる。見たら、もう立ち上がれない。


【すさまじい!実話の破壊力】“史上最強の家族”を飲み込む、悲劇の連鎖がトラウマ必至
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本作は、“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とし、1960~70年代に日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げた、アメリカの伝説的なヒール(悪役)レスラー、フリッツ・フォン・エリックが、息子たち全員をプロレスラーに育て上げ“史上最強の家族”になる野望を燃やす物語だ。

絶対的な権力者である父の教えに従い、プロレスの道を選び、世界ヘビー級王者になることを宿命づけられた兄弟。そんな彼らが味わう、苛烈な日々を描いた衝撃のドラマとなっている。

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父は「フォン・エリック家は勝ち続けるのが宿命だ」とプレッシャーをかけ続ける。兄弟たちは父に従うことが生きがいだと考えているフシがある。やがて家族に栄光が訪れ、そして悲劇が降りかかる……。

悲劇の連鎖は三男の急死(この記述がネタバレではなく、さらなる展開の入り口であることもまたエグい)をきっかけに加速し、いつしか、世間は彼らを“呪われた家族”と呼ぶようになる――。繰り返しになるが、この物語は“実話”だ。その破壊力はすさまじく、まともに食らえば、トラウマ必至なのだ。


【すさまじい!骨太なドラマ性】誰よりも家族を愛した息子の視点で見つめる“喪失とその先の希望”が胸を打つ
ショーン・ダーキン監督(右)
ショーン・ダーキン監督(右)

そんな本作を手がけるのは、カルト教団による洗脳と苦悩を題材にした「マーサ、あるいはマーシー・メイ」(2011)で、鮮烈なデビューを飾ったショーン・ダーキン監督。

幼少期から、エリック家にまつわる逸話に魅せられていたといい、リサーチを重ねつつ、実際の悲劇を、自身が解釈するというアプローチで脚本を執筆。家族の旅路を、「家族と一緒にいたい。一緒なら何でも出来る」と最後まで願った次男ケビンの視点から描き、エモーションと骨太なドラマ性を獲得することに成功している。

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実際、ダーキン監督は、ケビン本人から「兄弟の絆を克明に描いてほしい」と強く要望されたといい、確かに本作は、家族の喪失とその先にある希望という、胸を打つメッセージが込められている。

また、父親から押し付けられる価値観に、ケビンが抱く葛藤や違和感を通して、80年代を舞台にした本作が、“男らしさ”を誇示するマチズモ(男性優位主義)からの脱却という現代的なテーマと向き合っている点も、見逃せない。

ただ感情が引き裂かれるのではない。落涙するほどの情動が混在するからこそ、本作は唯一無二の魅力を持っているのだ。


【すさまじい!旬キャストの競演】“兄弟”が最高のアンサンブルで魅せる! ザック・エフロンの肉体改造はガチ過ぎた……
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トラウマ級の衝撃と感動をもたらす本作に、確かなリアリティを与えているのが、豪華&最旬なキャスト陣のアンサンブルだ。物語の“視点”となる次男、ケビン・フォン・エリックを演じるのは、「ハイスクール・ミュージカル」でブレイクし、2023年12月にハリウッド殿堂入りを果たしたザック・エフロン。

また、三男デビッド役にハリス・ディキンソン(「逆転のトライアングル」「ザリガニの鳴くところ」)、四男のケリーを演じるジェレミー・アレン・ホワイト(「一流シェフのファミリーレストラン」)、ケビンの妻パム役にリリー・ジェームズ(「シンデレラ」「きっと、それは愛じゃない」)と、注目度の高い実力派が揃った。

(左)「アイアンクロー」でのザック・エフロン (右)「ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」でのザック・エフロン
(左)「アイアンクロー」でのザック・エフロン (右)「ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」でのザック・エフロン

特に、プロレスラー役に挑んだエフロンは、驚異的な肉体改造を行い、本物のプロレスラーと見紛うほどの筋骨隆々なボディを披露している。そのすさまじい変ぼうぶりは「これ、本当にあのザック?」と、戸惑いで、しばらくストーリーが頭に入ってこないレベルだ。

父の期待に応えたい気持ち、活躍する他の兄弟への嫉妬心、それでも愛する兄弟を支える献身。そんな複雑なケビンの“揺れ”も見事に表現しているだけに、必見だ。


【すさまじい!最注目スタジオからの期待値】いまや、オスカー常連となった「A24」が製作! 今回は、いきなり大規模公開→全米で見事大ヒット
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実話に基づくトラウマ級の衝撃作を世に放つのは、常に野心的な企画に挑む“攻め”の気鋭スタジオ「A24」だ。

いまやアカデミー賞常連として、「ムーンライト」「ザ・ホエール」など数多くの作品が高い評価を獲得。記憶に新しいところでは、昨年「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が第95回アカデミー賞で作品賞をはじめ最多7部門に輝いた。感度の高い映画ファンであれば、「A24の新作」と聞いただけで、期待値がグッとあがるはず。

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そんなA24新作のなかでも、「アイアンクロー」が特別な理由がある。公開規模だ。

基本的に、「A24」の新作映画は、まず小規模での公開をスタートさせ、高い評価や口コミを得ながら、徐々に公開規模を拡大させている。一方、本作はいきなりの大規模公開。すさまじい期待を背負いながら、全米で大ヒットを記録したのだ。この出来事が、何を意味するかは説明不要だろう。


【すさまじい!観客の評価】辛口映画批評サイトで観客スコア94%の高評価!「A24」タイトルの“歴代最高評価”も獲得
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上述の通り大ヒットとなっている本作だが、とりわけ、観客からの評判が高く、米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」での観客スコアは94%支持(1月19日時点)。

出口調査「シネマスコア」は「A-」を記録しており、この結果は「A24」タイトルのなかで歴代最高評価となっている。それほどの評価を獲得する本作を、みすみす見逃してしまうのは、本当にもったいない!

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スタッフ陣には、米プロレス団体の現役王者&元王者も名前を連ね、劇中ではエレック兄弟が、リック・フレアー、ハリー・レイス、ファビュラス・フリーバーズといった人気レスラーたちと激闘を繰り広げている。実は、ダーキン監督は、生粋のプロレスファン。“同志”が歓喜するツボも心得ている。

撮影はデジタルではなくフィルムで行われており、舞台となる80年代の空気を見事に映し出した映像美は、映画館で鑑賞すれば非常に贅沢な映画体験が味わえるはずだ。


【両親のヤバさを徹底検証】一家に呪いをもたらした?
厳しさは愛情の裏返しか、野望を果たすためのエゴか…

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もしも、完全なフィクション作品であれば「こんなに悲劇が連続する?」と首をかしげたくなるほど、実話ベースの「アイアンクロー」には、トラウマ級の悲劇が次々と描かれる。

映画.com編集部では、一家を襲う悲劇の原因が、ケビンらの両親にあるのではないかと推察。反則レベルの過酷なエピソードの一部(※あくまでも一部です)を整理・検証してみたので、これを読んで驚いたなら、ぜひとも映画館へ急いでほしい。


【フォン・エリック家の過酷なルール(1)】子どもの意思はガン無視
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父・フリッツ(ホルト・マッキャラニー)の野望は、息子たち全員をプロレスラーに育て“史上最強の家族”になること。兄弟を“順位付け”し、不毛なライバル心をたきつけたり、彼らの人生の岐路を相談なしに“運任せ”のコイントスで決めてしまったりと、子どもたちの意思は二の次だ。


【フォン・エリック家の過酷なルール(2)】何があっても涙は見せるな
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一家の念願である世界ヘビー級タイトルマッチ挑戦を控える三男・デビッドが、なんと巡業中の日本で急死してしまう(繰り返しだが、これがネタバレではないことが信じられない)。

異国の地での息子の死。それでも、フリッツは、悲嘆に暮れる兄弟たちに対し「涙を見せるな!」と命令する。「泣いてもいいんだ」なんて寛容さは毛筋も見せない。弱さをのぞかせた瞬間、人生の敗北者だと言わんばかりの眼差しに、遺された兄弟は……。


【フォン・エリック家の過酷なルール(3)】そもそも会話が成立しない
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家族内のトラブルが起こっても「兄弟で解決しろ」「文句があるなら出てけ」と一蹴してしまうフリッツ。信仰心の強い妻のドリス(モーラ・ティアニー)も、息子たちへの愛情とは裏腹に、どういうわけか真正面から彼らの問題には向き合おうとはしない。

それでも、実はこの一家、家族仲が悪いわけではない。むしろかなり良好に見える場面がスクリーンには多く焼き付けられている。だからこそ、親子間の会話が急に成立しなくなり、いつの間にか悲劇が起きているという筋書きが非常に恐ろしいのだ。


【まとめ】“ヤバさ”はこれだけだと思った? 実はまだまだあるんです……しかも全部が“トラウマ級” 全容を確かめるために、映画館へ急いで!!
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以上、フォン・エリック・ファミリーの“呪い”を引き寄せてしまった両親の言動を検証したが、本編の過酷さはこんなもんじゃない。もちろん、富と名声こそが正義だった当時のアメリカの社会情勢を考えると、フリッツをただのヒール(悪役)と断罪できない部分もあるが、ぜひとも、本作の全容は映画館で確かめ、この激痛と感動を味わってほしい。







……ここまで読んでくれた方へ感謝を込めて、ひとつだけ、驚きの情報を追加で提供しよう。映画では5人兄弟だが、実際のフォン・エリック・ファミリーは“6人兄弟”である。ダーキン監督は、6人分の悲劇を描くと多くの観客の心が耐えられないと判断し、“1人減らす”脚色を加えたそうだ。リアルがフィクションを超えた名状し難い力強さが、「アイアンクロー」の本質なのかもしれない。

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