マダム・ウェブ

劇場公開日:

解説

マーベル・コミックスのキャラクター、マダム・ウェブを主役に描くミステリーサスペンス。原作コミックでは未来予知の能力でスパイダーマンを救う役割を担い、知性を武器にする点でもほかのヒーローとは一線を画するキャラクターとして知られるマダム・ウェブの若かりし頃の物語を描く。

ニューヨークで救命士として働くキャシー・ウェブは、生死の境をさまよう大事故にあったことをきっかけに、未来を予知する能力を手にする。突如覚醒した能力に戸惑うキャシーだったが、ある時、偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される悪夢のような未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることになる。

主人公キャシー・ウェブ/マダム・ウェブ役は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」「サスペリア」のダコタ・ジョンソン。キャシーが未来を救おうとする3人の少女を、「リアリティ」のシドニー・スウィーニー、「ゴーストバスターズ アフターライフ」のセレステ・オコナー、「トランスフォーマー 最後の騎士王」のイザベラ・メルセドがそれぞれ演じる。監督はテレシリーズ「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」などを手がけてきたS・J・クラークソン。

2024年製作/116分/G/アメリカ
原題:Madame Web
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2024年2月23日

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映画レビュー

2.0不敵な笑み

2024年4月14日
PCから投稿

imdb3.8、Rotten Tomatoes12%と57%。

本作は批評家から『恥ずかしい混乱』や『史上最悪のコミック映画』などと酷評されている。海外の批評家は嘲弄的でアイロニカルな物言いが上手だがRottenTomatoesはさながらそれのコンペティションのような活況でほとんどの批評家が親指を下に向けつつ修辞を駆使してマダムウェブがいかにだめかを語っている。なかでも口を極めて糾弾されているのは脚本である。

ご覧のとおり4人の会話は弾みもしなければ笑えもしない。全員が主役を張れる当代きっての女優を揃えておきながらダコタジョンソンとシドニースウィーニーとイザベラーマーセドとセレステオコナーは最後までずっと初対面みたいなぎこちなさで口を開いても奥歯に物が挟まっているかのよう。
たとえばゴーストバスターズアフターライフ(2021)のCクーンとMグレイスとPラッドとFウルフハードとキム=ポッドキャストたちは、その活き活きとしたキャラクターに魅了されすぐに引き込まれるが、マダムウェブはスクリプトにも人物像にもそういう躍動がまったくない。

加えてマダムウェブ当人は救急救命士でありながらエゼキエルを易々としのぐ傍若無人ぶりでタクシー盗むしダイナー壊すし救急車で街じゅうをぶっこわしながら突進していく姿にどっちが悪なのかだんだん不安になってくる。

そもそもダコタジョンソンは親父似であり、昔のマイアミバイスを記憶しておられる方なら解るかもしれないがドンジョンソンは甘いマスクだが(個人の主観だが)善人面じゃない。ナイヴズアウト(2019)みたいな悪役のほうがしっくりくる。そのな~んか善人面じゃない感じが酷い脚本と相まって娘のマダムウェブに出てしまっている。ダコタジョンソンは別嬪ではあるものの(まったくもって失礼ながら)おまえどう見ても悪役だろという笑みをする。スウィーニーとマーセドとオコナーがそれを中和するかというとそれもない。きれいどころあつめてなにやってんだという感じだし、更に加えて状況描写もかなり変。ダイナー行ってしこたま食ってブリトニースピアーズが流れ出したら男達の前でお立ち台ダンスしちゃって、なんなん?。時代設定は2003年だが2003年てこんな変な時代だったっけ、なんかこうスクリプト以前の行動言動にも大いに問題があった。

マダムウェブの特殊能力は千里眼だが、じっさいはそうじゃなくて、とった行動に対する結果が見えるというもので、幾つかの未来を見てから最良の結果になる行動をとることができる。
これはネクスト(2007)に出てきたニコラスケイジと同じ才能で、かれはジェシカビールを口説くために最良パターンになる行動を選んでとるのだが、この、そう遠くないちょっとだけ先読みできる複合選択制千里眼の楽しさが、マダムウェブではちっとも活かされていない。
僅未来複合選択制千里眼というのはいわゆる短時間タイムリープでありこれはうまく見せると楽しいのはネクストのダイナーのシーン見た方ならきっとお解りいただけると思う。

結局、批評家たちのだめだしは、与えられている役者と設定をムダにしていることに所以している。マーベルという大舞台を与えられて仕損じたことも祭りへつながった。
とはいえ大駄作として記憶に新しいTom HooperのCats(2019)よりはましだし、何人か高評価している批評家もいた。
基本的に無害な失敗作である。
たんにいろいろと読み違えただけで怒りはおぼえない。
駄作だが嫌なところは一つもなかった。

映画には日本映画のように駄作であるばかりでなくひどい怒りをおぼえてくそみそにしたくなる映画がある。日本映画のなかにはほんとにくそをえがいてしまううましか監督もいる。

そういう日本映画とくらべたらかわいいものだし、およそプロローグであり、マダムウェブおよびトリオがどのようにして成り立ったのか──的な映画であるがゆえに、説明を映像にするための苦心が見えたことも否めない。魅力的な女優を使ってここまで魅力を削ぐのも逆に贅沢な仕様──と見ることもできなくはなかった。

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津次郎

4.0私にも予知能力があったらな~•••

2024年3月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 もし、皆さんが少し先の未来を予知する事ができ、その未来を変えられるとしたら、その能力を何に使いますか?

自分に降りかかる災難を回避する。良くも悪くも他人の運命を変える?

 マダム・ウェブはパラメディック(救急救命士)としての使命感が強い、少し先の未来を変える事が出来る能力を身につける女性です。

 そのウェブが偶然乗り合わせた電車で、三人の少女達が強大な力を持つ”ヴィラン”エゼキエルに命を狙われる事を予知し、少女達を助けるために、エゼキエルと対決します。

 エゼキエルはウェブの能力の源と同じ、ペルーの秘境アマゾンに生息する“超人を生み出す毒を持つ蜘蛛”から絶大な力を得るのですが、ウェブの母を殺して蜘蛛を奪ったという因縁を持っている設定になっています。

 彼はウェブが助ける三人の女の子達に、やがて倒され、この世から消えるという悪夢にうなされ、女の子達を殺そうとするのです。

 ウェブの超能力には、キャプテン・マーベルが持っている”ライトスピードエンジン(light speed engine)”を突き動かすような破壊力を持ったエネルギーがありません。
しかし、時間軸を取り換え未来を変える事が出来る「救世的な」力があり、その能力を駆使しエゼキエルを倒します。

 人は5秒先、10秒先ならほぼ確実に予想できます。だが、1時間、2時間先となると予測の的中率はかなり低くなります。
この辺りが、予測と予知の区別のグレーゾーンになっていると
思いますが、グレーが無くなり100パーセントの確率で予測できる、即ち予知する事ができ、その予知を変える事ができたら
凄いと思いませんか?

 もし、ウェブが10年先、100年先を予知する事が出来るようになったら、救世主となるでしょう‼︎

 ターミネーターやエイリアン、最近の作品ではアーガイルに登場するパワフルな女性も魅力的ですが、『見えない目撃者』
の浜中なつめ、『殺人鬼から逃げる夜』の主人公ギョンミのように”知性”を使ってサイコパスの殺人鬼に打ち勝つ「非力な女性」
も同じくらい魅力的です。

圧倒的に力の差があるヴィランを、ウェブが無限の可能性をもつ能力(インフィニティ・アビリティ)と知力で、どうやって倒すのか機会があったら鑑賞してみて下さい。

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Movie Angel

4.0ヒーローになりかけ?

2024年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

展開早くて、面白かった

若者がどんどん打ち解けてくるあたり
良かった

まだ、ヒーローになりかけだけど、
次回作が楽しみな映画でした

色んなキャラがいるので、どんなお話になるのか
期待しています

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かえるパン

2.5ワールドプレミアムでのすけすけネイキッドドレスでのアクションシーンを期待して

2024年3月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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カールⅢ世
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