新作映画評論・批評

ぼくのエリ 200歳の少女

バンパイアと12歳の少年の交流を通して、人間の根源的な孤独を描く

平沢薫

ザ・コーヴ

編集という技術の怖さを見せつけるドキュメンタリー

大久保賢一

ハングオーバー！　消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

野暮だがおかしい勤勉なコメディ。ガリフィアナキスの大化けに期待

芝山幹郎

バード★シット

監督ロバート・アルトマン黄金の70年代を先導した怪作

ザ・ロード

モーテンセンが纏うロマンティシズムと老いで魅せる、淡々とした終末譚

滝本誠

ガールフレンド・エクスペリエンス

ソダーバーグの原点を想起させる瑞々しいガーリー映画

北小路隆志

闇の列車、光の旅

貨車と映画の相性のよさを足場に、観察と確信で観客をひっぱる

芝山幹郎

ザ・ウォーカー

新たな近未来世界の創造と、「シン・シティ」以降の映像表現を目指す強い意志

平沢薫

パリ20区、僕たちのクラス

これは映画だがスクリーンのこちら側の現実でもある

樋口泰人

ハーツ・アンド・マインズ　ベトナム戦争の真実

ベトナムとイラクを繋げてみると、その病巣の深さが鮮明に

大場正明

アウトレイジ

北野武が新たなステージに立ったことを予感させる、饒舌な群像劇

高崎俊夫

クレイジー・ハート

風景と溶け合うブリッジスのたたずまい。役者の映画はやはりしぶとい

芝山幹郎