全米映画ランキング : 2023年12月8日~2023年12月10日
全米映画ランキング:2023年12月11日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2023年12月8日~2023年12月10日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | 「君たちはどう生きるか」GKIDS | 1 | 12,836,313 | 12,836,313 | |
2 | 2 | The Hunger Games: The Ballad of Songbirds & Snakes | 4 | 9,400,000 | 135,655,926 | |
3 | 3 | 「ゴジラ-1.0」Emick | 2 | 8,342,710 | 25,344,044 | |
4 | 4 | Trolls Band Together | 4 | 6,200,000 | 83,081,775 | |
5 | 5 | Wish | 3 | 5,300,000 | 49,412,846 | |
6 | 1 | Renaissance: A Film by BeyonceVariance Films | 2 | 5,000,000 | 28,051,164 | |
7 | 6 | Napoleon | 3 | 4,200,000 | 53,094,572 | |
8 | 初 | Waitress: The MusicalBleecker Street Media | 1 | 3,237,875 | 3,237,875 | |
9 | 7 | AnimalCinegalaxy | 2 | 2,275,000 | 11,552,377 | |
10 | 8 | The ShiftAngel Studios | 2 | 2,159,077 | 8,501,877 |
「君たちはどう生きるか」全米で初登場首位! スタジオジブリ作品として歴代最高のオープニング
サンクスギビングデーとクリスマスの間となる、12月第2週の北米映画市場の興行成績は鈍化し、市場全体の興行成績は、2023年のワースト3位になるとみられています。しかし、新型コロナウイルスのパンデミック後の12月と比較すると、改善傾向にあるようです。そして今週は、日本映画が1位と3位を獲得する快挙を達成しました。
宮崎駿監督作「君たちはどう生きるか」(GKIDS)が、週末3日間の興行収入ランキングのトップ10で、首位を獲得。日本映画が1位を獲得するのは、「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」(2022)以来となります。週末3日間で興収1280万ドルをあげ、スタジオジブリ作品としては、「借りぐらしのアリエッティ」(10)のオープニング興収(640万ドル)を上回り、歴代最高の数字を記録しました。2023年に全米で公開された日本映画としては、先週公開され、10日間で累計興収2500万ドルをあげた「ゴジラ-1.0」に次ぐ好成績となっています。
大ヒットシリーズの第5弾「ハンガー・ゲーム0」(ライオンズゲート)は、2位をキープ。週末3日間で興収940万ドル、累計興収1億3500万ドルを記録しました。順調に推移すれば、「ダイバージェント」(14)の累計興収(1億5000万ドル)を上回り、ライオンズゲート作品としては歴代10位にランクインする可能性もあります。
山崎貴監督が手がけた、日本で製作された実写版ゴジラの30作目にあたる「ゴジラ-1.0」(東宝インターナショナル)も、3位をキープ。週末3日間で興収830万ドルをあげました。累計興収は2500万ドルを突破し、「子猫物語」(1986)の累計興収(1329万ドル)を抜き、34年ぶりに記録を塗り替え、邦画実写作品として歴代1位となりました。
8位は、ブロードウェイミュージカルをスクリーン上映した「Waitress: The Musical(原題)」(ブリーカー・ストリート)。同作は「ウェイトレス おいしい人生のつくりかた」(07)をもとにしており、大きな夢を抱く小さな町のパイ職人を描いています。週末3日間で興収320万ドルを記録しました。
2023年12月11日更新 Dan Knighton