全米映画ランキング : 2023年11月17日~2023年11月19日

全米映画ランキング:2023年11月20日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2023年11月17日~2023年11月19日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 ハンガー・ゲーム0 1 44,000,000 44,000,000
2 Trolls Band Together 1 30,600,000 31,770,000
3 1 マーベルズ

The Marvels
「マーベルズ」

Walt Disney
(ディズニー)

2 10,200,000 65,024,806
4 サンクスギビング

Thanksgiving
「サンクスギビング」

TriStar
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

1 10,200,000 10,200,000
5 2 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4 3,500,000 132,611,720
6 6 ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 4 2,700,000 8,357,480
7 ネクスト・ゴール・ウィンズ 1 2,500,000 2,500,000
8 3 テイラー・スウィフト THE ERAS TOUR 6 2,400,000 175,313,432
9 4 プリシラ

Priscilla
「プリシラ」

A24
(ギャガ)

4 2,326,380 16,982,259
10 5 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 5 1,920,000 63,570,032

「ハンガー・ゲーム0」が首位! 「トロールズ」新作、「サンクスギビング」「ネクスト・ゴール・ウィンズ」が初登場

サンクスギビングデー(11月23日)が近付く11月第3週、北米映画市場の興行成績は、注目の新作が続々と公開され、好調な伸びを見せました。

週末3日間の興行収入ランキングのトップ10の首位は、大ヒットシリーズの第5弾「ハンガー・ゲーム0」(ライオンズゲート)。スーザン・コリンズによる2020年の著書を原作に、シリーズ第1作の64年前の世界を舞台にしています。ドナルド・サザーランドが演じた独裁者コリオレーナス・スノーの少年時代を描きました。

反乱を起こした12の地区を戒めるため、毎年各地区からひとりずつ選ばれた少年少女が、最後のひとりになるまで殺し合う「ハンガー・ゲーム」。新星トム・ブライスが、皮肉屋のヴォラムニア・ゴール博士(ビオラ・デイビス)が主宰する「第10回ハンガー・ゲーム」の指導者コリオレーナスを演じました。レイチェル・ゼグラー(「ウエスト・サイド・ストーリー」)がコリオレーナスの訓練生であり、最も弱い第12地区出身で、“歌”を唯一の武器とする少女ルーシー・グレイ・ベアードに扮しています。第2作からメガホンをとるフランシス・ローレンス監督が続投し、マイケル・レスリー(「アサシン クリード」)とマイケル・アーント(「スター・ウォーズ フォースの覚醒」)が脚本を担当。週末3日間でオープニング興収4400万ドルを記録しましたが、シリーズで初めて1億ドルを下回る最も低い数字に。製作費は1億ドルで、第2作以降のシリーズ作品よりは低いものの、第1作よりは高額となっています。

歌と踊りとハグが大好きな妖精トロールズを描く人気アニメ映画シリーズ第3弾「Trolls Band Together(原題)」(ユニバーサル)は、2位に初登場しました。アナ・ケンドリック(「シンプル・フェイバー」)が、トロールズが暮らすポップ村のポピー女王、ジャスティン・ティンバーレイク(「女と男の観覧車」)がボーイフレンド・ブランチの声を再び担当。ブランチは誘拐された弟を救うため、かつてボーイズバンドを組んでいた兄弟たちと再会します。シリーズのなかで最も低い製作費であるにも関わらず、週末3日間でオープニング興収3060万ドルをあげ、シリーズ最高の成績となりました(※なお第2作「トロールズ ミュージック★パワー」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、劇場公開は中止されています)。

4位は、イーライ・ロス監督のホラー「サンクスギビング」(ソニー)。クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督がタッグを組んだ映画「グラインドハウス」内に収録された、ロス監督によるフェイク予告編「感謝祭(Thanksgiving)」を自ら映画化しました。感謝祭発祥の地とされる米マサチューセッツ・プリマスで、年に1度の祝祭に人々が沸き立つなか、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が発生。その後も相次いで住民たちが姿を消し、感謝祭のご馳走を模した残酷な方法で殺されていきます。パトリック・デンプシー(「魔法にかけられて」)が、極悪非道の殺人鬼を捜査する保安官エリック・ニューロン役で主演。製作費1500万ドルに対し、週末3日間で1020万ドルを記録しました。

タイカ・ワイティティ監督のスポーツコメディ「ネクスト・ゴール・ウィンズ」(サーチライト・ピクチャーズ)は、7位デビュー。ワイティティ監督が脚本・製作も務め、2014年に「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」としてドキュメンタリー映画化された奇跡の実話をベースに、物語を作り上げました(なお予告編でワイティティ監督は、「ジョジョ・ラビット」のアカデミー作品賞“敗者”と紹介されています)。マイケル・ファスベンダー(「ザ・キラー」)が、01年にワールドカップ予選史上最悪の0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められていない米領サモアチームを育成する鬼コーチ、トーマス・ロンゲンを演じました。製作費1400万ドルに対し、興収250万ドルをあげました。

2023年11月20日更新 Dan Knighton

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