全米映画ランキング : 2023年7月21日~2023年7月23日

全米映画ランキング:2023年7月24日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2023年7月21日~2023年7月23日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 バービー

Barbie
「バービー」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 155,000,000 155,000,000
2 オッペンハイマー

Oppenheimer
「オッペンハイマー」

Universal
(ビターズ・エンド)

1 80,500,000 80,500,000
3 2 サウンド・オブ・フリーダム 3 20,140,647 124,748,584
4 1 ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 2 19,500,000 118,753,469
5 4 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 4 6,700,000 159,018,862
6 3 インシディアス 赤い扉 3 6,500,000 71,001,673
7 5 マイ・エレメント

Elemental
「マイ・エレメント」

Walt Disney
(ディズニー)

6 5,800,000 137,233,827
8 6 スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース

Spider-Man: Across the Spider-Verse
「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」

Sony Pictures/Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

8 2,815,000 375,209,269
9 7 トランスフォーマー ビースト覚醒 7 1,120,000 155,642,604
10 8 マディのおしごと 恋の手ほどき始めます 5 1,075,000 49,210,693

「バービー」「オッペンハイマー」大ヒット! 市場全体では「アベンジャーズ エンドゲーム」公開週以来の好成績

7月第4週の週末、北米映画市場では、「バービー人形」と「原子爆弾の開発者」という正反対のトピックが、人々を映画館に呼び戻し、映画業界が待ち望んでいた興行面での大成功をおさめました。週末3日間の市場全体の累計興収は、3億ドルを突破。コロナ禍以前の「アベンジャーズ エンドゲーム」(2019)の公開週以来となる好成績をおさめ、米脚本家組合(WGA)と米俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキに揺れるハリウッドに、活気をもたらしました。

映画市場を大いに盛り上げた話題作とは、興収ランキングで首位となった「バービー」(ワーナー・ブラザース)と、2位にランクインした「オッペンハイマー」(ユニバーサル)の2本。海外メディアは、「オッペンハイマー」の主演を務めたキリアン・マーフィや、トム・クルーズら多くのスターが、公開週末に、この注目映画2本を見に行くことを楽しみにしていると報じました。どちらも興行的な成功だけではなく、映画評論家からの高評価も獲得しています。

全年齢対象でPG-13指定の「バービー」が、週末3日間で興収1億5500万ドルをあげ、華々しい首位デビューを飾りました。世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール、バービーを実写映画化し、幅広い年齢層の観客が劇場を訪れました(本国の予告編では、「もしバービーが嫌いなら……この映画はあなたのためのものです」と、皮肉交じりに語られています)。マーゴット・ロビーが主人公のバービー、ライアン・ゴズリングがボーイフレンドのケンを演じており、ふたりが完璧な世界「バービーランド」から、人間の世界に旅に出る姿が描かれます。グレタ・ガーウィグが監督と脚本、パートナーのノア・バームバックが共同脚本を担当しました。

R指定の「オッペンハイマー」は、週末3日間で興収8050万ドルをあげ、2位にランクイン。クリストファー・ノーラン監督が、第二次世界大戦中にマンハッタン計画を指揮し、原子爆弾の開発に成功したロバート・オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描きました。マーフィがオッペンハイマー役を務めるほか、オッペンハイマーの妻キティ役のエミリー・ブラント、米陸軍のレズリー・グローブス役のマット・デイモン、米原子力委員会の委員長ルイス・ストラウス役のロバート・ダウニー・Jr.、オッペンハイマーの愛人で、米共産党員のジーン・タトロック役のフローレンス・ピューらが集結。65ミリのIMAXカメラと、65ミリのラージフォーマットフィルムで撮影されています。

エンジェル・スタジオの、人身売買をめぐる実話に基づくスリラー「Sound of Freedom(原題)」は、先週の2位から、3位にランクダウン。週末3日間で興収2000万ドルを記録しました。累計興収は1億2400万ドルに達し、2023年公開作品のなかで15位となっています。先週首位だった「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」は、週末3日間で興収1950万ドルをあげ、4位となりました。

2023年7月24日更新 Dan Knighton

過去のランキング