全米映画ランキング : 2009年3月6日~2009年3月8日

全米映画ランキング:2009年3月9日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2009年3月6日~2009年3月8日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 ウォッチメン

Watchmen
「ウォッチメン」

Warner Bros.
(パラマウント)

1 55,700,000 55,700,000
2 1 Tyler Perry's Madea Goes to Jail 3 8,800,000 76,500,000
3 4 96時間

Taken
「96時間」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

6 7,500,000 118,000,000
4 3 スラムドッグ$ミリオネア

Slumdog Millionaire
「スラムドッグ$ミリオネア」

Fox Searchlight
(ギャガ・コミュニケーションズ)

17 6,900,000 125,400,000
5 6 モール★コップ 8 4,200,000 133,600,000
6 5 そんな彼なら捨てちゃえば?

He's Just Not That into You
「そんな彼なら捨てちゃえば?」

New Line/Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

5 4,000,000 84,600,000
7 7 コララインとボタンの魔女 3D 5 3,300,000 65,700,000
8 9 お買いもの中毒な私! 4 3,100,000 38,400,000
9 2 ジョナス・ブラザーズ ザ・コンサート 3D 2 2,800,000 16,800,000
10 10 俺たちチアリーダー! 3 2,600,000 13,400,000

「ウォッチメン」が本年最高のオープニング興収で首位デビュー

3月最初の週末。全米ボックスオフィスは「ドーン・オブ・ザ・デッド」「300/スリーハンドレッド」のビジュアリスト、ザック・スナイダー監督が同名グラフィックノベルを映画化した「ウォッチメン」が、2位以下に大差をつけて見事首位デビューを飾った。2時間43分という長尺にもかかわらず、オープニング興収は本年最高の約5560万ドル。3月公開作の中では、「300/スリーハンドレッド」(07年/約7090万ドル)、「アイス・エイジ2」(06年/約6800万ドル)に次ぐ歴代3位。R指定作品では「マトリックス・リローデッド」(03年/約9180万ドル)、「パッション」(04年/約8380万ドル)、「300/スリーハンドレッド」、「ハンニバル」(01年/約5800万ドル)、「セックス・アンド・ザ・シティ」(08年/約5700万ドル)に次ぐ歴代6位という好成績となった。この好成績の背景には、昨年夏のメガヒット作「ダークナイト」と同様に、北米に124あるIMAXの巨大スクリーンでの高額チケット(通常の約1.5倍)による高収益がある。テリー・ギリアムをはじめ、これまで多くの監督たちが映画化を試みたという同作は1986年に発表され、ヒューゴー賞を受賞したアラン・ムーアによるグラフィックノベルが原作。米ソ冷戦真っ只中で、なおかつニクソン政権が長期継続中という1985年の米ニューヨークで、かつて市民の“監視者”として活躍してきたスーパーヒーロー集団“ウォッチメン”のメンバーの1人、エドワード・ブレイクが暗殺される。“ウォッチメン”のメンバーだったロールシャッハは、同じく元メンバーのナイトオウルらとともにブレイク暗殺の真相解明に乗り出すが……。出演は「リトル・チルドレン」のジャッキー・アール・ヘイリーとパトリック・ウィルソンに、ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン、マシュー・グードら。批評家たちの評価はまずまずといったところ。2位は「Tyler Perry's Madea Goes to Jail」。17日間の累計興収は約7650万ドル。1億ドル突破まであともう少し。3位「TAKEN」も落ち込みを見せず、累計興収は約1億1800万ドルに。逆に一気に落ち込んだのは“ジョナス・ブラザース”の3Dライブ映画「Jonas Brothers: The 3-D Concert Experience」。前週2位から9位へと一気にランクダウンとなった。今週はザ・ロック改めドウェイン・ジョンソン主演のアクションコメディ「Race to Witch Mountain」が公開となる。

2009年3月9日更新 藤井竜太朗

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