全米映画ランキング : 2004年12月17日～2004年12月19日

ジム・キャリー最新作が首位。アダム・サンドラーは3位

クリスマスシーズンも佳境。首位に立ったのはジム・キャリー主演「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」。原作はハリー・ポッターと並ぶ人気小説で、両親を火事で亡くした3人の子供に次々と起る不幸をユーモアたっぷりに描くブラック・ファンタジー。とは言え、オープニングで約3000万ドルという数字はジム・キャリー主演作としては物足りない感じも……。監督は「キャスパー」のブラッド・シルバーリング、共演にメリル・ストリープ他。2位は先週1位の「オーシャンズ12」。10日間での興収が7000万ドルに届かず、全米で1億8300万ドルを稼ぎ出した前作と比べると明らかにパワーダウン。最終的には1億3000万ドル程度か。3位には「恋愛小説家」「ブロードキャスト・ニュース」のジェームズ・L・ブルックス監督の新作「スパングリッシュ」。メキシコからロサンゼルスに移民した女性が家政婦として悪戦苦闘するハートフル・コメディ。主演はアダム・サンドラー、ティア・レオーニ、バス・ベガ。そして8位には「エネミー・ライン」のジョン・ムーア監督が、主演にデニス・クエイドを迎えて製作した「フライト・オブ・ザ・フェニックス」。65年のロバート・アルドリッチ監督作「飛べ！フェニックス」のリメイク。その他、マーティン・スコセッシ監督「アビエイター」、クリント・イーストウッド監督「ミリオンダラー・ベイビー」がニューヨーク、ロサンゼルスの2都市限定で公開された。共にオスカーの有力候補である。

2004年12月21日更新　藤井竜太郎