フィリス・ナジー
米ニューヨーク出身。1992年に英ロンドンに渡り、劇作家としてのキャリアをスタート。ロイヤル・コート・シアターでは当時芸術監督を務めていたスティーブン・ダルドリーのもとで成功を収める。初めてのTV映画として監督・脚本を務めた「ミセス・ハリスの犯罪」(05)は、エミー賞ミニシリーズ/TV映画部門で監督賞・脚本賞を含む12部門にノミネート。ミステリー作家パトリシア・ハイスミスとは友人で、ハイスミスが別名義で発表した女性同士の恋愛物語「キャロル」をもとに20年かけて映画脚本を執筆。15年にトッド・ヘインズ監督により同名映画として製作され、ニューヨーク映画批評家協会賞脚本賞を受賞、第88回アカデミー脚色賞などにノミネートされた。