ジェイ : ウィキペディア(Wikipedia)

ジェイは、村上春樹の長編小説「鼠三部作」(「僕と鼠もの」シリーズ)に登場する中国人バーテンダー。作中では「ジェイズ・バー」というバーを経営している。

描写

作中では、主人公である「僕」やその友人である「鼠」の良き話し相手や相談相手として登場する。中国生まれの中国育ち。本名は別にあるが、過去に米軍基地で働いていたときに「ジェイ」と呼ばれ、そのうち本名は忘れ去られてしまった。

1954年、米軍基地の近くに初代「ジェイズ・バー」を開店する。

1963年に店を売り、遠く離れた僕の「街」に2代目「ジェイズ・バー」を開く。妻は既に亡く飼い猫1匹と暮らす。バーテンダーだが自身は酒は一滴も飲まない。

「1973年のピンボール」中で、「鼠」から何回か「ジェイ」と呼びかけられるが、これは「鼠三部作」において、誰かが誰かに名前で呼びかける唯一の場面である。

登場作品

いずれも村上春樹の小説。

  • 風の歌を聴け
  • 1973年のピンボール
  • 羊をめぐる冒険
  • ダンス・ダンス・ダンス

関連項目

  • ピーター・キャット - 村上春樹が実際に経営していたジャズ喫茶の店名。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/07/26 01:26 UTC (変更履歴
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