後藤ひろひと : ウィキペディア(Wikipedia)
後藤 ひろひと(ごとう ひろひと、1969年2月23日 - )は、日本の演出家、劇作家、俳優。山形県出身。Piper所属。芸能事務所は吉本興業所属。別名は「大王」。
来歴
山形大学附属小学校卒業、山形大学附属中学校卒業、山形県立山形東高等学校卒業、大阪外国語大学ヒンディー語学科(現:大阪大学外国語学部外国語学科ヒンディー語専攻)中退。
1987年に劇団「遊気舎」に入団。1989年からは二代目座長を務め、ほぼ全ての作品の作・演出を手掛ける。1996年に「遊気舎」を退団後はフリーの劇作家として活躍し、1997年には元「劇団そとばこまち」の川下大洋と「Piper」を結成。1998年、吉本興業とマネジメント契約を締結。小劇場系の劇作家が吉本と契約を交わすのは、当時は異例のことだった。2001年には自身が主宰する「王立劇場」を旗揚げした。以降、大阪を拠点に活動する。代表作に『人間風車』、『ダブリンの鐘つきカビ人間』、『BIZ三部作』『MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人』などがある。
吉本に入った当時、芸人は演劇に興味がなく、演劇人は吉本を嫌っているという状況だった。2000年にbaseよしもとで上演した『北大阪信用金庫』は初めての芸人たちによる本格派演劇であり、たむらけんじ、小籔千豊、西野亮廣といった芸人たちに影響を与える。吉本芸人が演劇に携わるきっかけを作る役割を担った後藤ひろひと「大阪は夢の場所」。
海外活動用の芸名として「ELVIS GOTO」を名乗る。彼が敬愛するミュージシャン、エルヴィス・プレスリーとエルヴィス・コステロがその由来。
2019年11月から粘土活劇「やめとけ!チキンマン」を開始した。
人物
- 妻は女優の楠見薫。姪に女優の江口千夏がいる。祖父は作家、歴史研究家の後藤嘉一。画家であり芥川賞作家の後藤紀一は彼の大叔父にあたる。
- 小学校、中学校の後輩には元フジテレビアナウンサーの武田祐子とテツandトモのトモ石澤智幸がいる。
- 特技は4ヶ国語話せること。
- ザ・プラン9の名付け親である。
- ロイヤルプラント 伊勢崎ファーム等演劇ワークショップ をおこない 役者 芸人 演劇関係者はもちろん僧侶 牧師 カウボーイ 会社経営者等 受講者は全国に散らばっている
主な作品
映画
- 彼岸にて(出演、1987年)
- ガキンチョ・ROCK(出演、2004年)
- YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100 (2007年)
- あなたにできない3つのこと… (監督・脚本・出演)
- 14階段 (脚本)
- カナリア (出演)
- パコと魔法の絵本(原作、出演、2008年)
- FLY!平凡なキセキ(出演、2012年)
- デルシネ「エル・シュリケンvs悪魔の発明」 (監督・脚本、2013年)
- デルシネ「エル・シュリケンvs新昆虫デスキート」 (監督・脚本、2016年)
- Diner ダイナー(脚本、出演、2019年)※杉山嘉一、蜷川実花と共同
- エキストロ(脚本、出演、2020年)オン・ヴ・モン!(嘘つき)ドキュメンタリー映画祭最高賞受賞
- BOLT (出演、2020年)
テレビ
- 青春トライ'97(朝日放送、1997年)
- 青春トライ'98(朝日放送、1998年)
- 百万馬力プロジェクトQ(朝日放送、2004年、司会)
- 発熱!猿人ショー(朝日放送、2003年)
- メイドインカンサイ(関西テレビ、2010年)
- どきワク関西(J:COMチャンネル関西エリア、2016年)火曜日担当
ラジオ
- FMシアター劇作家シリーズ「F001号~白浜エネルギー作戦~」(NHK・FM、1999年2月20日)
- 月極ラジオ(MBSラジオ、2004年6月、12月、2005年12月)
- 丑バラ(MBSラジオ、2008年1月24日)
- 後藤ひろひとのオールナイトニッポンR
- 秘密結社 大阪ぴかぴか団(ABCラジオ)
- THE MAGNIFICENT FRIDAY「おはよう農業」(FM COCOLO 2020年12月18日)
- FMシアター『空想博覧会』(NHK-FM 2023年11月11日、作、出演)
舞台
- 12人の入りたいやつら(1997年、作、出演)
- 止まれない12人(1998年、2003年、作・出演)
- 人間風車(2000年、作・出演)
- 天才脚本家(2001年、作・出演)
- BIZシリーズ
- BIG BIZ 〜宮原木材危機一髪!(2001年、2002年、作・出演)
- BIGGER BIZ 〜絶体絶命!結城死す?〜(2003年、2005年、作・出演)
- BIGGEST BIZ 〜最後の決戦! ハドソン川を越えろ〜(2006年、作・出演)
- 「お屋敷シリーズ」
- SPOOKY HOUSE (2004年、作・演出・出演)
- ひーはー (2006年、作・演出・出演)
- ベントラー・ベントラー・ベントラー (2008年、作・演出・出演)
- 仮装敵国(2005年、作)
- ダブリンの鐘つきカビ人間(2002年、2005年、2015年、2022年、作・出演)
- Shuffle(2005年、作・演出・出演)
- MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人(2004年、作・出演、2008年、2014年の再演には出演せず)
- 2008年『パコと魔法の絵本』として映画化。
- 姫が愛したダニ小僧(2005年、作・演出・出演)
- OUR HOUSE(2006年、出演・訳詞)
- みんな昔はリーだった 〜EXIT FROM THE DRAGON〜(2006年、作・出演)
- 恐竜と隣人のポルカ -K/T BOUNDARY-(2008年、作・演出・出演)
- ガス人間第1号(2009年、脚色・演出・出演)
- THE LEFT STUFF(2010年、作・演出・出演)
- スリー・ベルズ〜聖夜に起こった3つの不思議な事件〜(2010年、作・演出・出演)
- ニッポン無責任新世代(2011年、作・演出・出演)
- ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック(2013年、演出・出演)
- 劇団ひろひょう第一回公演「荒波次郎」(2014年、作・演出・出演)
- 劇団ひろひょう第二回公演「やすらぎの家」(2015年、作・演出・出演)
- メイシアター×ホルマリン兄弟「TOUCHABLES」(2016年、作・演出・出演)
- ABCホールプロデュース公演第5弾「だーてぃーびー 〜汚れたテレビ〜」(2016年、作・演出・出演)
- 「FILL-IN」(2017年、作・演出・出演)
- T-works#1「源八橋西詰 ~ I’M STANDING AT THE CROSSROADS AGAIN ~」(2018年、作・演出・出演)T-works#1 源八橋西詰 公式HP
- 工藤俊作プロデュースプロジェクトKUTO-10 第17回公演「財団法人親父倶楽部〜死んだと思って生きてみる〜」(2018年、作・演出・出演)
- 大阪文化芸術FES『Small Town,Big City』(2018年、総合演出、作、出演)
- 大阪文化芸術創出事業「リバー・ソングス〜大阪を流れていた6枚の枯葉〜」(2021年、総合演出、作、出演)
- エミィ賞グランプリ「参議院議員にしのはら清子」西原希蓉美(2021年、作、演出)
- 大阪文化芸術支援プログラム「STATION TO STATION〜あなたの駅の物語〜」(2021年、総合演出、作、出演)
- 工藤俊作プロデュースプロジェクトKUTO-10 第21回公演「三大劇作家、逮捕される!」(2022年、作、演出、出演)
- MousePiece-ree 20周年記念公演「CAT TOWER」(2022年、作、演出)
- 王立ブロニーショー「姫が愛したダニ小僧」(2022年、作、演出、出演)
- クラアク芸術堂 Masterworks#04 「ダブリンの鐘つきカビ人間」(2022年、作、演出、出演)
- 山田朗働組合 第一回公演 「奇人たちの朗読会」(2024年2月、作、演出、出演(案内人))
- FOLKER(2025年、作、演出、出演)
関連項目
- ザ・プラン9
- 発熱!猿人ショー
- 遊気舎
- ロイヤルプラント
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/07/17 09:49 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.