滝本晃司 : ウィキペディア(Wikipedia)
滝本 晃司(たきもと こうじ、1961年12月7日 - )は日本のミュージシャン。東京都町田市出身、血液型AB型、駒澤大学卒。
来歴
高校卒業後、Closed.G.show(クローズド・ジー・ショウ=自閉症のもじり)というバンドのメンバーとして活動していたが、他の仲間に逃げられてしまったため、最終的にメンバーは滝本一人になった。
1986年、インディーズで活動していた頃のたまがベーシストを募集した際に加入する。なお、この当時の滝本はベースの演奏経験はなかったが、本人曰く「たまは既に完成されたバンドだった。知らない誰かが入って崩れるくらいなら、いっそ自分が入ろうと思った」という理由で応募したが、応募は滝本1人のみであった。既に結婚しており、サラリーマンをしながらの参加だった。
1990年5月5日、シングル『さよなら人類/らんちう』でメジャーデビューし、オリコン初登場1位を記録し、売上100万枚を達成。たまのメジャー・デビュー決定時、社会現象的人気となっており、会社に対しては「こういう事なので辞めさせてください」と退職理由を説明している。たまではボーカル、ベース(エレクトリックベース、コントラバス)の他、曲によってはギター、トイピアノ、ピアニカなども担当した。
1991年に谷口正明らのフォークロック・バンド「エコーユナイト」に参加。
1995年に自主レーベル「地球レコード」と自主運営による事務所「たま企画室」設立。メンバーでのじゃんけんに勝ったことにより社長に就任。同年10月21日にソロデビューアルバム『空の下』をリリース。
1997年2月26日に発売された高橋理奈のアルバム『裸の水』に収録の「夕暮れの風に吹かれて」を作曲を担当。
2003年10月、たまが解散。地球レコードはそのまま引き継ぐと共に、ソロや様々なミュージシャンと共演しての音楽活動を続けている。
2004年、下北沢leteにて毎月「下北水中ライブ」を開始。
2005年、たまのサポートメンバーとして参加していた斉藤哲也や尾引浩志らと「ジャンタルマンタル」を結成。
2009年、ヨーロッパ企画第28回公演『曲がれ!スプーン』劇中曲を提供ヨーロッパ企画第28回公演「曲がれ!スプーン」。2017年9月、第36回公演『出てこようとしてるトロンプルイユ』、2022年、第41回公演「あんなに優しかったゴーレム」の音楽を担当した。ヨーロッパ企画制作の映画においても、2020年「ドロステのはてで僕ら」、2023年「リバー、流れないでよ」の音楽を担当している。
人物
通称はGさん。この通称はかつて在籍していたバンド「Closed.G.show」に由来しており、滝本と同じたまのメンバーだった知久寿焼によって命名された。
すべり台研究家という一面も持っており、全国各地の公園のすべり台を写真に収めている。
ディスコグラフィー
アルバム
発売日 | タイトル | 収録曲 | 規格 | 規格品番 | 備考 | |||||||||||||||||
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1st | 1995年10月21日 | 空の下 | [全8曲] | # 空の下 | # ピンク色のめざめ | # あんなふうな月 | # ワンピース | # テーブル | # 窓辺のスケッチ | # ふたつの天気 | # 「夏です」と1回言った | CD | CHIKYU-002 | * コントラバス、チェロ、アコースティック・ギターの3種類の楽器のみで録音された。 | * レコーディングには吉野弘志と坂本弘道が参加。 | * 知久寿焼との共同プロデュース。 | * 収録曲「「夏です」と1回言った」は、のちにたまの楽曲としてリアレンジされた。 | |||||
2nd | 1999年3月15日 | 100の月 | [全10曲] | # 水槽の中の魚 | # 犬が散歩する日 | # 眠ると消えると溶けると | # 100の月 | # ひざし | # 日傘をさしたカブト虫 | # バス停 | # あの日 | # グッドバイ | # Non Title (instrumental) | CHIKYU-005 | * サウンドプロデューサーは斉藤哲也。 | |||||||
3rd | 2003年3月15日 | カタチ | [全10曲] | # Rice Terrace | # おひる | # 窓辺に生まれる | # カタチ | # 楽し楽しい時間 | # JUICE | # 雨のイキモノ | # Rice Field | # 逃げ水 | # 自転車にのって | CHIKYU-011 | * 石塚俊明がパーカッション、島田篤がピアノ、塩谷博之がソプラノサックス、平松加奈がヴァイオリンで参加している。 | * 収録曲「雨のイキモノ」は、後にダンス公演「いなくていい人」でたまの楽曲として演奏された。 | ||||||
Mini | 2005年6月1日 | 3g | [全7曲] | # 23.4° | # Pollen | # FoFi (フォフィ) | # Pipo (ピポ) | # オオスカシバ | # 3g | # ポワン | CHIKYU013 | * インストゥルメンタルを集めた作品。 | ||||||||||
4th | 2008年3月10日 | 水槽の中に象 | [全9曲] | # やっぱ | # 落下 | # オシエテ | # ポケット | # かけら | # 八王子スタジオ | # 水槽の中に象 | # オヤスミ | # 太陽が見ているだけ | CHIKYU-015 | * 松永孝義がベース、神田珠美がヴァイオリン、知久寿焼がコーラスで参加。知久は、コーラス・アレンジも担当した。 | * サウンド・プロデューサーは斉藤哲也。 | * ジャケットはAruによる版画作品。 | ||||||
5th | 2014年9月21日 | 空色 | [全9曲] | # ポコポコ | # 影の中 | # 月虹 | # また雨のうた | # 雨の日の午後 | # 傘 | # となりの黒猫 | # ダダ | # 空色 | CHIKYU-016 | * 斉藤哲也や小俣佳久らとレコーディングを行った作品。 | ||||||||
6th | 2019年4月14日 | ガラスのコップの | [全10曲] | # アゲハ | # ガラスのコップの | # ココ | # 柿の木 | # ツイカイ | # 幻 | # お月さん | # ドロステの聞こえない歌 | # 時計 | # つづくことつづくとこ | CHIKYU-018 | * 西脇一弘がエレクトリック・ギター、オツベルがコーラスやマンドリンなどの楽器で参加。 | * レコーディング・エンジニアとミキシングは小俣佳久が担当。 | ||||||
7th | 2020年7月 | 星がいっぱい | [全9曲] | *少しだけの歌 | * みずいろ | * 静かな出来事 | * G線上のスキップⅠ | * 太陽の街 | * 花びん | * 真昼の月 | * ずっと鳴きつづけてる | * 星がいっぱい | CHIKYU-019 | * すべての楽器を滝本自身が演奏 |
CD-R
- ヨーロッパ企画第28回公演「曲がれ!スプーン」使用楽曲CDR
- ヨーロッパ企画第32回公演「建てましにつぐ建てましポルカ」使用楽曲CDR
- ヨーロッパ企画第36回公演「出てこようとしてるトロンプルイユ」使用楽曲CDR
参加作品
発売日 | タイトル | アーティスト | レーベル | 収録曲 | 備考 |
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2008年9月24日 | 童謡のつづき | V.A. | ビクターエンタテインメント | 7. 朧月夜〜朧月夜のつづき |
楽曲提供
アーティスト | 作詞・作曲 | タイトル | 収録作品 | 年 |
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高橋理奈 | 作曲 | 「夕暮れの風に吹かれて」 | 『裸の水』 | 1997年 |
劇伴
映画
- 「ドロステのはてで僕ら」(2020年6月公開)
- 「リバー、流れないでよ」(2023年6月公開)
著書
- つづくこと つづくとこ(2010年6月、創英社 / )
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/05/16 06:57 UTC (変更履歴)
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