ネビル・マリナー : ウィキペディア(Wikipedia)

サー・ネヴィル・マリナー (Sir Neville Marriner, 、1924年4月15日 - 2016年10月2日)は、イギリスの指揮者、ヴァイオリニスト。

人物・来歴

イングランドのリンカン出身。王立音楽大学に学んだ後、パリ音楽院に留学した。フィルハーモニア管弦楽団やロンドン交響楽団のヴァイオリン奏者を歴任し、サーストン・ダートとジャコビアン・アンサンブルを結成するが、その後メイン州ハンコックに留学してピエール・モントゥーの音楽学校にて指揮法を学ぶ。

1959年に、アカデミー室内管弦楽団 (Academy of St. Martin-in-the-Fields) を創設し、長年その指揮者を務めた。1969年から1979年までロサンジェルス室内管弦楽団を指揮し、1979年から1986年までミネソタ管弦楽団の、1983年から1989年までシュトゥットガルト放送交響楽団の音楽監督を務めた【評伝】ネヴィル・マリナーさん――時代を画した音楽家 - 鈴村裕輔 研究ブログ 2016年10月3日 (2016年10月4日閲覧)。1985年にはナイト号を授与された。1992年より、カダケス管弦楽団の首席客演指揮者の任に就いている。1972年、アカデミー室内管と初来日している。

上記以外にも、NHK交響楽団の定期演奏会への客演(1979年、2007年、2010年、2014年、2015年)、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデンなどとの録音がある。

レパートリーは幅広く、バロック音楽から古典派音楽に始まり、チャイコフスキー、レスピーギやバルトークも指揮・録音している。映画『アマデウス』の音楽を担当し、そのサウンドトラックには、マリナー指揮のアカデミー室内管弦楽団による演奏が用いられている。

弦楽合奏曲に特に強い思い入れがあるようで、イギリスや北欧の弦楽作品は、バロックやモーツァルトと並んで、マリナーとアカデミー室内管の主要なレパートリーとなっていた。

2016年10月2日、死去Sad news: Neville Marriner is gone, at 92 Slipped Disc 2016年10月2日。。

家族・親族

  • 子:アンドリュー・マリナー - ロンドン交響楽団首席クラリネット奏者

録音

マリナーは膨大な数の録音を行っていたことで広く知られる。以下にマリナーが取り上げた作曲家を生年順に並べた。

注釈・出典

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/02/23 01:27 UTC (変更履歴
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