アンドリュー・ガーフィールド : ウィキペディア(Wikipedia)
アンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield, 1983年8月20日 - )は、アメリカ合衆国生まれのイギリスの俳優。2018年、舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』で主演を務め、トニー賞 演劇主演男優賞を受賞。
来歴
生い立ち
カリフォルニア州ロサンゼルス出身。父親はカリフォルニア州出身でロシア系、ポーランド系、ルーマニア系の血を引いているユダヤ系アメリカ人、母親はイギリス・エセックス出身のイギリス人のため、アメリカとイギリスの二重国籍保持者。
3歳の時にイングランド・サリー州エプソムに移住。16歳の時に、演技に興味を持ち始め高校卒業後、セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学ぶ。
キャリア
舞台俳優としてキャリアをスタートさせ、2004年にMEN Theatre Awardを、2006年にイヴニング・スタンダード演劇賞の新人賞を受賞。2007年にはロバート・レッドフォード監督作『大いなる陰謀』で映画デビューし注目を集める。同年公開・放送の『BOY A』で英国アカデミー賞テレビ部門主演男優賞を受賞。2009年にはテリー・ギリアム監督作の『Dr.パルナサスの鏡』に出演。
2010年にはデヴィッド・フィンチャー監督による『ソーシャル・ネットワーク』や、日系イギリス人作家カズオ・イシグロの小説を映画化した『わたしを離さないで』が公開され、両作品で多数の賞にノミネートされた。また8月、テリー・ギリアムがカナダのロックバンドアーケード・ファイアのマディソン・スクエア・ガーデンでのライブを撮影した際、アシスタントを務めた。
2012年7月公開のマーク・ウェブ監督『アメイジング・スパイダーマン』では主人公ピーター・パーカー / スパイダーマンを演じた。
2017年にメル・ギブソン監督作の『ハクソー・リッジ』において、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
2018年には舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』で主演を務め、トニー賞 演劇主演男優賞を受賞した。
私生活
『ソーシャル・ネットワーク』で共演したジェシー・アイゼンバーグや、イギリス人俳優のロバート・パティンソンと親しい友人である“Andrew Garfield & Jesse Eisenberg Supreme in Soho”, JUST JARED(2011年5月7日), 2011年5月24日閲覧。“Andrew Garfield & Robert Pattinson - BFFS!”, Showbizspy(2010年10月12日), 2011年5月25日閲覧。。また、エディ・レッドメインとはフラットメイトであった。
2008年からアメリカ人女優のシャノン・ウッドワードと交際していたが2011年5月に破局が報じられた“Andrew Garfield & Shannon Woodward Cobra Couple”, JUST JARED(2010年11月6日), 2011年5月25日閲覧。CELEBRITY NEWS(2011年5月26日). “EXCLUSIVE Spider-Man’s Andrew Garfield, Actress Shannon Woodward Split”. US MAGAZINE.COM. 2011年5月29日閲覧。。6月に『アメイジング・スパイダーマン』の共演者であるエマ・ストーンと交際していることがUs Weekly誌の報道により明らかになった“『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーンと交際?” . シネマトゥデイ (2011年6月24日) . 2011年9月5日閲覧。“Andrew Garfield & Emma Stone: Dinner Date!” . JUST JARED (26 August 2011) . 2011年9月5日閲覧。。2015年に破局。
2019年3月、リタ・オラとの破局が報じられた。
2022年4月、モデルのアリッサ・ミラーとの破局が報じられた。
フィルモグラフィ
※役名の太字表記は主演。
長編映画
劇場公開映画
| 年 | 題名 | 役名 | 備考 | 吹替 |
|---|---|---|---|---|
| 2007 | BOY ABoy A | ジャック・バリッジ | ||
| 大いなる陰謀Lions for Lambs | トッド・ヘイズ | 細谷佳正 | ||
| 2008 | ブーリン家の姉妹The Other Boleyn Girl | フランシス・ウェストン | クレジットのみ | |
| 2009 | Dr.パルナサスの鏡The Imaginarium of Doctor Parnassus | アントン | 佐藤拓也 | |
| 2010 | わたしを離さないでNever Let Me Go | トミー | 石母田史朗 | |
| ソーシャル・ネットワークThe Social Network | エドゥアルド・サベリン | 小松史法 | ||
| 2012 | アメイジング・スパイダーマンThe Amazing Spider-Man | ピーター・パーカー / スパイダーマン | 前野智昭 | |
| 2014 | アメイジング・スパイダーマン2The Amazing Spider-Man 2 | |||
| ドリーム ホーム 99%を操る男たち99 Homes | デニス・ナッシュ | 福田賢二 | ||
| 2016 | ハクソー・リッジHacksaw Ridge | デズモンド・ドス | 前野智昭 | |
| 沈黙 -サイレンス-Silence | セバスチャン・ロドリゴ神父 / 岡田三右衛門 | (吹き替え版なし) | ||
| 2017 | ブレス しあわせの呼吸Breathe | ロビン・カヴェンディッシュ | ||
| 2018 | アンダー・ザ・シルバーレイクUnder the Silver Lake | サム | 小松史法 | |
| 2020 | メインストリームMainstream | リンク | 兼製作 | (吹き替え版なし) |
| 2021 | タミー・フェイの瞳The Eyes of Tammy Faye | ジム・ベイカー | 前野智昭 | |
| Tick, Tick... Boom! | ジョナサン・ラーソン | 下川涼 | ||
| Spider-Man: No Way Home | ピーター・パーカー / スパイダーマン | 前野智昭 | ||
| 2024 | We Live in Time この時を生きてWe Live in Time | トビアス | ||
| 2025 | After the Hunt | TBA | ||
| TBA | A Life of Jesus |
テレビ映画
| 年 | 題名 | 役名 |
|---|---|---|
| 2009 | レッド・ライディングRed Riding | エディ・ダンフォード |
短編映画
| 年 | 題名 | 役名 |
|---|---|---|
| 2005 | Mumbo Jumbo | Simmo |
| 2010 | アイム・ヒアI'm Here | シェルドン |
テレビ
| 放映年 | 題名 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
|---|---|---|---|---|
| 2005 | Sugar Rush | トム | 計5話出演 | |
| 2007 | ドクター・フーDoctor Who | フランク | 計2話出演 | |
| ロンドン警視庁犯罪ファイルTrial & Retribution | マーティン・ダグラス | 第10シーズン第3話「Closure: Part 1」 | (吹き替え版なし) | |
| 2011, 2014 | サタデー・ナイト・ライブSaturday Night Live | 本人(ホスト) | 計2話出演 | |
| 2022 | アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実Under the Banner of Heaven | ジェブ・パイアー刑事 | ミニシリーズ | (吹き替え版なし) |
| TBA | Wild Things | ロイ・ホーン | 兼製作総指揮 | TBA |
日本語吹き替え
『アメイジング・スパイダーマン』以降、主に前野智昭が担当しており、現在では「アンドリュー・ガーフィールド担当」とも評される定番声優となっている。
そのほかにも、小松史法、細谷佳正、佐藤拓也、石母田史朗、福田賢二、下川涼なども声を当てている。
受賞とノミネート
- 『BOY A』
- 英国アカデミー賞テレビ部門 主演男優賞 受賞
- 『わたしを離さないで』
- ハリウッド映画祭 ブレイクスルー男優賞 受賞
- イブニング・スタンダード英国映画賞 男優賞 受賞
- サターン賞 助演男優賞
- 英国インディペンデント映画賞 助演男優賞 ノミネート
- ロンドン映画批評家協会賞 年間英国男優賞 ノミネート
- デトロイト映画批評家協会賞 ブレイクスルー演技賞 ノミネート
- 『ソーシャル・ネットワーク』
- ハリウッド映画祭 ブレイクスルー男優賞 受賞
- イブニング・スタンダード英国映画賞 男優賞 受賞
- 英国アカデミー賞 助演男優賞 ノミネート
- 英国アカデミー賞 ライジング・スター賞 ノミネート
- ゴールデングローブ賞 助演男優賞 ノミネート
- サテライト賞 助演男優賞 ノミネート
- 全米映画俳優組合賞 キャスト賞 ノミネート
- アイオワ映画批評家協会賞 助演男優賞 ノミネート
- オンライン映画批評家協会賞 助演男優賞ノミネート
- シカゴ映画批評家協会賞 助演男優賞 ノミネート
- セントラルオハイオ映画批評家協会賞 助演男優賞 ノミネート
- デトロイト映画批評家協会賞 助演男優賞 ノミネート
- デトロイト映画批評家協会賞 ブレイクスルー演技賞 ノミネート
- ヒューストン映画批評家協会賞 助演男優賞 ノミネート
- フェニックス映画批評家協会賞 助演男優賞 ノミネート
- クリティクス・チョイス・アワード 助演男優賞 ノミネート
- ボストン映画批評家協会賞 助演男優賞 次点
- ユタ映画批評家協会賞 助演男優賞 ノミネート
- ロンドン映画批評家協会賞 助演男優賞 受賞
- ワシントンD.C.映画批評家協会賞 助演男優賞 ノミネート
- 『ハクソー・リッジ』
- アカデミー主演男優賞 ノミネート
- デトロイト映画批評家協会賞 主演男優賞 ノミネート
- ゴールデングローブ賞 映画部門 主演男優賞 (ドラマ部門) ノミネート
- サテライト賞 主演男優賞(ドラマ部門)受賞
- ワシントンD.C.映画批評家協会賞 主演男優賞 ノミネート
- ロンドン映画批評家協会賞 男優賞 ノミネート
- ロンドン映画批評家協会賞 男優賞(イギリス国内) 受賞
- 『タミー・フェイの瞳』
- ロンドン映画批評家協会賞 男優賞(イギリス国内) 受賞
- 『』
- アカデミー主演男優賞 ノミネート
- ゴールデングローブ賞 映画部門 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) 受賞
- サテライト賞 主演男優賞(コメディ・ミュージカル部門)受賞
- デトロイト映画批評家協会賞 主演男優賞 ノミネート
- ワシントンD.C.映画批評家協会賞 主演男優賞 受賞
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/07/16 15:59 UTC (変更履歴)
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