ピート・ドクター : ウィキペディア(Wikipedia)

ピーター・"ピート"・ハンス・ドクターPeter "Pete" Hans Docter、1968年8月10日 - )はアメリカの映画監督であり、ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーである。

略歴

ミネソタ州ブルーミントン出身。ピクサー映画の『モンスターズ・インク』を監督したことでよく知られている。彼はブルーミントンのジョン・F・ケネディ高校を卒業した。ミネソタ大学に1年間通った後、カリフォルニア芸術大学に編入し、卒業間近の1990年に恩師の紹介でアニメーターを探していたピクサー・スタジオに就職。

ピクサーに加わる前に、ピートは3作の非コンピュータアニメーション、『Next Door』、『Palm Springs』、『Winter』を製作した。

ドクターはピクサースタジオで、『トイ・ストーリー』、『トイ・ストーリー2』、『バグズ・ライフ』、および『モンスターズ・インク』を製作する上で不可欠の存在であった。彼は、スクリプトの共著者としてそれらのアニメ映画に貢献し、ジョン・ラセターアンドリュー・スタントン、およびジョー・ランフトのような一流のCGIクリエイターと共に働いた。また、彼は『Mr.インクレディブル』のDVDの特典ディスクに収録されているショートアニメ『Mr.Incredible and Pals』でMr.インクレディブルの吹き替えをした。これらの映画すべてが高い評価を受けている。

2004年、ピートは『ハウルの動く城』の英訳を監督するようにジョン・ラセターから依頼された。彼は映画『カーズ』の製作を助けるので忙しかったので、ラセターはその企画を頓挫した。

2009年5月29日に公開された『カールじいさんの空飛ぶ家』でも監督を務め、第37回アニー賞映画監督賞を受賞した。

2009年の第66回ヴェネツィア国際映画祭で、ジョン・ラセターブラッド・バードアンドリュー・スタントンリー・アンクリッチと共に、アニメ映画への多大な貢献を評価され栄誉金獅子賞を受賞した。

2018年、ラセターの後任としてピクサーのCCOに就任した。

私生活

アマンダ・ドクターと結婚し、ニック(ニコラス)とエリー(エリザベス)という子供がいる。キリスト教徒。

作品

監督

題名備考
2001 モンスターズ・インクMonsters, Inc. 監督・原案・声の出演
2002 マイクとサリーの新車でGO!Mike's New Car 監督・原案
2009 カールじいさんの空飛ぶ家Up 監督・脚本・原案・声の出演
2015 インサイド・ヘッドInside Out
2020 ソウルフル・ワールドSoul 監督・脚本・原案

製作

題名備考
1995 トイ・ストーリーToy Story原案・スーパーバイジングアニメーター
1999 トイ・ストーリー2Toy Story 2原案
2004 Mr.インクレディブルThe Incredibles声の出演
2008 ウォーリーWALL-E原案・製作総指揮
2010 トイ・ストーリー3Toy Story 3シニアクリエイティブチーム:ピクサー
2012 メリダとおそろしの森Brave 製作総指揮
2013 モンスターズ・ユニバーシティMonsters University
2019 トイ・ストーリー4Toy Story 4
2020 2分の1の魔法Onward
2021 あの夏のルカLuca
2022 私ときどきレッサーパンダTurning Red
2022 バズ・ライトイヤーLightyear製作総指揮・脚本
2023 マイ・エレメントElemental製作総指揮
2024 星つなぎのエリオElio

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/17 10:47 UTC (変更履歴
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