ルー・ドワイヨン : ウィキペディア(Wikipedia)

ルー・ドワイヨンLou Doillon、1982年9月4日 - )は、フランス出身のマルチアーティスト。

芸能の一家に生まれ、幼き頃にデビュー。親や姉らと同じく女優や歌手の道に進む。近年は絵画やファッション・ブランドを手掛けるなどクリエイターの才能が開花し、多方面で活動している。

プロフィール

パリ近郊のヌイイ=シュル=セーヌにて、映画監督のジャック・ドワイヨンと女優兼歌手のジェーン・バーキンの間に生まれる。

1987年公開の『カンフー・マスター!』で母ジェーンの娘役デビュー。1998年公開の『Trop (Peu) d'Amour』や翌年公開の『デルフィーヌの場合』で注目を集める。現在、フランスとヨーロッパの映画で活躍している。

近年はGAPのCM出演やジバンシィのモデルとしても活躍。2008年3月、イギリスのデニムブランド、リー・クーパーで自身がデザインしたThe Lou Doillon collection for Lee Cooperを発表。また2010年代には絵画の才能も見出され、パリの陶器メーカーとアートプロジェクトを開始するなど、アートデザイナーとしても活動している。

音楽活動では、2012年に発表したデビューアルバムがフランス国内で高いセールスを記録し、同国の最高音楽賞である「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック」にて最優秀女性アーティスト賞を獲得した。

日本には2016年にアルバムに伴うライブツアーや、翌2017年に作品のプロモーションにて来日するなど度々訪れている。

家族

私生活では2002年7月に第一子となる長男マーロウ(マーロウ・ジャック・タイガー・ミッチェル)を出産。相手はミュージシャンのトーマス=ジョン・ミッチェルだが、後に別れている。20年後の2022年3月に第二子の妊娠を公表し、同7月26日に次男ラズローを出産。パートナーは、イラストレーターのステファン・マネル。

女優・歌手のシャルロット・ゲンズブールと写真家ケイト・バリーは異父姉。姉の映画監督ローラ・ドワイヨン、妹リリーとニーナ、弟ラザールは異母姉妹弟にあたる。

File:Jacques Doillon Cannes 2017.jpg|父 ジャック・ドワイヨン (2017年) File:Jane Birkin Cannes 2016.jpg|母 ジェーン・バーキン (2016年) File:Charlotte Gainsbourg Cannes 2017.jpg|異父姉 シャルロット・ゲンズブール (2017年) File:Lola Doillon - 2013 (cropped).jpg|異母姉 ローラ・ドワイヨン (2013年)

主な出演作品

公開年邦題原題役名備考
1987 カンフー・マスター!Kung-Fu master ルー
1998 あまりにも大きな(小さな)愛Trop (peu) d'amour カミーユ
1999 デルフィーヌの場合Mauvaises fréquentations オリヴィア
2001 フリーキー・ラブ!(イカレた一夜)Carrément à l'Ouest フレッド
2002 キスはご自由にEmbrassez qui vous voudrez エミリー
2004 MOTHER マザーSaint Ange ジュディス
2006 シスターズ Sisters アンジェリーク/アナベル
2011 Polisse メリッサの妹

ディスコグラフィ

アルバム

  • Places(2012:バークレー・レコード)
  • Lay Low(2015:同上)
  • Soliloquy(2019:同上)

書籍

  • 画集「DRAWINGS」(2017)

来日公演

  • 2016年1月20日、21日:ブルーノート東京
  • 2016年10月25日:エルカフェ青山(イベント招待ライブ)

外部リンク

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