リリー・ポンス : ウィキペディア(Wikipedia)
リリー・ポンス(Lily Pons、本名:Alice Joséphine Pons、1898年4月12日 - 1976年2月13日)は、フランス出身・アメリカ合衆国で活躍したソプラノ歌手・女優である。
南仏ドラギニャンで生まれ、パリ国立高等音楽・舞踊学校で学ぶ。1928年、ミュルーズでオペラ『ランメルモールのルチア』に初出演を果たした。アメリータ・ガリ=クルチを継ぐ存在として迎えられ、1931年1月3日にルチア役でメトロポリタン歌劇場にデビューするLucia di Lammermoor {147} Matinee ed. Metropolitan Opera House: 01/3/1931。1960年までメトロポリタンを代表するコロラトゥーラ・ソプラノとして出演を続け、ハリウッド映画の主演も経験した。
1938年にアンドレ・コステラネッツと結婚している。(1958年離婚)1940年にアメリカ市民権を取得、1976年2月13日、ダラスで膵癌のため亡くなった。
出演オペラ
- 『ランメルモールのルチア』ルチア
- 『リゴレット』ジルダRigoletto {179} Metropolitan Opera House: 01/7/1931
- 『セビリアの理髪師』ロジーナIl Barbiere di Siviglia {145} American Academy of Music, Philadelphia, Pennsylvania: 01/27/1931
- 『ホフマン物語』オランピアLes Contes d'Hoffmann {46} Metropolitan Opera House: 02/14/1931
- 『ミニョン』フィリーヌMignon {53} Metropolitan Opera House: 04/6/1931
- 『ラクメ』ラクメLakmé {12} Metropolitan Opera House: 02/19/1932
- 『夢遊病の女』アミーナLa Sonnambula {21} Metropolitan Opera House: 03/16/1932
- 『シャモニーのリンダ』リンダLinda di Chamounix {1} Matinee ed. Metropolitan Opera House: 03/1/1934(Metropolitan Opera Premiere)
- 『金鶏』シェマハの女王Cavalleria Rusticana {300} Le Coq d'Or {51} Matinee ed. Metropolitan Opera House: 02/4/1937
- 『連隊の娘』マリーLa Fille du Régiment {27} Matinee Broadcast ed. Metropolitan Opera House: 12/28/1940
- 『椿姫』ヴィオレッタSan Francisco Opera, War Memorial Opera House, October 1951
出演映画
- 恋の歌 I Dream Too Much (1935)
- 世界の歌姫 That Girl from Paris (1936)
- ラヂオの歌姫 Hitting a New High (1937)
- カーネギー・ホール Carnegie Hall (1947) ※本人として出演
ディスコグラフィ
オペラ全曲
- 『こうもり』(1951年、コロムビア・レコード)ユージン・オーマンディ指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団演奏:(アイゼンシュタイン)、(ロザリンデ)、リチャード・タッカー(アルフレード)、ポンス(アデーレ)※英語歌唱
- 『ランメルモールのルチア』(1954年、コロムビア)ファウスト・クレヴァ指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団演奏:ポンス(ルチア)、リチャード・タッカー(エドガルド)、(エンリーコ)
参考文献
- 野崎正俊『オペラ黄金時代のプリマ・ドンナー名ソプラノたちの肖像』(ハンナ、2011)ISBN 488364314X
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/20 09:12 UTC (変更履歴)
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