よこざわけい子 : ウィキペディア(Wikipedia)

よこざわ けい子(よこざわ けいこ、1952年9月2日 - )は、日本の声優、女優、ナレーター。新潟県新潟市中央区出身。芸能プロダクションゆーりんプロ代表取締役。旧芸名は横沢 啓子(読み同じ)。

経歴

中学校の英語教師であった横沢久八の娘として、新潟市に生まれる。新潟県立新潟高等学校卒業。日本大学藝術学部放送学科中退。声優の勝田久の勧めで俳協付属養成所に入り、養成所在籍中の1975年に『タイムボカン』で声優デビュー。

元々は声優志望ではなかったが、芸能界に入った切っ掛けは両親が新潟方言で苦労した経験から、娘には標準語を話してほしいと思い児童劇団に入れたため。劇団自体は入って3年で解散したが、自身はその時にもらった仕事の伝でラジオドラマのレギュラーをしていたとのこと安藤隆啓、『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』株式会社主婦の友社、2019年、96-99頁。

1979年からテレビ朝日版『ドラえもん』でドラミを演じ、2005年の声優陣一新まで務めた。また、1982年には『おかあさんといっしょ』の人形劇「にこにこぷん」のぴっころ役に抜擢され、10年の長きにわたって担当する。この他、1980年代の数多くの作品で主役・ヒロイン役を担当した。

1988年にゆーりんプロを設立。以後は声優活動からは一歩引いて、自身が経営する声優・ナレータースクールでの後進の指導に軸足を移す。

『ドラえもん』の声優陣はたいていテレビへの顔出し出演をしているが「キャラクターのイメージを壊す」という理由で顔出し出演をあまりしたことがなかった(1993年に一度、大山のぶ代ら声優陣と実写とアニメのコラボ企画で出演した程度)。『大胆MAP』では『オバケのQ太郎』のO次郎として紹介されたが、交渉では電話のみの会話となり、そこで顔出しをしたくないことを語っている。しかし、雑誌などの紹介やインタビューなどで顔出しを拒むことはほとんどない。

「ゆーりんプロ」の名前は、娘のために作った絵本「雪ん子ゆーりん」に由来しており、公式サイトの写真では過去に声をあてたぴっころの着ぐるみと一緒に写っている。「ゆーりんプロ」所属の俳優、養成所研究生らによって行われる演劇の公演の脚本、演出も手がける。

人物・エピソード

声種はソプラノ

声優デビューしたころから「藤子アニメの主役を獲得する」「子供向け番組に出演する」ことを目標としていたが、30代までに希望が叶い、ゆーりんプロのスクール設立を機に自身で演じる機会は一区切りつけたと語っている。

『天空の城ラピュタ』のシータ役を担当した際、監督の宮崎駿から演技について苦言を呈され、『エスパー魔美』の佐倉魔美を担当した際は作者の藤子・F・不二雄から「(声や演技が)健康的で良い」と評されたという『ドラえもんぴあ』より。

演じたキャラクターについて

  • 『にこにこぷん』のぴっころは17年間演じているうちに、声が地声だということもあり、イコールになったと語っている主婦の友社『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』よこざわけい子「天才じゃなくていい。努力の積み重ねが実を結ぶ」P97。。
  • 『THE かぼちゃワイン』のエルは自身とは全く異なる見た目の大きな女の子だった為、自分のものにするのにかなり苦労したが、それだけ印象の深い作品になったと語っている。
  • 『はいからさんが通る』の花村紅緒は、個人的に是非ともやりたい役だったのだが、同局の同時間帯で放映していた『若草のシャルロット』でヒロインをやっていた事で問題になってしまった。理由は2作品続けてのヒロイン役は前例が無いと言うことでオーディションを受かったものの落とされてしまった。ところが再オーディションをしてもイメージに合う方が居なかったので、結局自身が演じさせていただける事になったと語っている主婦の友社『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』よこざわけい子「天才じゃなくていい。努力の積み重ねが実を結ぶ」P97~98。 。
  • 『エスパー魔美』に選ばれた時は本当に嬉しかったと語っている。理由は、藤子不二雄作品と言えばステータスで、その主役なんてベテランの方しか出来ないと思っていたので、出演する事が自身にとっての目標の1つだった。それまでは自身の実力よりも1歩先を振られることが多かったのだが、色々な経験を繰り返してきて丁度演技に自信がもてるようになったくらいにいただいた話なので本当に楽しく演じさせていただいたと述べている主婦の友社『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』よこざわけい子「天才じゃなくていい。努力の積み重ねが実を結ぶ」P98。。
  • 同じ藤子作品の『ドラえもん』のドラミちゃんは、優等生で可愛らしいが1歩間違うと嫌味な役になるという。流石に設定変える事は出来ないので、出来るだけ鼻に付かない様に可愛らしさを強調して演じたと述べている。
  • 『天空の城ラピュタ』も自身にとっては代表作であるが、時間をかけて、しだいに自分のものにしたテレビシリーズとは違って、演じるのはそのときだけ、するとどうしても、思い出としては、浅くなってしまうが、日本を代表する宮崎駿作品に出演させていただいた事は、今でも自身の財産であると述べていた。

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

劇場アニメ

OVA

ゲーム

吹き替え

映画

  • エアポート'75(ジャニス・アボット〈リンダ・ブレア〉)
  • がんばれ!ベアーズ(アマンダ〈テータム・オニール〉)※テレビ朝日版
  • 黒馬物語
  • サウンド・オブ・ミュージック(リーズル)※テレビ朝日版・フジテレビ版
  • サスペリアPART2(オルガ〈ニコレッタ・エルミ〉)※TBS版
  • 13日の金曜日(マーシー)※テレビ朝日版
  • ザ・カンニング/アルバイト情報(クロディーヌ/エレーヌ)
  • ピンク・キャデラック(ルー・アン・マクグイン〈バーナデット・ピーターズ〉)※テレビ版
  • Mr.Boo!ギャンブル大将(プウ)
  • ラストコンサート(ステラ)※テレビ版、DVD収録
  • リトル・モー(モーリーン・コノリー)
  • リベンジ(ミリア・メンデス〈マデリーン・ストウ〉)
  • レ・ミゼラブル(キャロライン・ラングリッシュ)

テレビドラマ

  • サラの夏休み(ワンダ〈ベティ・アン・カー〉)
  • 新黒馬物語(ジェニー〈スティシー・ドーニング〉)
  • ナイトライダー シーズン2 #13(キャサリン・グレンジャー〈ダフネ・リー・アッシュブルック〉)
  • パイパー農園SOS!(ヘレン〈ルーシー・ゴレル・バーンズ〉)

アニメ

  • イウォーク物語(ラターラ)※VHS版
  • スヌーピーとチャーリーブラウン(ライナス・ヴァンペルト)
  • タンタンの長編アニメーション映画 湖底のひみつ基地(ニコ)
  • ファン・アンド・ファンシー・フリー(ハープ(台詞)、ルアナ・パットン)※TBS版

OVシリーズ

  • ウルトラマンG

特撮

  • バトルフィーバーJ 第15・16話(1975年、ダイアン・マーチン / ミスアメリカの声)※小牧リサの代役

テレビドラマ

  • 花ぐるま(NHK)
  • 伝七捕物帳 第83話「母と名乗れぬ忍ぶ草」(1975年、日本テレビ / ユニオン映画)(お咲)
  • 特別機動捜査隊 第750話「家出の季節」(1976年、NET / 東映)(ナオミ)

テレビ番組

  • にこにこぷん(おかあさんといっしょ内)(ぴっころの声)
    • ビデオ おかあさんといっしょ
    • ビデオ にこにこ・ぷんのこうつうあんぜん
    • ビデオ にこにこ、ぷんの英語教室
    • ビデオ にこにこ、ぷんのかずとあそぼう
    • ヒデオ にこにこ、ぷんのことばあそび
    • おかあさんといっしょのコンサート
    • 紅白歌合戦(1987年、1999年)
    • 母と子のテレビタイム(1992年)
    • ひらけ!ポンキッキ(1992年)
    • クイズ百点満点(1993年)
    • あさごはんだいすき!
    • にこにこぷんがやってきた!
    • あつまれ!キッズソング50〜スプー・ワンワン 宇宙の旅〜
    •  ワンワンパッコロ!キャラともワールド
    • おかあさんといっしょスペシャルステージ2012 みんないっしょに!ファンファンスマイル
  • クイズタイムショック(1984年) - 1984年3月29日放送で回答者として出場
  • クイズ面白ゼミナール(NHK総合、1985年11月10日放送) - パネラー

CM

  • エメロンミンキーリンス(ライオン油脂 1975年) - 宣伝タレントのアグネス・ラムの吹き替え(二代目)。
  • タカラ本みりん(宝ホールディングス)
  • マクドナルド(バーディの声 1980年代頃)
  • 東芝かくれんぼ換気扇(東芝 1984年)

その他コンテンツ

  • 愛の戦士ヘッドロココイメージアルバム(愛然かぐや)
  • ドラえもん&キテレツ大百科「コロ助のはじめてのおつかい」(O次郎)

参考文献

  • 311頁より

出典

外部リンク

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