毛利恒之 : ウィキペディア(Wikipedia)
毛利 恒之(もうり つねゆき、1933年2月8日『放送作家年鑑 1985』日本放送作家協会、1985年、会員名簿64頁。 - )は、日本の脚本家、放送作家、小説家。
プロフィール
福岡県大牟田市で生まれる。福岡県立三池高等学校、熊本大学法文学部国文学科卒業。NHK契約ライターを経て、フリーの放送作家となる。
主な作品に、「マーサ」(九州朝日放送、1961年)、「十八年目の召集」(九州朝日放送、1964年)、「幾星霜」(九州朝日放送、1964年)といったテレビドラマのほか、「福大病院タリウム中毒事件の謎」(福岡放送、1982年)、北洋漁船の衝突事故を扱った「海難を超えて」(仙台放送、1983年)などのドキュメンタリーがある。一方で、KBCの情報ワイド番組「モーニングモーニング」(1986年 - 1998年)の企画立ち上げにも関わる。
1986年、初めての推理小説『射殺』を刊行。1998年、死刑囚から牧師となった新垣三郎の半生を描いた『地獄の虹』を刊行。他に『宇宙飛行士エリソン・オニヅカ物語』、特攻隊員について書いた小説3部作『月光の夏』、『月光の海』、『青天の星』など。『月光の夏』は九州を中心に、市民の募金運動によって映画化された。
日本ペンクラブ会員。
受賞
- 1964年:第1回久保田万太郎賞 - 「十八年目の召集」(九州朝日放送)
- 1964年:第19回文部省芸術祭奨励賞 - 「幾星霜」(九州朝日放送)※放送ライブラリーで視聴可能
- 第7回レディ・ガスコイン賞
- 1982年:日本民間放送連盟賞優秀賞 - 「騎馬武者現代を駆ける」(テレビ静岡)
- 1988年:日本民間放送連盟賞優秀賞 - 「父は、夫は、戦争に行った - 奉納写真の証言」(信越放送)※放送ライブラリーで視聴可能
- 2000年:文化庁芸術祭 ラジオ部門大賞 - 「ヒロシマの黒い十字架」(中国放送)
著書
- 射殺 部長刑事殺人事件(廣済堂出版、1986年)
- 夢にむかって飛べ 宇宙飛行士エリソン=オニヅカ物語(講談社、1989年)
- 月光の夏(汐文社、1993年 / 講談社文庫、1995年)
- ピアノは知っている 月光の夏(絵:山本静護、自由国民社、2004年) - 改題・絵本化
- 月光の夏 挽歌(映人社、1996年)
- 地獄の虹 新垣三郎 死刑囚から牧師に(毎日新聞社、1998年 / 講談社文庫、2005年)
- 虹の絆 ハワイ日系人母の記録(毎日新聞社、2000年 / 講談社文庫、2008年)
- 月光の海(講談社文庫、2001年)
- 青天の星(光人社、2003年)
- ユキは十七歳特攻で死んだ 子犬よさらば、愛しきいのち(ポプラ社、2004年 / ポプラ文庫、2015年 / ポプラ新書、2024年)
- 恋ひ死なむ 殉愛のキリスト者手島郁郎(ミルトス、2008年)
外部リンク
- 月光の夏 映画批評
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