道原かつみ : ウィキペディア(Wikipedia)
道原 かつみ(みちはら かつみ、1958年2月13日 - )は、日本の漫画家・イラストレーター。広島県三原市出身。
略歴
小学校の同級生で後に漫画家になる宮脇明子から、中学3年のときに漫画を描いてみないかと声をかけられたことが、漫画を描き出すきっかけになった。1979年に『花とゆめ増刊冬の号』に投稿した「かわいいジュリア」で努力賞を受賞し、掲載されたことでデビューする。しかし、その後はヒット作に恵まれず、父親から「遊んでいないで就職しろ」と叱責されたこともあって、三原市役所に勤める。
田中芳樹の同名小説を漫画化した『銀河英雄伝説』が売れ始めたことで市役所を退職し、漫画家専業となる。
漫画制作にパソコンを導入したのは早いほうで、自身のウェブページにデジタルで制作する際のノウハウを公開していた。
漫画・イラスト業の傍ら、2005年頃~2015年頃まで福山市内の専門学校にて、契約講師として漫画コースでの指導にあたっていた。
代表作には『銀河英雄伝説』の他、麻城ゆう原作の『ジョーカー』シリーズなど。漫画だけではなく、イラスト提供作品や版画作品もあり、1990年には第21回星雲賞アート部門を受賞した。
2009年、広島県三原市のふるさと大使に任命される。
作品リスト
太字はアニメ化された作品『銀河英雄伝説』はアニメ版とほぼ同時期のため、また、キャラクターデザインが異なるために除外
- パンドラの惑星(1983年、徳間書店。1990年、徳間書店より新装版)
- ノリ・メ・タンゲレ(麻城ゆう原案、1984年、徳間書店。1990年、徳間書店より新装版)
- キャウ・キャット・キャン(1984年、徳間書店。1990年、徳間書店より新装版)
- 銀河英雄伝説外伝 黄金の翼(1986年、田中芳樹原作、徳間書店。1992年にOVAとしてアニメ化)
- ジョーカー・シリーズ(麻城ゆう原作、新書館)
- 帝王の庭(1987年、新書館。1998年、文庫化)
- ムーン・ファンタジー(1)(1988年。1998年、1・2を合本文庫化)
- ムーン・ファンタジー(2)(1989年)
- ドリーム・プレイング・ゲーム(1989年。1999年、『グリーン・パラダイス』と合本文庫化)
- グリーン・パラダイス(1991年)
- シャーロキアン・コンピュータ(1993年)
- χの歌声(1997年)
- ファイナル・ミッション(2004年)
- 空白の悲鳴(1988年、大陸書房。1994年、徳間書店で再版)
- 銀河英雄伝説(1988年、田中芳樹原作、徳間書店。少年キャプテン1989年1月号より連載開始)
- アル・カラルの遺産(1990年、徳間書店。1992年にOVAとしてアニメ化)
- アルカライラ(1993年、新書館)
- 銀河英雄伝説 英雄たちの肖像(田中芳樹原作、徳間書店)
画集
- 銀河英雄伝説道原かつみイラストレーションブック(1992年、徳間書店)
- JOKER―道原かつみ・画集(1993年、新書館)
- 銀河英雄伝説画集―[英雄たちの肖像]ロマンアルバム(1995年、徳間書店)
小説
以下の小説に挿絵を描いている。
- 間の楔(吉原理恵子作、年、光風社出版)
- JOKER外伝シリーズ(麻城ゆう作、新書館)
- 特捜司法官S-A(1)(1991年。2000年、文庫化)
- 特捜司法官S-A(2)(1993年)
- 新・特捜司法官S-A(1)(2005年)
- 新・特捜司法官S-A(2)(2005年)
- 新・特捜司法官S-A(3)(2006年)
- 月光界秘譚シリーズ(麻城ゆう作、新書館)
- 永の楽土(1992年)
- 風舟の傭兵(2000年。新シリーズ開始)
- 太陽の城(2001年)
- 滅びの道標(2002年)
- いにしえの残照(2002年)
- 逢魔が刻の聖地(1)(2003年。新シリーズ(月光界シリーズ)開始)
- 逢魔が刻の聖地(2)(2004年)
- 天界樹夢語りシリーズ(麻城ゆう作、新書館)
- 妖魔の里(1994年)
- 真逆の剣(1995年)
- 裏切りの海(1996年)
- シンデレラの海(1997年)
- 心臓に鎖(1998年)
- 幻想迷宮(1999年)
- 緑星(1999年)
- 銀河英雄伝説(田中芳樹作、徳間デュアル文庫)
- 星虫(岩本隆雄作、1990年、新潮文庫)
アンソロジー
- 天下無敵あどりぶ銀英伝(田中芳樹・道原かつみ・高橋なの・かちとみさする・戸山奥・TOKAI・明智抄他、1994年、徳間書店)
- 全艦出撃!!
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/18 11:53 UTC (変更履歴)
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