マーシャ・ハント : ウィキペディア(Wikipedia)
マーシャ・ヴァージニア・ハント(Marcia Virginia Hunt、1917年10月17日 -2022年9月6日)は、アメリカ合衆国の女優。
経歴
イリノイ州シカゴ生れ。メソジストでもあるhttp://www.fumSoft machine)ceunice.org/About.html。
ハイスクール時代からセオドア・アーヴィングの演劇学校に通う。歌手・モデルとして活動した後、1934年にパラマウント映画と契約し、翌年18歳で『The Virginia Judge』でデビュー。以後、小柄で愛らしい容姿で親しまれ、上品さの中に芯の強さを感じさせるキャラクターを数多く演じたクィンラン、352 - 353頁。1944年には、映画関係者による"Stars of Tomorrow"の第7位にランクインした。
また1930年代から40年代にかけて、自由主義的な性格の強い数多くの嘆願書に名を連ねた他、「言論自由の会」 ([[:en:Committee for the First Amendment]]) のメンバーの一人でもあった。だがその経歴から、1950年6月に出版された「レッド・チャンネル」にハリウッド・ブラックリストの一人として、夫で脚本家のロバート・プリスネルとともに名前が掲載。活動を干され、1956年までの出演作品は僅か3本にとどまる。
翌1957年頃から本格的に活動を再開し、映画・テレビドラマ・舞台などを中心に、息の長い活動を続けた。1971年には、やはりハリウッド・ブラックリストの一人であったダルトン・トランボが原作・監督をつとめた映画『ジョニーは戦場へ行った』で、主演のティモシー・ボトムズの母親役を演じた。
この間もリベラリストとしての立場を崩さず、公民権運動・国連の活動・環境保護運動・慈善事業などにも積極的に関わり続けた。また、ホームレスや精神疾患患者への救済活動を続けている医療施設に長年多額の寄付を続けている他、同施設の諮問委員も務めている。
1993年、著書「The Way We Wore: Styles of the 1930s and '40s and Our World Since」を出版。
2008年、短編映画『The Grand Inquisitor』で、連続殺人事件の容疑者とされた男の未亡人役を演じた。
2013年、自身が作詞作曲を手がけた、同性同士の恋愛と結婚をテーマにした曲「Here's to all who Love」を発表。この作品は、歌手で俳優のビル・A・ジョーンズによっていち早くネット上で紹介され、現在製作中のハントの生涯を扱ったドキュメンタリー映画では、ジョーンズによるヴァージョンが披露される予定であるというhttps://www.huffpost.com/entry/heres-to-all-who-love_n_4576395?utm_hp_ref=mostpopular。
2022年、ロサンゼルスの自宅で老衰のため死亡した。
フィルモグラフィー
年 | 日本語題原題 | 役名 | 備考 | |
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1935 | The Virginia Judge | Mary Lee Calvert | ||
1936 | アリゾナ突撃隊The Arizona Raiders | ハリエット・リンゼイ | ||
青春ホテルCollege Holiday | シルヴィア | |||
ハリウッド大通りHollywood Boulevard | パトリシア・ブレイクフォード | |||
沙漠の黄金Desert Gold | ジュディ | |||
1937 | 兵学校の花形Annapolis Salute | ジュリア | ||
西部地獄街,荒野の激闘,荒原の激闘 Born to the West,Hell Town | ジュディ | 本作は日本語タイトル三種類、英語タイトル二種類あり。 | ||
街は春風Easy Living | コートを着た少女 | uncredited | ||
1939 | These Glamour Girls | Betty Ainsbridge | ||
Star Reporter | Barbara Burnette | |||
1940 | Irene | Miss Eleanor Worth | ||
大編隊Flight Command | クレア | |||
高慢と偏見Pride and Prejudice | メアリー | |||
1941 | 美しき生涯Cheers for Miss Bishop | ホープ・トンプソン | ||
I'll Wait for You | Pauline Miller | |||
塵に咲く花Blossoms in the Dust | シャーロット | |||
Unholy Partners | Gail Fenton | |||
1942 | Kid Glove Killer | Jane Mitchell | ||
The Affairs of Martha | Martha Lindstrom | |||
パナマ・ハッティPanama Hattie | レイラ・トゥリー | |||
花の合唱(コーラス)Seven Sweethearts | レジー | |||
1943 | Cry "Havoc" | Flo Norris | ||
迷へる天使Lost Angel | カティー・マロリー | |||
町の人気者The Human Comedy | ダイアナ・スティード | |||
万雷の歓呼Thousands Cheer | 本人 | |||
1944 | パイロットの花嫁Bride by Mistake | シルヴィア | ||
None Shall Escape | Marja Pacierkowski | |||
1945 | 愛の決断The Valley of Decision | コンスタンス | ||
百万人の音楽Music for Millions | ロザリンド | |||
1946 | A Letter for Evie | Evie O'Connor | ||
1947 | カーネギー・ホールCarnegie Hall | ノラ・ライアン | ||
スマッシュ・アップSmash-Up, the Story of a Woman | マーサ・グレイ | |||
1948 | 脱獄の掟Raw Deal | アン・マーティン | ||
1949 | メアリー・ライアン刑事 | Mary Ryan, Detective | Mary Ryan | |
Take One False Step | Martha Wier | |||
1952 | 幸福の時間、ビビとペギー | The Happy Time | Susan Bonnard | |
1954 | Diplomatic Passport | Judy Anderson | ||
1955 | A Word to the Wives | Alice | ||
1956 | No Place to Hide | Anne Dobson | ||
1957 | 死からの帰還/死者の憑依 | Back from the Dead | Kate Hazelton | |
B52爆撃隊Bombers B-52 | エディス・ブレナン | |||
1959 | ゆきすぎた遊びBlue Denim | ジェシー・バートリー | ||
1960 | 掠奪者The Plunderers | ケイト・ミラー | ||
1969 | 鏡と悪魔Fear No Evil | ヴァーニー夫人 | TV movie | |
1971 | ジョニーは戦場へ行ったJohnny Got His Gun | ジョニーの母 | ||
1981 | 恐怖!襲われたスチュワーデス寮Terror Among Us | マージ | TV movie | |
2006 | Chloe's Prayer | Elizabeth Lyons | ||
2008 | The Grand Inquisitor | Hazel Reedy | short film | |
参考文献
- デイヴィッド・クィンラン 『クィンラン版 世界映画俳優大事典』(柴田京子訳、2002年12月、講談社)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/04/03 22:59 UTC (変更履歴)
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