福間健二 : ウィキペディア(Wikipedia)
福間 健二(ふくま けんじ、1949年3月10日『文藝年鑑』2014 - 2023年4月26日)は、日本の詩人、翻訳家、映画評論家、映画監督、首都大学東京名誉教授。新潟県出身。
生涯
旧・東京都立大学(現・東京都立大学)人文学部英文学科卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。岡山大学教養部講師、東京都立大学助教授、教授、2005年首都大学東京人文科学研究科教授、2013年定年退職、名誉教授。
2023年4月26日、肺炎のため死去。。
人物
- 中学時代から映画少年で高校3年から若松プロに出入りするようになり、若松プロの作品に出演する。
- 東京都立大学在学中に自主映画『青春伝説序論』を監督。また詩・小説も書くようになり、柴田翔らによって評価される。以降はイギリス現代詩の研究を行いながら詩人、映画評論家として活動。映画脚本、映画監督も手がけている。
- 2011年、詩集「青い家」で第19回萩原朔太郎賞および第49回藤村記念歴程賞を受賞。
作品
詩集
- 『沈黙と刺青 福間健二詩集 1969-1971(Ⅰ)』あんかるわ叢書6 あんかるわ叢書刊行会 1971
- 『冬の戒律 福間健二詩集 1969-1971(Ⅱ)』あんかるわ叢書7 あんかるわ叢書刊行会 1971
- 『鬼になるまで 福間健二詩集 1969-1971(Ⅲ)』あんかるわ叢書8 あんかるわ叢書刊行会 1972
- 『最後の授業/カントリー・ライフ 福間健二詩集 1972~1983』私家版 1983
- 『急にたどりついてしまう』ミッドナイト・プレス 1988
- 『結婚入門』雀社 1989
- 『地下帝国の死刑室』ジライヤ・タッチ 1990
- 『地上のぬくもり Poems 1990』雀社 1990
- 『行儀のわるいミス・ブラウン』雀社 1991
- 『きみたちは美人だ 21 poems』ワイズ出版 1992
- 『旧世界』思潮社 1994
- 『福間健二詩集』現代詩文庫 思潮社 1999
- 『秋の理由』思潮社 2000
- 『侵入し、通過してゆく my favorite things』思潮社 2005
- 『青い家』思潮社 2011
- 『あと少しだけ』思潮社 2015
- 『会いたい人』思潮社 2016
- 『休息のとり方』而立書房 2020
小説
- 『明後日は十七歳』三一書房 1968
評論・評伝
- 『詩は生きている』五柳書院 2005
- 『佐藤泰志 そこに彼はいた』河出書房新社 2014
- 『迷路と青空: 詩を生き、映画を生きる』五柳書院 2021
共編著
- 『石井輝男 映画魂』石井輝男共著 ワイズ出版 1992/同・映画文庫 2012
- 『大ヤクザ映画読本』山崎幹夫共編 洋泉社 1993
- 『ピンク・ヌーヴェルヴァーグ 佐藤寿保、佐野和宏、サトウトシキ、瀬々敬久の挑戦』ワイズ出版 1996
- 『佐藤泰志 生の輝きを求めつづけた作家』監修 河出書房新社 2014
- 『1968 (2)文学』四方田犬彦共編、筑摩選書 2018
翻訳
- S.S.プロウアー『カリガリ博士の子どもたち 恐怖映画の世界』藤井寛共訳 晶文社 1983
- 『東京日記 リチャード・ブローティガン詩集』思潮社 1992
- アイラ・シルヴァバーグ編『クローネンバーグとバロウズ 裸のランチ』ワイズ出版 1992
- マイケル・オンダーチェ『ビリー・ザ・キッド全仕事』国書刊行会 1994/白水uブックス 2017
- 『ブローティガン東京日記』平凡社ライブラリー 2017
- マイケル・オンダーチェ『ライオンの皮をまとって』水声社 2006
映画
出演
- 性犯罪(1967) -(監督:若松孝二)
- 腹貸し女(1968) - (監督:若松孝二)
- 女学生ゲリラ(1969) - (監督:足立正生)
- 通り魔の告白 現代性犯罪暗黒篇(1969) - 主演、脚本 (監督:若松孝二)
- 悶絶本番 ぶちこむ!!(1995) - 脚本(立花信次名義) (監督:サトウトシキ)
- 無頼平野(1995) - (監督:石井輝男)
- きのう生まれたわけじゃない(2023年) - (監督:福間健二)
監督
- 青春伝説序論(1969)
- 急にたどりついてしまう(1995) - 制作、脚本
- 岡山の娘(2008) - 制作、脚本
- わたしたちの夏(2011) - 脚本
- あるいは佐々木ユキ(2013) - 脚本
- 秋の理由(2016年) - 脚本(高田亮との共同脚本)
- パラダイス・ロスト (2020年)
- きのう生まれたわけじゃない(2023年公開予定) - 脚本
論文
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/06/14 00:00 UTC (変更履歴)
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