バリー・マン : ウィキペディア(Wikipedia)
バリー・マン(Barry Mann 、本名バリー・インバーマン Barry Imberman、1939年2月9日 - )は、アメリカ合衆国のソングライター。
1961年8月に結婚したシンシア・ワイルと数多くの楽曲を共作した。一人娘のジェン・バーグマン博士がいる。
経歴
1939年2月9日、ニューヨーク市ブルックリンに生まれる。ユダヤ系Crescent City Jewish News: "History of Jewish songwriters told in ‘Beautiful’By ALAN SMASON March 18, 2017。
マン(作曲)とワイル(作詞)は現在音楽出版社Dyad Musicを経営している 。
最初のヒットは『She Say (Oom Dooby Doom)』で、1959年にダイアモンヅがトップ20に送り込んだ。この曲の作詞はマイク・アンソニー。
1961年に当時の彼の最大ヒット『I Love How You Love Me』(貴方っていい感じ)(ラリー・コルバー作詞)がパリス・シスターズで5位になった。(1968年にボビー・ヴィントンのバージョンがトップ10になった。)
同年にジェリー・ゴフィンと共作したノベルティー・ソング『Who Put the Bomp (in the Bomp, Bomp, Bomp)』(フー・プット・ザ・ボンプ)を自分で歌いトップ40になった。
『Who Put the Bomp』で歌手として成功したが、その後はソングライティングに専念し、ワイルとの実り豊かな共同作業をした。両者はアルドン・ミュージックでスタッフとして働いている時に知り合った。事務所は有名な作曲出版工場ブリル・ビルディングの近くにあった。
マンとワイルは1961年に結婚し、65年にライチャス・ブラザーズに提供した『ふられた気持ち』が大ヒットした。『Uptown』(クリスタルズ)『We Gotta Get out of This Place』(朝日のない街)(アニマルズ)『Magic Town』(ヴォーグス1966年)『Kicks』(キックス)(ポール・リヴィアー&レイダース)などで、ブリル・ビルディング時代の歌作りに社会意識を持ち込んだ。
リーバー=ストーラーと共作しドリフターズが歌った、人種偏見を厳しく批判した『オンリー・イン・アメリカ』が、リーバー=ストーラー自身によってジェイ&ディ・アメリカンズの無難なヒット・バージョンに改作されると、彼らは不快に感じた。
マン作品のカタログは635曲に及ぶ 彼はBMI(放送音楽協会)から56回表彰され、曲がラジオで100万回以上再生されたとして Millionaire Awardsを46回受賞した。 。1964年のライチャス・ブラザーズの『ふられた気持(You've Lost That Lovin' Feelin')』(マン=ワイル=スペクター)は1400万回以上ラジオ放送され、20世紀最多再生数曲となった。
1970年代は自身としてもソロ作品を制作。1986年のスピルバーグ製作アニメ映画『アメリカ物語』に『Somewhere Out There』(ワイル、ジェームズ・ホーナーとの共作)を書き、リンダ・ロンシュタットとジェームズ・イングラムがデュエットし、ビルボード2位・ゴールド(50万枚)となり、1987年にグラミー賞の「ソング・オブ・ザ・イヤー」となった。
映画『I Never Sang for My Father』『Muppet Treasure Island』『ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション』『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』のスコアも書いている。Dan Hillとはビルボード3位の『Sometimes When We Touch』を共作した。
1987年にマンとワイルはソングライターの殿堂に入った。2011年にジョニー・マーサー賞を受賞。
2010年にロックの殿堂のアーメット・アーティガン賞受賞。
ディスコグラフィ:シングル
- "Absolutely Green" – ドム・デルイーズ (映画『』挿入歌として書き下ろし)
- "Another Goodbye" –( Scott Englishとの共作)
- "ブラック・バタフライ、Black Butterfly" – デニース・ウィリアムス
- – イーディ・ゴーメ
- "Brown Eyed Woman" – ビル・メドレー
- "Christmas Vacation" – 映画のテーマ曲のメドレー
- "Coldest Night of the Year" – Twice As Much featuring
- "Don't Know Much" – アーロン・ネヴィル& リンダ・ロンシュタット ( Tom Snowとの共作)
- "Don't Make My Baby Blue" – シャドウズ, ザ・ムーブ (バンド)
- "Good Time Living" – スリー・ドッグ・ナイト
- "Heart – Kenny Chandler, ウェイン・ニュートン
- 、Here You Come Again – ドリー・パートン(1977)
- "He's Sure the Boy I Love" – The Crystals
- "How Can I Tell Her It's Over" – アンディ・ウィリアムズ
- "Hungry" – Paul Revere & the Raiders
- – B・J・トーマス のちにエルヴィス・プレスリーがカバー
- "I'm Gonna Be Strong" – ジーン・ピットニー; シンディ・ローパー
- "It's Getting Better" – キャス・エリオット
- "It's Not Easy" – Colin Blunstone
- "I Will Come to You" – Hanson
- "Just a Little Lovin' (Early in the Morning)" – ダスティ・スプリングフィールド, カーメン・マクレエ, Billy Eckstine, ボビー・ヴィントン, Shelby Lynne
- "Just Once" – James Ingram with クインシー・ジョーンズ
- "Kicks" – Paul Revere & the Raiders(1966)
- "Looking Through the Eyes of Love" – ジーン・ピットニー, Marlena Shaw, The Fortunes, The Partridge Family
- Love Doesn’t Ask Why(1992年、Cynthia Weil & Phil Galdstonとの共作)-セリーヌ・ディオン
- "Love Her" - The Everly Bros, The Walker Bros
- "Love Led Us Here" – John Berry, Helen Darling
- "Magic Town" – The Vogues
- "Make Your Own Kind of Music" – キャス・エリオット
- "Never Gonna Let You Go" – セルジオ・メンデス
- "None of Us Are Free" (Mann, Weil, Brenda Russell) – レイ・チャールズ, Lynyrd Skynyrd, Solomon Burke
- "On Broadway" – ドリフターズ George Benson (ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーとの共作)
- "Once Upon a Time in New York City" – (『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』挿入歌として、 ハワード・アッシュマンとともに書き下ろし)
- "Only in America" – Jay and the Americans
- "Proud" – Johnny Crawford
- – B・J・トーマス
- "Saturday Night at the Movies" – ドリフターズ
- "Shades of Gray"(灰色の影) – モンキーズ
- "Love is Only Sleeping" – モンキーズ
- "It's Nice To Be With You" – モンキーズ
- "Shape of Things to Come" – Max Frost and the Troopers
- "She's Over Me" – テディ・ペンターグラス
- "Something Better" – Marianne Faithfull (Gerry Goffinとの共作)
- "Somewhere Out There" –リンダ・ロンシュタット&ジェームス・イングラム (ジェームズ・ホーナーとの共作。映画『アメリカ物語』にて使用。) –グラミー賞2部門で受賞
- "Sweet Sorrow" – Conway Twitty
- "Too Many Mondays" – Barry Mann, Wicked Lester (未発売)
- "Uptown" – The Crystals
- 恋の雨音 – ザ・ロネッツ
- – アニマルズ
- "We're Over" –
- "A World of Our Own" – Surface(映画『ブルーラグーン』 のエンディングテーマとして使用)
- "(You're My) Soul and Inspiration" – ライチャス・ブラザーズ
- –ライチャス・ブラザーズ(フィル・スペクターとの共作)(1965)
ディスコグラフィ:アルバム
- Who put the bomp(ABC-Paramount)(1961)
- Angel,Angel,Down we go-OST(Tower/Capiol)(1969)
- I never sang for my father-OST-w/Al Gorgoni(Bell)(1970)
- Lay it all out(New Design)(1971)
- Survivor(RCA)(1975)
- Barry Mann(Casablanca)(1980)
- Soul & Inspiration(Atlantic)(2000)
関連項目
- ブリル・ビルディング
- 山下達郎 - 山下はマンのすべてのシングル盤を集めることを目標にしているという。
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2019/02/25 15:30 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.