波多正美 : ウィキペディア(Wikipedia)
波多 正美(はた まさみ、1942年11月5日ジ・アニメ(近代映画社)1986年9月号「アニメ人間インタビュー」p.109 - 112 - )は、日本の男性アニメーター、アニメ演出家・監督。富山県出身。日本のTVアニメ黎明期から活動する古参の演出家である。主にサンリオの長編劇場作品を数多く監督していることで知られている。
来歴
日本統治時代の台湾台北州台北市生まれ。父親が気象庁職員だったこともあって、富山県や新潟県など居住地を転々とし、本人は「どこが出身地なのかわからない」と話していたことがある。
多摩美術大学油絵科在学中に東京ムービーのTVアニメ『ビッグX』に応募し、アニメーター見習いとして入社『シナモン the movie/ねずみ物語』パンフレット・監督紹介より。(2007年)。同時に1964年開催の東京オリンピックの場内係員にも応募していたがこちらは落選。もしオリンピックの係員に受かっていたら、アニメの仕事はやっていなかったかもと話す。これをきっかけに同大学を中退後、虫プロダクションのTVシリーズ『W3』にアニメーターとして参加した。『アンデルセン物語』『国松さまのお通りだい』等を手掛けたのち、虫プロスタッフが創立したマッドハウスに参加する。
その後、サンリオ映画のアニメーション部門で『チリンの鈴』『シリウスの伝説』『妖精フローレンス』などの長編フルアニメーション劇場作品の監督を歴任した『妖精フローレンス』パンフレット・監督紹介より。(1985年)。
同部解散後は、同スタッフによるグルーパープロダクションの設立に参加した。サンリオキャラクターを起用したアニメ作品等を手掛けたのち、1996年頃に同プロダクションを解散。
以後はフリーランスを経て再びマッドハウスに戻り、『ねずみ物語 〜ジョージとジェラルドの冒険〜』『スティッチ!』『スティッチ! 〜いたずらエイリアンの大冒険〜』の監督を務めている。
80代を迎えた現在も現役の演出家として活動している。
参加作品
テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
関連項目
- アニメ関係者一覧
外部リンク
- マッドハウス公式サイト-「SPECIAL・アニメーションを新たな時代へ導く監督たち」にて紹介記事あり。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/17 14:41 UTC (変更履歴)
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