ドロシー・ダンドリッジ : ウィキペディア(Wikipedia)

ドロシー・ダンドリッジ(Dorothy Dandridge、1922年11月9日 - 1965年9月8日)は、アメリカ合衆国の女優・歌手。アフリカ系アメリカ人。

略歴

オハイオ州クリーブランド出身。教会などで歌っていたが、1930年代後半からエキストラとして映画に出始めた。1937年には姉妹と共に「ダンドリッジ・シスターズ」としてマルクス兄弟の作品に出演した。

1954年の『カルメン』で黒人女性として初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされたものの、当時はまだ黒人隔離政策が敷かれており大した仕事はなく、次回作はイタリアまで行かねばならなかった。その後も何本か映画に出演したが十分ではなく、クラブ・シンガーとして働いたりもしたが、うつ病や結婚生活の失敗、経済的な問題に悩まされるようになった。

1965年にウェスト・ハリウッドのアパートで亡くなっているのが発見された。抗うつ薬の飲みすぎが原因と思われる。死後、彼女の銀行口座には2ドル少ししかなかったという。

1999年にダンドリッジと同じクリーブランド出身の黒人女優ハリー・ベリーが伝記映画『アカデミー 栄光と悲劇』で彼女を演じた。ベリーは2001年にアカデミー賞を受賞したとき、スピーチの中でドロシーをはじめとする黒人女優たちを称えた"Halle Berry's Acceptance Speech." blackfilm.com. March 26, 2002.。

主な出演作品

公開年邦題原題役名備考
1941 暗黒街の王者Lady from Louisiana フェリシア
砂丘の敵Sundown Kipsang's Wife
1944 君去りし後Since You Went Away 黒人警官の妻 クレジットなし
1951 ターザンと密林の王女Tarzan's Peril
1954 カルメンCarmen Jones カルメン・ジョーンズ
1957 日のあたる島Island in the Sun マーゴット・シートン
1959 ポギーとベスPorgy and Bess ベス

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2021/09/17 10:09 UTC (変更履歴
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