冨永昌敬 : ウィキペディア(Wikipedia)

冨永 昌敬(とみなが まさのり、1975年10月31日 - )は、日本の映画監督である。

経歴

1975年、愛媛県喜多郡内子町に生まれる。1999年、日本大学藝術学部映画学科を卒業。卒業制作『ドルメン』が2000年のオーバーハウゼン国際短編映画祭にて審査員奨励賞を受賞。2002年の水戸短編映像祭にて『VICUNAS』がグランプリを獲得する。

2006年、オダギリジョー香椎由宇を主演に迎えた『パビリオン山椒魚』にて長編商業映画デビューを飾る。2007年、安彦麻理絵の漫画『コンナオトナノオンナノコ』を映画化する。2009年、太宰治の小説『パンドラの匣』を映画化する。2010年、本谷有希子の戯曲『乱暴と待機』を映画化した。2011年、大野松雄のドキュメンタリー映画『アトムの足音が聞こえる』を監督する。同年、哀川翔綾野剛を主演に迎えた『目を閉じてギラギラ』が公開される。

フィルモグラフィー

映画

  • ドルメン(1999年) - 監督
  • VICUNAS(2002年) - 監督・脚本・製作・編集
  • テトラポッド・レポート(2003年) - 監督・脚本
  • 亀虫(2003年) - 監督・原案・出演
  • 呪霊 THE MOVIE(2003年) - 編集
  • be found dead(2004年) - 「オリエンテ・リング」監督・脚本
  • シャーリー・テンプル・ジャポン パートII(2005年) - 監督・脚本・編集
  • ジャポニカ・ウイルス(2006年) - 出演
  • パビリオン山椒魚(2006年) - 監督・脚本
  • コンナオトナノオンナノコ(2007年) - 監督・脚本・編集
  • 桃まつり presents 真夜中の宴(2008年) - 「感じぬ渇きと」録音
  • シャーリーの好色人生(2009年) - 脚本・製作
  • シャーリーの転落人生(2009年) - 監督・脚本・編集
  • パンドラの匣(2009年) - 監督・脚本・編集
  • 乱暴と待機(2010年) - 監督・脚本・編集
  • 庭にお願い(2010年) - 監督・撮影・編集
  • アトムの足音が聞こえる(2011年) - 監督・撮影
  • 目を閉じてギラギラ(2011年) - 監督・脚本
  • 明日泣く(2011年) - 編集
  • 明日(2012年) - 「妻、一瞬の帰還」「武闘派野郎」監督
  • ドキュメント灰野敬二(2012年) - ライブ撮影
  • BUNGO~ささやかな欲望~(2012年) - 「注文の多い料理店」監督
  • 同じ星の下、それぞれの夜(2013年) - 「ニュースラウンジ25時」監督・脚本
  • ローリング(2015年) - 監督・脚本・製作
  • マンガをはみだした男 赤塚不二夫(2016年) - 監督
  • 南瓜とマヨネーズ(2017年) - 監督・脚本
  • 素敵なダイナマイトスキャンダル(2018年) - 監督・脚本
  • あの頃。(2021年) - 脚本
  • 白鍵と黒鍵の間に(2023年) - 監督・脚本

テレビドラマ

  • ノーコン・キッド 〜ぼくらのゲーム史〜(2013年、テレビ東京) - 「#07 ファンタジーゾーン」「#09 バーチャファイター2」監督
  • ディアスポリス 異邦警察(2016年、MBSテレビ) - 「闇の奥」「影の警察」監督・脚本
  • ひとりキャンプで食って寝る(2019年、テレビ東京) - 監督・脚本(偶数話担当)
  • 僕の手を売ります(2023年、FOD) - 監督・脚本

ミュージック・ビデオ

  • 菊地成孔「京マチ子の夜」(2005年、『南米のエリザベス・テイラー』収録) - 監督
  • 菊地成孔&万波麻希「KEEP IT A SECRET」(2006年、オリジナル・サウンドトラック『パビリオン山椒魚』収録) - 監督
  • SOIL&"PIMP"SESSIONS「マシロケ」(2007年) - 監督
  • 相対性理論「地獄先生」(2008年、『ハイファイ新書』収録) - 監督
  • やくしまるえつこ「おやすみパラドックス」(2009年) - 監督
  • 相対性理論と大谷能生「乱暴と待機」(2010年) - 監督
  • 相対性理論「Q/P」(2011年、『正しい相対性理論』収録) - 監督
  • ペーソス「チャチャチャ居候」(2018年、『夫婦冷やっけぇ』収録) - 監督
  • ペーソス「夫婦冷っけえ」(2018年、『夫婦冷やっけぇ』収録) - 監督
  • ペーソス「忘れないで」(2018年、『夫婦冷やっけぇ』収録) - 監督

ビブリオグラフィー

  • 大寺眞輔編著『現代映画講義』(2005年、青土社) - ゲスト講師
  • 冨永昌敬著『パビリオン山椒魚』(2006年、河出書房新社)
  • 冨永昌敬、菊地成孔著『パビリオン山椒魚 Annex』(2006年、河出書房新社)
  • 大谷能生、門松宏明著『大谷能生のフランス革命』(2008年、以文社) - ゲスト出演

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/14 02:50 UTC (変更履歴
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