トマス・グティエレス・アレア : ウィキペディア(Wikipedia)

トマス・グティエレス・アレアTomás Gutiérrez Alea, 1928年12月11日 - 1996年4月17日)は、キューバの映画監督。ハバナ出身。愛称は「ティトン」(Titon)。

略歴

1951年にハバナ大学を卒業後、フリオ・ガルシア・エスピノーサとともに表現が禁圧されていたバティスタ独裁政権下のキューバを離れ、ローマの映画実験センター(チェントロ)に留学し、ネオ・リアリズムの息吹に触れる。1953年に同センターを卒業した。同時期のチェントロにはアルゼンチンの若きフェルナンド・ビリ、コロンビアのガルシア=マルケスも在籍していた。

1959年のキューバ革命後に数々の作品を発表、国内のみならずラテンアメリカ映画界を代表する監督となる。

代表作に、キューバ危機の最中にあって何事にも無関心な男の精神的危機を描く『低開発の記憶 メモリアス』、自由主義者で芸術家のゲイ青年と、強硬な共産主義者の大学生の交流を描いた『苺とチョコレート』などがある。

おもなフィルモグラフィ

  • われらの土地 (1959)短篇
  • レボルシオン 革命の物語 Historias de la revolución (1960)
  • 12の椅子 (1962)
  • ある官僚の死 (1966)
  • 低開発の記憶 メモリアス Memorias del Subdesarrollo (1968)
  • 最後の晩餐 (1977)
  • 天国の晩餐 Los sobrevivientes (1978)
  • 公園からの手紙 Cartas del parque (1988)
  • 苺とチョコレート Fresa y chocolate (1993、フアン・カルロス・タビオと共同監督)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2022/09/08 02:25 UTC (変更履歴
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