ツァラー・レアンダー : ウィキペディア(Wikipedia)
ツァラー・レアンダー(Zarah Leander, 本名:Sara Stina Hedberg, 1907年3月15日 - 1981年6月23日)は、スウェーデン出身の歌手・女優である。
略歴
カールスタードで生まれ、最初の結婚後の1929年に歌手デビューを果たす。1931年には映画デビューの傍ら、舞台『メリー・ウィドウ』主演で注目を集めた。
1936年9月にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場においてラルフ・ベナツキーのミュージカル・コメディ『アクセル、天国の扉の前で』(Axel an der Himmelstür)に出演し、大成功を収める。それがきっかけで、帝国映画院副総裁ハンス・ヴァイデマンと映画監督カール・フレーリッヒにより、ドイツ映画界進出を持ち掛けられたクラウス・クライマイアー著『ウーファ物語(ストーリー)―ある映画コンツェルンの歴史―』p528。同年ドイツ最大の映画会社ウーファと3本の映画出演とシナリオ選択権付の専属契約を結んだ。ウーファ社は、レアンダーを「新たなガルボ」として売り出すという目的のもと、社の総力を挙げた宣伝活動を行っているこの宣伝活動の詳細に関しては、クライマイアー著『ウーファ物語』p529~531に詳述。デトレフ・ジールク(ダグラス・サーク)監督の映画『世界の涯てに』(1937)に主演して一躍ドイツ映画のトップスターの地位に躍り出る。
1943年に一時帰国するが、第二次大戦後は再びドイツでの活動を再開し、主に歌手として70年代まで活動を続けた。
主な映画出演
- 世界の涯てに Zu neuen Ufern (1937)
- 南の誘惑 La Habanera (1937)
- 故郷 Heimat (1938)
- さんざめく舞踏会の夜 Es war eine rauschende Ballnacht (1939)
- イタリア式愛のテクニック Come imparai ad amare le donne/Das gewisse Etwas der Frauen (1966)
参考文献
- 瀬川裕司『ナチ娯楽映画の世界』(平凡社、2000)
- クラウス・クライマイアー著/平田達治・山本佳樹訳『ウーファ物語(ストーリー)―ある映画コンツェルンの歴史―』(鳥影社、2005)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/07/03 14:15 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.