ダイアン・キートン : ウィキペディア(Wikipedia)

ダイアン・キートンDiane Keaton, 本名: Diane Hall、1946年1月5日 - )は、アメリカ合衆国の女優、映画監督、映画プロデューサー、脚本家。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。1977年の『アニー・ホール』でアカデミー主演女優賞を受賞した。

略歴

カリフォルニア州ロサンゼルスにて、ダイアン・ホールとして生まれる。父親はアイルランド系カトリックの背景を持ち、母親はメソジストであったStated in Then Again, by Diane Keaton, 2011。

1963年に高校を卒業し、オレンジ・コースト・カレッジに通うが1年で中退してマンハッタンに移るDiane Keaton: A Nervous Wreck on the Verge of a Breakthrough. Movie Crazed. 1974. Retrieved February 22, 2006.。俳優協会に加入する際、すでに「ダイアン・ホール」で登録があったため、母親の旧姓から「ダイアン・キートン」で登録するDominic Dunne. "Hide and Seek with Diane Keaton". Vanity Fair. February 1985.。ニューヨークのネイバーフッド・プレイハウスで演技を学び、ブロードウェイのミュージカル『ヘアー』に出演。

1969年2月、ブロードウェイで行われたウディ・アレンの『Play It Again, Sam』の舞台に出演。同作品は1970年3月まで453公演開催され、キートンはトニー賞にノミネートされた。

1970年、『ふたりの誓い』で映画デビュー。この作品における演技がフランシス・フォード・コッポラの目に止まり、『ゴッドファーザー』のケイ・アダムズ役に抜擢された。

1972年、『Play It Again, Sam』の映画版『ボギー!俺も男だ』に出演。その後アレンとは公私にわたるパートナーとなり、彼の多くの映画に出演。1977年の『アニー・ホール』でアカデミー主演女優賞を受賞した。

私生活

ブロードウェイのオーディションを受けた時に出会ったウディ・アレンと交際するが後に別れる。1979年から『レッズ』で共演したウォーレン・ベイティと交際していたDiane Keaton biography. The New York Times. Retrieved February 21, 2006.。その後アル・パチーノとも交際していた事がある。これまで結婚歴はなく、50歳を過ぎてからとった養子が2人いるBrad Stone. "Defining Diane". More magazine. July/August 2001.。

主な作品

出演

公開年邦題原題役名備考吹き替え
1970 ふたりの誓い Lovers and Other Strangers ジョーン
1972 ゴッドファーザー The Godfather ケイ・アダムス・コルレオーネ 鈴木弘子(日本テレビ版)山像かおり(DVD版、BD版)
ボギー!俺も男だ Play It Again, Sam リンダ 上田みゆき
1973 スリーパー Sleeper ルナ 小原乃梨子(TBS版)
1974 ゴッドファーザー PART II The Godfather Part II ケイ・アダムス・コルレオーネ 鈴木弘子(日本テレビ版)山像かおり(DVD版、BD版)
1975 ウディ・アレンの愛と死Love and Death ソニア (吹き替え版なし)
1976 ダイアン・キートン 可愛い女 I Will, I Will... for Now ケイティ・ビンガム 上田みゆき(テレビ朝日版)
ニューヨーク 一攫千金 Harry and Walter Go to New York リッサ
1977 アニー・ホールAnnie Hall アニー・ホール アカデミー主演女優賞 受賞英国アカデミー賞 主演女優賞 受賞ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) 受賞小原乃梨子(TBS版)
ミスター・グッドバーを探して Looking for Mr. Goodbar テレサ 小柳ルミ子
1979 インテリア Interiors レナータ 田島令子(TBS版)
マンハッタン Manhattan メリー 高島雅羅(TBS版)
1981 レッズ Reds ルイーズ・ブライアント 安藤麻吹(U-NEXT版)
1982 シュート・ザ・ムーン Shoot the Moon フェイス
1984 リトル・ドラマー・ガール The Little Drummer Girl チャーリー (吹き替え版なし)
燃えつきるまで Mrs.Soffel ケイト・ソフェル
1986 ロンリー・ハート Crimes of the Heart レニー
1987 ラジオ・デイズ Radio Days 新年の歌手
赤ちゃんはトップレディがお好き Baby Boom J・C・ワイアット 弥永和子(TBS版、機内上映版)
1988 情熱の代償The Good Mother アンナ
1990 ゴッドファーザーPARTIII The Godfather Part III ケイ・アダムス・コルレオーネ 鈴木弘子(ソフト版、フジテレビ版)
1991 花嫁のパパ Father of the Bride ニーナ・バンクス 宗形智子
立候補/ダーティ・トリックスRunning Mates アギー・スノウ テレビ映画
1993 マンハッタン殺人ミステリー Manhattan Murder Mystery キャロル・リプトン
ベイビー・トーク3 ワンダフル・ファミリーLook Who's Talking Now ダフネ 声の出演藤田淑子(ソフト版)鈴木弘子(フジテレビ版)
1994 ラストフライトAmelia Earhart: The Final Flight アメリア・イアハート テレビ映画(吹き替え版なし)
1995 花嫁のパパ2 Father of the Bride Part II ニーナ・バンクス 宗形智子
1996 ファースト・ワイフ・クラブ The First Wives Club アニー・パラディス 高島雅羅
マイ・ルーム Marvin's Room ベッシー 鈴木弘子
1997 イン・マイ・ライフThe Only Thrill キャロル・フィッツシモンズ
1999 カーラの結婚宣言 The Other Sister エリザベス・テイト 立石涼子
2000 電話で抱きしめて Hanging Up ジョージア 監督兼任宮寺智子
2001 フォルテ Town & Country エリー 鈴木弘子
2002 クロスオーバー ふたりの女Crossed Over ベヴァリー テレビ映画
2003 恋愛適齢期 Something Gotta Give エリカ・バリー ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) 受賞松岡洋子
2005 幸せのポートレート The Family Stone シビル・ストーン 唐沢潤
2007 恋とスフレと娘とわたし Because I Said So ダフネ
ママ男 Mama's Boy ジャン・マナス (吹き替え版なし)
2008 デンジャラスな妻たち Mad Money ブリジット・カーディガン 野村須磨子
2010 恋とニュースのつくり方 Morning Glory コリーン・ペック 松岡洋子
2013 グリフィン家のウエディングノートThe Big Weding エリー・グリフィン 一城みゆ希
2014 ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります5 Flights Up ルース (吹き替え版なし)
最高の人生のつくり方And So It Goes リア
2015 クーパー家の晩餐会Love the Coopers シャーロット 松岡洋子
2016- ピウス13世 美しき異端児The Young Pope シスター・メアリー テレビシリーズ谷育子
2016 ファインディング・ドリーFinding Dory ジェニー 声の出演高島雅羅
2017 ロンドン、人生はじめますHampstead エミリー・ウォルターズ (吹き替え版なし)
2018 また、あなたとブッククラブでBook Club ダイアン
2019 チア・アップ!Poms マーサ 兼製作総指揮
2023ブッククラブ/ネクストチャプター BOOK CLUB: THE NEXT CHAPTERダイアン小山茉美

製作

公開年邦題原題担当備考
1987 ダイアン・キートンの ウェルカム・トゥ・ヘヴンHeaven 監督 ドキュメンタリー
1991 ツイン・ピークスTwin Peaks 監督 テレビシリーズ、Episode #2.15を監督
ワイルドフラワーWildflower 監督
1995 想い出の微笑Unstrung Heroes 監督
2000 電話で抱きしめてHanging Up 監督・出演
2003 エレファントElephant 製作総指揮

受賞歴

アカデミー賞

受賞
1978年 アカデミー主演女優賞:『アニー・ホール』
ノミネート
1982年 アカデミー主演女優賞:『レッズ』
1997年 アカデミー主演女優賞:『マイ・ルーム』
2004年 アカデミー主演女優賞:『恋愛適齢期』

英国アカデミー賞

受賞
1978年 主演女優賞:『アニー・ホール』
ノミネート
1980年 主演女優賞:『マンハッタン』
1983年 主演女優賞:『レッズ』

ゴールデングローブ賞

受賞
1978年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『アニー・ホール』
2004年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『恋愛適齢期』
ノミネート
1978年 主演女優賞 (ドラマ部門):『ミスター・グッドバーを探して』
1982年 主演女優賞 (ドラマ部門):『レッズ』
1983年 主演女優賞 (ドラマ部門):『シュート・ザ・ムーン』
1985年 主演女優賞 (ドラマ部門):『燃えつきるまで』
1988年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『赤ちゃんはトップレディがお好き』
1994年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『マンハッタン殺人ミステリー』
1995年 女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門):『ラストフライト』

参照

外部リンク

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