ジェラルディン・ペイジ : ウィキペディア(Wikipedia)
ジェラルディン・スー・ペイジ(Geraldine Sue Page、1924年11月22日 - 1987年6月13日)は、アメリカ合衆国の女優。1985年の『バウンティフルへの旅』でアカデミー主演女優賞を受賞した。
来歴
アメリカ合衆国ミズーリ州カークスヴィル出身。 8度もアカデミー賞にノミネートされ、女優演技部門においてメリル・ストリープ(20回)、キャサリン・ヘプバーン(12回)、ベティ・デイヴィス(11回)に次ぐ、歴代4位となる記録保持者である。 彼女が後進に与えた影響は大きく、その存在は現在のハリウッドを代表する大女優メリル・ストリープやミシェル・ファイファーにも受け継がれている。
生涯
父のレオン・アーウィン・ペイジは整骨医師。母パール・メイジー・ペイジは主婦。年上の兄、ドナルドとの四人家族のなかで育つ。 5歳の時にシカゴに転居し、その後はユタとニューヨークでリー・ストラスバーグと共に演技を学ぶ。
1953年の『ホンドー』でスクリーンデビューを果たす。本作では映画初出演ながら、ジョン・ウェイン演じる主役の相手役という主要キャストの一人を務め、デビュー作にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされる。
1961年の『肉体のすきま風』と1962年の『渇いた太陽』で2年連続ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)を受賞し、アカデミー主演女優賞にも連続してノミネートされる。
1967年と1969年にはエミー賞主演女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門)を受賞する。
その後も、フランシス・フォード・コッポラ監督が若き日に撮った『大人になれば…』でもオスカーの助演女優賞候補となり、ウディ・アレン監督の『インテリア』では、ヒステリックで完璧主義者のインテリア・デコレーター役を抑制の効いた迫真の演技で見せ、オスカーでは主演女優賞候補となり、英国アカデミー賞助演女優賞を受賞。
1985年の『バウンティフルへの旅』で8回目のノミネートにして悲願のアカデミー主演女優賞を受賞した。
1987年6月13日、ニューヨークの自宅アパートにて心臓発作により死亡。
主な出演作品
公開年 | 邦題原題 | 役名 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1953 | ホンドー Hondo | アンジー・ロウ | アカデミー助演女優賞 ノミネート | |
1961 | 肉体のすきま風 Summer and Smoke | アルマ | ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門) 受賞 | アカデミー主演女優賞 ノミネート |
1962 | 渇いた太陽 Sweet Bird of Youth | アレクサンドラ | ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門) 受賞 | アカデミー主演女優賞 ノミネート |
1963 | 欲望の家Toys in the Attic | キャリー | ||
1964 | ニューヨークの恋人Dear Heart | エヴィー・ジャクソン | ||
1966 | 大人になれば… ''You're a Big Boy Now | アカデミー助演女優賞 ノミネートゴールデングローブ賞 助演女優賞 ノミネート | ||
1967 | 最高にしあわせ The Happiest Millionaire | デューク夫人 | ||
1968 | 何がアリスに起ったか?What Ever Happened to Aunt Alice? | クレア・マーブル | ||
1971 | 白い肌の異常な夜 The Beguiled | マーサ・ファーンズワース | ||
天使よ故郷を見よLook Homeward, Angel | エリザ | テレビ映画 | ||
1972 | 賞金稼ぎのバラードJ.W. Coop | ママ | ||
おかしな結婚 Pete 'n' Tillie | ガートルード | アカデミー助演女優賞 ノミネート | ||
1975 | イナゴの日 The Day of the Locust | ビッグ・シスター | ||
1977 | ジョーイSomething for Joey | アン・キャパレッティ | テレビ映画 | |
1977 | ビアンカの大冒険 The Rescuers | マダム・メドゥーサ | 声の出演 | |
1978 | インテリア Interiors | イブ | 英国アカデミー賞 助演女優賞 受賞 | アカデミー主演女優賞 ノミネート |
1981 | マルサ帝国をぶっとばせ!Harry's War | ベヴァリー | ||
フロリダ・ハチャメチャ・ハイウェイHonky Tonk Freeway | シスター・メアリー | |||
1982 | 暗闇からの脱出I'm Dancing as Fast as I Can | ジェーン・スコット・マーティン | ||
引き裂かれた祖国/ブルー&グレイThe Blue and the Gray | ラヴレス夫人 | テレビ・ミニシリーズ | ||
1984 | パッショネイト 悪の華 The Pope of Greenwich Village | リッター夫人 | アカデミー助演女優賞 ノミネート | |
1985 | ブライドThe Bride | ボーマン夫人 | ||
ホワイトナイツ/白夜White Nights | アニー・ワイアット | |||
バウンティフルへの旅 The Trip to Bountiful | キャリー・ワッツ | アカデミー主演女優賞 受賞 | ||
1986 | マイリトルガール きらめきの夏My Little Girl | モリー | ||
ネイティブ・サンNative Son | ペギー | |||
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/01/07 13:59 UTC (変更履歴)
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