柴田 嶺(しばた りょう、1987年2月24日『フィギュアスケート選手名鑑 2006』新書館、2005年12月、p.36 - )は、日本の元フィギュアスケート選手(ペア、男子シングル)。2004年ISUジュニアグランプリ ハルギタ杯、2005年ISUジュニアグランプリ アンドラ杯優勝。ペア転向時のパートナーは高橋成美。
人物
イリーナ・スルツカヤのビールマンスピンに憧れ、(男子としては珍しく)ビールマンスピンを習得『Cutting Edge』pp.81-83、『Cutting Edge 2007 日本男子フィギュアスケートオフィシャルファンブック』DAI-X出版、2007年1月、p.68。衣装や髪型など、見せることにも強い意識を持つ『Cutting Edge 2007』pp.66-67。コンビネーションのセカンドジャンプに3回転ループをつけることができたほか『Cutting Edge 2008』p.71、3回転アクセルは2007年の練習中に成功をおさめていた『Cutting Edge 2008』p.69。
経歴
小学5年生のとき、テレビで長野オリンピックを見たことがきっかけでフィギュアスケートを始める『Cutting Edge 日本男子フィギュアスケートオフィシャルファンブック』DAI-X出版、2005年12月、p.77。高校卒業までは釧路の須貝麻里子に師事し『Cutting Edge 2008 日本男子フィギュアスケートオフィシャルファンブック』DAI-X出版、2007年12月、p.71、2002年に全日本ジュニア選手権優勝、同年の全日本選手権では5位に入った。翌2003-2004シーズンは不振に陥り、2004-2005シーズンには日本スケート連盟の特別強化指定を外れたためISUジュニアグランプリには自費参加となったが、ハルギタ杯で優勝しJGPファイナルに進出。翌シーズンのジュニアグランプリアンドラ杯で2度目の優勝を果たした。
明治大学進学とともに上京し、中学2年生から振り付けを依頼していた川越正大の指導を受けるようになったが、シニアクラスでは表彰台に立つことがなく2007-2008シーズンを最後に国際舞台からも遠ざかった。
2010年1月に競技から引退フィギュア柴田、来年1月で引退 釧北陽高出身 - 47news 同 - 北海道新聞。故郷釧路で開催された冬季国民体育大会が最後の競技会となった。プロ転向を表明している。
2013年末〜2015年3月にヨーロッパ各地を巡演する最大級のアイスショー「ホリデー・オン・アイス」、2015年7月〜9月にイギリス・ブラックプールプレジャービーチで開催されたロングラン公演「ホット・アイス・ショー」に出演。海外をメインにプロスケーターとしてのキャリアを築く。 高橋成美/柴田嶺組インタビュー - Pigeon Post
2016年5月18日、高橋成美とのペアを結成し、競技に復帰することが発表された。フィギュア柴田嶺6年ぶり現役復帰、高橋とペア結成。
2018年7月12日、自らのインスタグラムで競技引退を発表した。
2022年7月、9月から開催される浅田真央アイスショー「BEYOND」への参加が発表された。
主な戦績
ペア
大会/年 | 2016-17 | 2017-18 |
全日本選手権 | 4 | 2 |
アジア冬季大会 | 6 | |
アジアフィギュア杯 | | 3 |
詳細
男子シングル
大会/年 | 2002-03 | 2003-04 | 2004-05 | 2005-06 | 2006-07 | 2007-08 | 2008-09 | 2009-10 |
全日本選手権 | 5 | | | 11 | 7 | 8 | 16 | 15 |
GP中国杯 | | | | | 10 | 12 | | |
GPロシア杯 | | | | | 12 | | | |
エイゴンチャレンジ杯 | | | | | | 5 | | |
世界Jr.選手権 | 12 | | | 12 | | | | |
全日本Jr.選手権 | 1 | 棄権 | 6 | 3 | | | | |
JGPファイナル | | | 4 | 7 | | | | |
JGPクロアチア杯 | | | | 3 | | | | |
JGPアンドラ杯 | | | | 1 | | | | |
JGPハルギタ杯 | | | 1 | | | | | |
JGPクールシュベル | | | 4 | | | | | |
JGPチェコスケート | | 14 | | | | | | |
JGPトラパネーゼ杯 | 12 | | | | | | | |
JGPベオグラード・スパロー | 4 | | | | | | | |
詳細
2009-2010 シーズン |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
2009年12月25日-26日 | 第78回全日本フィギュアスケート選手権(門真) | 1160.40 | 17101.09 | 15''161.49 |
2008-2009 シーズン |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
2008年12月25日-27日 | 第77回全日本フィギュアスケート選手権(長野) | 1353.80 | 1787.58 | 16141.38 |
2007-2008 シーズン |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
2008年3月6日-9日 | 2008年エイゴンチャレンジ杯(ハーグ) | 853.70 | 5115.10 | 5168.80 |
2007年12月26日-28日 | 第76回全日本フィギュアスケート選手権(大阪) | 1150.00 | 7117.93 | 8167.93 |
2007年11月7日-11日 | ISUグランプリシリーズ 中国杯(ハルビン) | 1248.70 | 1285.49 | 12134.19 |
2006-2007 シーズン |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
2006年12月27日-29日 | 第75回全日本フィギュアスケート選手権(名古屋) | 1154.35 | 8122.99 | 7177.34 |
2006年11月24日-26日 | ISUグランプリシリーズ ロシア杯(モスクワ) | 1249.32 | 10109.11 | 10158.43 |
2006年11月9日-12日 | ISUグランプリシリーズ 中国杯(南京) | 857.40 | 1096.23 | 10153.63 |
2005-2006 シーズン |
開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
2006年3月6日-12日 | 2006年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(リュブリャナ) | 5106.20 | 955.08 | 1595.93 | 12151.01 |
2005年12月23日-25日 | 第74回全日本フィギュアスケート選手権(東京) | - | 1153.15 | 9108.20 | 11161.35 |
2005年12月10日-11日 | 第74回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(長野) | - | 356.75 | 3112.50 | 3169.25 |
2005年11月24日-27日 | 2005/2006 ISUジュニアグランプリファイナル(オストラヴァ) | - | 653.20 | 897.91 | 7151.11 |
2005年10月6日-9日 | ISUジュニアグランプリ クロアチア杯(ザグレブ) | - | 158.00 | 3107.65 | 3165.65 |
2005年9月7日-11日 | ISUジュニアグランプリ アンドラ杯(カニーリョ) | - | 353.73 | 1116.64 | 1170.37 |
2004-2005 シーズン |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
2004年12月2日-5日 | 2004/2005 ISUジュニアグランプリファイナル(ヘルシンキ) | 357.62 | 4107.92 | 4165.54 |
2004年11月20日-21日 | 第73回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(大阪) | 554.67 | 7101.12 | 6155.79 |
2004年10月12日-17日 | ISUジュニアグランプリ ハルギタ杯(ミエルクレア=チュク) | 256.36 | 1116.45 | 1172.81 |
2004年8月26日-28日 | ISUジュニアグランプリ クールシュベル(クールシュベル) | 451.22 | 498.27 | 4149.49 |
2003-2004 シーズン |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
2003年10月31日-11月3日 | ISUジュニアグランプリ チェコスケート(オストラヴァ) | 9 | 15 | 14 |
2002-2003 シーズン |
開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
2003年2月24日-3月2日 | 2003年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(オストラヴァ) | 5 | 12 | 12 | 12 |
2002年11月23日-24日 | 第71回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(名古屋) | - | 1 | 2 | 1 |
2002年10月31日-11月3日 | ISUジュニアグランプリ トラパネーゼ杯(ミラノ) | - | 4 | 16 | 12 |
2002年9月12日-14日 | ISUジュニアグランプリ ベオグラード・スパロー(ベオグラード) | - | 2 | 5 | 4 |
2001-2002 シーズン |
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
2001年11月23日-24日 | 第70回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(東京) | 5 | 7 | 6 |
プログラム
ペア
シングル
シーズン | SP | FS | EX |
2008-2009『フィギュアスケートDays Plus 2008-2009男子シングル読本』ダイエックス出版、2008年9月、p.34 | ロミオとジュリエット作曲:セルゲイ・プロコフィエフ振付:アストリッド・シュラブ死の舞踏作曲:カミーユ・サン=サーンス | 火の鳥作曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー振付:川越正大、佐藤紀子 | オペラ座の怪人作曲:アンドリュー・ロイド・ウェバー振付:川越正大 |
2007-2008『Cutting Edge 2008』p.72 | 死の舞踏作曲:カミーユ・サン=サーンス振付:川越正大 | 幻想即興曲作曲:フレデリック・ショパン振付:川越正大 | ティアーズ・イン・ヘヴンボーカル:エリック・クラプトン振付:川越正大 |
2006-2007『Cutting Edge 2008』p.67 | ハナの瞳作曲:マクシム・ムルヴィツァ振付:川越正大 | アディオス・ノニーノ作曲:アストル・ピアソラ振付:川越正大 | ティアーズ・イン・ヘヴンボーカル:エリック・クラプトン振付:川越正大アヴェ・マリア |
2005-2006『Cutting Edge』p.95 | ブラックオパール振付:川越正大 | マラゲーニャ演奏:エルネスト・レクオーナ振付:川越正大 | ストレイ・キャット・ストラット作曲:ブライアン・セッツァー振付:川越正大 |
2004-2005 | レジェンド・オブ・フォール 作曲:ジェームズ・ホーナー | マラゲーニャ演奏:エルネスト・レクオーナ振付:川越正大 | プレイヤー |
2003-2004 | テンペスト 『レッド・バイオリン』より作曲:フリッツ・クライスラー、演奏:川井郁子 | ピアノ協奏曲第1番ピアノ協奏曲第2番作曲:セルゲイ・ラフマニノフ | プレイヤー |
外部リンク