カルラ・ソフィア・ガスコン

スペインのマドリード出身。16歳から俳優を志し、マドリードの映画学校で演技を学ぶ。1995年頃から本格的に俳優としてTV番組に出演するようになり、映画監督フリアン・パストールの勧めで2009年にメキシコに移住。ホアン・カルロス・ガスコンの名で「Nosotros los Nobles」(13)などのメキシコ映画やテレノベラに出演する。
18年、トランスジェンダーとして自伝を発表し、活動名をカルラ・ソフィア・ガスコンに変更。フランスの名匠ジャック・オーディアール監督の「エミリア・ペレス」(24)でタイトルロールを演じ、共演したアドリアーナ・パス、ゾーイ・サルダナ、セレーナ・ゴメスとともに、第77回カンヌ国際映画祭で同映画祭史上初めてトランスジェンダー俳優として女優賞を受賞した。また第97回アカデミー賞でもトランスジェンダー俳優として初の主演女優賞ノミネートを果たした。
その他の出演作に、スペイン映画「El cura y el veneno」(13)、メキシコ製TVシリーズ「レベルデ 青春の反逆者たち」(22)など。24年、フランスの芸術文化勲章(シュバリエ)を受章している。