戸谷菊之介 : ウィキペディア(Wikipedia)
戸谷 菊之介(とや きくのすけ、1998年11月30日 - )は、日本の男性声優。ソニー・ミュージックアーティスツ出身。
経歴
東京都出身(神奈川県出身とも)。2歳から7歳までは親の仕事の都合でタイ王国で生活していた。
3歳くらいから習いごととしてピアノを始めた。コンクールに出るほどの腕ではなかったが、20歳くらいまでピアノを続けていた。長くピアノを続けた理由は、音楽が好き・目立つことが好きだったから。練習にはストイックではなく、才能がないことにも気付いていたという。
高校時代は、YouTube、ニコニコ動画の演奏してみた系の曲を耳コピし、ゲーム音楽、アニソンを弾くようになり、好きな曲が弾けるようになる面白さがあったことから、ピアノを続けられたという。高校時代は、キーボード担当でメンバーが全員男子の、プリンセス プリンセスのコピーバンドをしていた時期もあった。しかしあくまでもピアノは趣味の一環で、音楽で大学を目指したり、「ミュージシャンになりたい」といった野望もなかった。
中学生の時はお笑い芸人のバカリズムに憧れており、お笑い芸人になりたいと考えていた。劇団ひとり、バカリズム、東京03、早見あかりが出演していたテレビ東京のコント番組『ウレロ☆シリーズ』を見て「めっちゃ楽しそうだな」と思ったことがきっかけだったという。
周囲を笑わせることが好きで高校生の頃にお笑いの部活を作りたいと思い、学校に掛け合ったが、「実績がないとできない」と言われ、友人達と有志団体を結成、文化祭、卒業パーティでコント、漫才をしていた。
お笑い部の立ち上げはできなかったが、高校では吹奏楽部に所属。ビッグバンドジャズも演奏できる部活だったため、最初はジャズピアノをカッコ良く弾きたくて入部したが、ピアノ希望者が多く部内でのオーディションで落選し、部活を辞めようかと考えていたところ、部活のコーチに勧められトロンボーンを始めた。
芝居をしっかり意識したのは、最初は高校2年生の時であり、決定的だったのは高校3年生の時の文化祭である。高校進学時、演劇部にも興味があり、仮入部だけしたことがあった。その縁で高校演劇大会の助っ人を頼まれ、少し芝居の面白さを知った。高校3年生の時の文化祭ではクラス演劇をすることになったが、コント好きの血が騒いで、「脚本を書きたい!」と立候補していた。演劇を率先してする生徒もいなかったため、結果的に主役と脚本と舞台演出をしてもらい、「これは楽しいぞ!」と思い、その時はアメリカ合衆国のテレビドラマ『』のような感じだったという。
高校卒業後にどうしようかと思い、芸人の事務所、養成所のオーディションをいくつか受けて演技のワークショップを受けたことがあり、芝居でも人を笑わせることができるんだということを知り、芝居にも興味が出るようになる。
テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』がきっかけで深夜アニメを見るようになった。その後、本格的に熱中したのは『』で「うわっ、こんな面白いアニメがあるんだ!」と、毎週オンエアを追うようになり、出演声優のほかの番組、ラジオをチェックしたり、派生コンテンツにも手を出すようになった。ほかのアニメ作品も追うようになり、当時、『Re:ゼロから始める異世界生活』のレム役を演じていた水瀬いのりがグランプリを獲ったオーディションだったことからアニストテレスを受けようと思ったという。
芝居をする役者という意味で、声優も魅力的に感じていた。当時は声優については、アニメファンとしての漠然としたイメージしか持てていなかったが、一次の書類審査を通過して、二次審査の面接もクリアしたくらいで、「もしかしたらイケるんじゃないか?」と本気に火がついた。審査の課題のなかに、アニメのセリフを披露する実技もあったため、芝居の参考にしたい声優を真似てみたり、アニメを研究して挑みていた。審査では、その頃、夢中で見ていた『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎を演じた。空条承太郎役の小野大輔は『涼宮ハルヒの憂鬱』の古泉一樹役を演じていたため、縁を感じており、2023年時点では会ったことがないため、「いつかご一緒できたらうれしいですね」と語っている。
18歳の時に受けた2017年10月、ソニー・ミュージックアーティスツが主催するオーディション「第6回アニストテレス」にて、特別賞を受賞。声優として芝居を頑張ろうと決めた。その後2019年には声優・緒方恵美が同年に開設した俳優私塾「Team BareboAt」第1期生となり指導を受ける。
2022年、テレビアニメ『チェンソーマン』のデンジ役で初主演を務める。
人物
特技はジャズピアノ、トロンボーン、暗記・暗譜。
兄と姉がいる末っ子。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
劇場アニメ
- 夏へのトンネル、さよならの出口(2022年)
ゲーム
ドラマCD
- グライフナーゲル(2018年、ノイン・ツィヒ)
- レモンスカッシュスコア(2023年、結城日向)
吹き替え
アニメ
- (2023年、ミケランジェロ)
舞台
- 劇団ハーベスト 第15回公演「肉体改造クラブ・女子高生版」(2019年2月18日 - 24日、小劇場B1)
- しゅうくりー夢Vol.65「ラヴィアンローズ」(2021年3月24日 - 28日、ザ・ポケット)
朗読劇
- 音楽朗読劇団 18馬力 旗揚げ公演「類が友呼ぶことわざ奇縁」(2018年2月2日・3日、APOCシアター)
- Team BareboAt 実験公演 vol.1「#囁きの花束2021 -healing reading live-」(2021年3月7日、晴れたら空に豆まいて)
- Act Session Vol.1「喜笑転結」(2022年2月12日・13日、浅草九劇)
- 朗読劇「ネコたん!〜猫町怪異奇譚〜」(2024年5月10日、あうるすぽっと)
CM
- どん兵衛「どんぎつねシーズン2 秋祭 篇」(2022年)テレビCM - 青年 役
ラジオ
※はインターネット配信。
- ラジオダブルディア シーズン6(2023年1月10日 - 3月25日、ラジ友※)
- 梅田修一朗 戸谷菊之介のこいこいラジオ(2023年4月15日 - 、ラジ友※)
- MAN TWO MONTH RADIO 戸谷菊之介のとやかく言わずに聞くのすけ!(2023年6月2日 - 7月28日、超!A&G+※)
テレビ番組
- 声技の英雄(2021年 - 2022年、TOKYO MX)
- お正月特別企画!Z世代声優が選ぶ!昭和アニメのスゴい声優50人はこれだ! 人気アニメの超お宝映像とともに大発表SP!(2023年1月4日、テレビ朝日)
- 踊る!さんま御殿!!(2023年1月17日、日本テレビ)
- 1万人が選ぶ!ついに決定!令和VS平成VS昭和 アニソンランキング(2023年10月7日、テレビ朝日)
- あざとくて何が悪いの? 年越しSP (2023年12月31日、テレビ朝日)
- パネルクイズ アタック25 Next(2024年3月10日、BSJapanext)
テレビドラマ
- バンカケ〜警視庁自動車警ら隊(2023年3月27日、テレビ東京) - 酒巻圭太 役
MV
- オワリカラ「fetish!」(2021年)
ディスコグラフィ
キャラクターソング
発売日 | 商品名 | 歌 | 楽曲 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2021年 | ||||
ハレハレヤ | KIKUNOYU(戸谷菊之介) | 「ハレハレヤ」 | 『UniteUp!』関連曲 | |
2022年 | ||||
いいの | KIKUNOYU(戸谷菊之介) | 「いいの」 | テレビアニメ『UniteUp!』第1話エンディングテーマ | |
吠えろ!クロスファイヤー | KIKUNOYU(戸谷菊之介) | 「吠えろ!クロスファイヤー」 | 『UniteUp!』関連曲 | |
2023年 | ||||
Unite up! | 「Unite up!」 | テレビアニメ『UniteUp!』オープニングテーマ | ||
YOU | 「YOU」 | テレビアニメ『UniteUp!』第6話挿入歌 | ||
トリプレット | 「トリプレット」 | テレビアニメ『UniteUp!』第7話エンディングテーマ | ||
ユメノトビラ | 清瀬明良(清瀬明良)、高尾大毅(助川真蔵)、春賀楽翔(masa) | 「ユメノトビラ」 | テレビアニメ『UniteUp!』第11話エンディングテーマ | |
星瞬 My wish! EP | 「星瞬 My wish!」 | テレビアニメ『UniteUp!』第12話挿入歌 | ||
レモンスカッシュスコア vol.1 | 「HONEY FLOWER」「We wanna Dive!」 | キャラクターCD『レモンスカッシュスコア』関連曲 | ||
Unite up! | 「吠えろ!クロスファイヤー」 | テレビアニメ『UniteUp!』第2話エンディングテーマ | ||
シュガーHi Hi! | 「シュガーHi Hi!」 | 『UniteUp!』関連曲 | ||
レモンスカッシュスコア Vol.3 | 結城日向(戸谷菊之介)、藤堂暁(白井悠介)、橘千紘(石谷春貴)、麻倉瑛都(住谷哲栄) | 「Be yourself!」「Snapping」 | キャラクターCD『レモンスカッシュスコア』関連曲 | |
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/27 04:33 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.