ジャンニ・ルッソ : ウィキペディア(Wikipedia)

ジャンニ・ルッソ(Gianni Russo, 1943年12月12日 - )は、アメリカ合衆国の俳優・歌手。

来歴

ニューヨーク市マンハッタンに生まれ、リトル・イタリーおよびスタテンアイランドで育った。子供の頃に小児麻痺にかかり、12歳から路上で文具を売って生活費を稼いだBio - Gianni Russo。ニューヨークのマフィアのボス、フランク・コステロの下で使い走りをしていたこともあった。18歳のときにマイアミに移り、ナイトクラブなどで働く。

1970年9月29日、パラマウント映画の制作部長のロバート・エヴァンスは記者会見を開き、マリオ・プーゾのベストセラー小説『ゴッドファーザー』を映画化することを発表した。この席でエヴァンスが「名の通った俳優や女優よりも、無名の俳優を使いたい」と口をすべらせたことからパラマウントには応募が殺到した。

ルッソは演技経験は全くなかったが、無名俳優を起用するという発言を鵜呑みにし、2000ドルをかけて友人を相手役にしたオーディション用のフィルムを撮影。このフィルムをプロデューサーのアルバート・S・ラディに送りつけた。ルッソは連日のようにパラマウントを訪れては出演を懇願し、ニューヨークの事務所にまで押しかけ、根負けしたラディはカルロ・リッツィ役としてテストを受けさせることとなった。テストはパラマウントの親会社のガルフ&ウェスタン本社の会議室で行われ、ラディはカルロが妻のコニーを殴るシーンを演じるよう命じた。相手役はパラマウントのプロデューサー、スタンリー・R・ジャッフェの秘書が務めた。ルッソは命じられるがままに怒鳴り散らし、ジャッフェの秘書はすっかりおびえてしまったハーラン・リーボ 『ザ・ゴッドファーザー』前掲書、104-105頁。。これによりルッソはカルロ役を手に入れ、以後俳優となった。

2004年にフランク・シナトラのヒット曲など(「It Was a Very Good Year」「I've Got You Under My Skin」ほか)をカバーしたアルバム『Reflections』を発表した。

主な出演作品

公開年 タイトル 役名
1972 ゴッドファーザー カルロ・リッツィ
1974 ゴッドファーザー PART II カルロ・リッツィ
1975 暗黒街の顔役Lepke アルバート・アナスタシア
極道U.S.A.The Four Deuces チップ・モロノ
1978 レーザーブラストLaserblast トニー・クレイグ
1979 大統領の堕ちた日Winter Kills 副操縦士
1989 ワン・モア・タイムChances Are アンソニー・ボニノ
1990 ビーチバレーに賭けた夏Side Out ディック・シドニー
1991 アウト・フォー・ジャスティスOut For Justice サミー
1993 スーパーマリオ 魔界帝国の女神Super Mario Bros. スカペリ
1999 エニイ・ギブン・サンデーAny Given Sunday クリスティナのアドバイザー
2000 天使のくれた時間The Family Man ニック
2001 サラ・ミシェル・ゲラーのハーバードアクシデントHarvard Man アンドリュー・バンドリーニ
2002 レッド・ドラゴンRed Dragon ニュージー
2003 シービスケットSeabiscuit アルバート・ジャニニ
2004 ダイヤモンド・イン・パラダイスAfter the Sunset クリッパーズ・ファン

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/02/09 05:59 UTC (変更履歴
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