葉月さな : ウィキペディア(Wikipedia)

葉月 さな(はづき さな、1984年8月13日 - )は、日本の女子プロボクサー。本名脇山 さなえ(わきやま さなえ)。福岡県久留米市出身。白銀ジム所属。第7代OPBF東洋太平洋女子ミニマム級王者。現在は福岡市内のジャストフィットネス&ボクシングジムのインストラクターの傍らプロボクサーとして活動している。女子世界王座2階級制覇を達成した天海ツナミとは生年月日が同じ。

来歴

小学1年の時に両親に捨てられ、弟2人とともに児童養護施設で育てられた。中学卒業と同時に施設を出て、17歳で出産。以来シングルマザーとして長男を育ててきた。しかし、弟が自殺する悲劇に見舞われ、ボクシングを始めるきっかけとなったprove。当時はYuKOフィットネスボクシングジム所属だった。

2014年11月1日、アクロス福岡にて行われた黒木優子 vs カティア・グティエレスのWBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチのアンダーにて30歳でプロボクサーデビューを果たし、青木沙耶香に判定勝利。デビュー4連勝でB級昇格。

2016年3月1日、後のWBO・IBF女子世界アトム級王者岩川美花と対戦も、判定で敗れ5戦目で初黒星。

6戦目は12月18日、ペットチョムプー・モークルンテープトンブリーにKO勝利。

2017年3月12日、慶美奈代に判定で2敗目。

同年の日本女子初代アトム級王座決定トーナメントにエントリー。9月3日、慶美奈代とのダイレクトリマッチとなったが、判定で雪辱を果たすとともに王座決定戦に進む。

12月17日、九電記念体育館にて鈴木菜々江との王座決定戦に挑むが引き分け。

2018年3月8日、後楽園ホールに移して鈴木菜々江とダイレクトリマッチも判定で敗れ日本王座ならず。

8月20日、松田恵里のデビュー戦の相手となったが、0-3判定負け。

2019年6月9日、広島のNTTクレドホールにて成田佑美に2-1判定勝利でA級昇格。

東洋太平洋王座獲得

11月17日、岩国市総合体育館武道場で廣本江瑠香の持つOPBF東洋太平洋女子ミニマム級王座に挑み、2-1の判定で勝利し初タイトル獲得。YuKOフィットネスジムからは黒木優子に次いで2人目のタイトル獲得となった。

2020年12月3日、千本瑞規を迎えて東洋太平洋王座防衛戦を予定していたが延期。しかし、年末にIBF女子世界ミニマム級王者ヨカスタ・バジェから対戦オファーが舞い込んだ

世界挑戦

2021年1月30日(日本時間31日)、コスタリカ・サンホセのアレナ・オクシヘノにてバジェが持つIBF王座に挑んだが、0-3(90-100×2、92-98)の大差判定で敗れ世界王座獲得はならなかった。

2021年3月付で東洋太平洋王座返上。

8月11日、エディオンアリーナ大阪第二競技場にてWBO女子世界ミニマム級王者多田悦子と48kg契約ノンタイトル8回戦を予定していたが、WBOより多田に対してグエン・ティ・トゥ・ニとの防衛戦を優先するよう指示されたため、急遽6ラウンドのスパーリングに変更された。

2022年3月25日、コスタリカでヨカスタ・バジェと再戦、しかし、0-3(90-100×3)判定で敗れまたしても王座奪取ならず。

再起へ

2022年7月24日、堺市産業振興センターにてミニマム級1位のロリト麻理菜と6回戦。しかし、0-2判定で敗れ3連敗。

2022年11月27日、大阪・176BOXにて元OPBF東洋太平洋・WBOアジア太平洋女子ライトフライ級王者緒方汐音と対戦3150 FIGHT SURVIVALvol.3 ボクシングモバイル 2022年10月18日閲覧。しかし、0-2判定で敗れ4連敗。

2023年4月9日、5年半ぶりとなる地元福岡での試合として照葉アイランドシティフォーラムにて4戦無敗のワチャラポーン・ナムポーンと8回戦。3回1分46秒TKOで4年6か月ぶりの勝利を飾った。直後に所属が名義変更により北島ボクシングジムに変わった。

移籍・WBCシルバー王座獲得

2023年8月28日、田川市にある同月に開設された白銀ジムへの移籍を発表Instagramより

2023年9月28日、タイ・バンコクにてWBC女子アトム級シルバー王座決定戦として過去に小関桃が持つ世界王座に挑戦した経験を持つデニス・キャッスルと対戦。初回から優勢に進め、5回終了時に相手が棄権を申し入れ勝利し、シルバー王座獲得。

2024年3月3日、地元福岡の福智町金田体育館にて白銀ジム主催の能登半島地震チャリティイベントとして無敗のジュダーティップ・シティチェンと対戦し、4回55秒TKO勝利。

2024年6月16日、京都・KBSホールにて川口玲可との8回戦を行い、6回1分38秒TKO勝利。

疑惑のゴングで王座陥落

2024年9月7日、メキシコ・ベラスケスにてエスネイディ・ロドリゲスとWBCシルバー王座の初防衛戦に臨むも、5回に相手をダウン寸前に追い込んだところで約30秒早くゴングを鳴らされてしまう地元判定もあり、10回0-3の判定負けで王座から陥落した。

戦績

  • 22戦 12勝 6KO 9敗 1分

獲得タイトル

  • 第7代OPBF東洋太平洋女子ミニマム級王座(防衛0=返上)
  • WBC女子アトム級シルバー王座(防衛0)

映画

関連項目

  • 女子ボクサー一覧
  • 東洋太平洋ボクシング連盟王者一覧
  • 日本のボクシング地域王者一覧
  • 福岡県出身の人物一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/25 10:31 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「葉月さな」の人物情報へ