シャルル・バネル : ウィキペディア(Wikipedia)

シャルル・ヴァネル(Charles Vanel、1892年8月21日 - 1989年4月15日)は、フランスの俳優。

来歴

フランスのレンヌ生まれ。素人芝居をしているうちに俳優になり、1908年にパリで舞台俳優としてデビューした『世界映画大事典』日本図書センター、2008年6月30日、p.92。1912年に『』で映画デビューし、『L’Atre』(1919年)で注目された。以降性格俳優として200本以上の映画に出演し、1953年にアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の『恐怖の報酬』でカンヌ映画祭男優賞を受賞した。ほかジュリアン・デュヴィヴィエ監督の『我等の仲間』(1936年)、ルイス・ブニュエル監督の『この庭に死す』(1956年)、ジャン=ピエール・メルヴィル監督の『フェルショー家の長男』(1963年)など、フランス映画を代表する名監督の作品に多く出演した。またアルフレッド・ヒッチコック監督の『泥棒成金』(1955年)など、国外の作品にも出演しており、『東京の喧嘩』(1963年)では岸恵子や岡田英次らと共演している。映画監督としても活動し、長編映画の『』と短編映画の『』の2本を発表している。1989年にカンヌで亡くなった。

出演作品

公開年邦題原題役名備考
1924 氷島の漁夫Pêcheur d'Islande Yann Gaos
1932 パリの暗黒街Au nom de la loi Lancelot
1934 レ・ミゼラブルLes Misérables ジャベール
外人部隊Le Grand Jeu クレマン
1936 ジェニイの家Jenny ブノワ
我等の仲間La Belle Équipe シャルル
1944 この空は君のものLe Ciel est à vous ピエール
1947 濁流Le diable souffle Laurent
1948 無法者の掟In nome della legge Passalacqua
1953 恐怖の報酬Le Salaire de la peur ジョー
ヴェルサイユ語りばなSi Versailles m'était conté シャルル・グラヴィエ・ド・ヴェルジェンヌ
1954 埋れた青春L'Affaire Maurizius ヴォルフ
1955 悪魔のような女Les Diaboliques フィチェット
泥棒成金To Catch a Thief ベルタニ
1956 この庭に死す La Mort en ce jardin キャスティン
1957 火薬に火Le Feu aux poudres Albatrasse
1959 情報は俺が貰ったLa Valse du Gorille Berthomieu
1960 真実La Vérité Me Guerin
1962 La steppa 教皇
1963 東京の喧嘩Rififi à Tokyo ヴァン・エッケン
フェルショー家の長男L'Aîné des Ferchaux デュードネ・フェルショー
1965 世界の歌Le chant du monde Matelot
1967 奇襲戦隊Un homme de trop Passevian
1968 囚われの女La Prisonnière
1976 ローマに散るCadaveri eccellenti ヴァルガ
ブーメランのようにComme un boomerang 顧問弁護士リテール
1980 失われた道Le Chemin perdu Léon Schwartz

受賞歴

  • 1953年:カンヌ国際映画祭 男優賞『恐怖の報酬』
  • 1954年:カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 男優賞『埋れた青春』
  • 1957年:サン・セバスティアン国際映画祭 男優賞『火薬に火』
  • 1979年:セザール賞 名誉賞
  • 1981年:ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 助演男優賞『Trois frères』

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/07 13:47 UTC (変更履歴
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