牟田和恵 : ウィキペディア(Wikipedia)

牟田 和恵(むた かずえ、1956年https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/0022022712月20日 - )は、日本の社会学者。学位は、博士(人間科学)。大阪大学大学院人間科学研究科名誉教授。歴史社会学とジェンダー論を専門として近代化とジェンダーポリティクスを扱い、近現代日本の女性や家族に関する言説を著す。

来歴

福岡県で生まれみすず書房、福岡県立筑紫丘高等学校(高27回)を卒業後、1983年に京都大学文学部社会学専攻を卒業して1987年に大学院博士課程を退学する。佐賀大学で教養部講師を経て1989年に助教授、1991年に甲南女子大学で文学部助教授を務める。ハーバード大学、コロンビア大学へ留学し、2001年に甲南女子大学で人間科学部教授、2003年に大阪大学大学院人間科学研究科助教授を経て2004年に教授を務める。2007年、大阪大学より博士(人間科学)の学位を取得。

2009年5月21日に設立したウィメンズアクションネットワークで2010年まで初代理事長を務めた。

2022年に大阪大学を定年退官する。

主張

書籍

単著

  • 『戦略としての家族―近代日本の国民国家形成と女性』(新曜社, 1996年)ISBN 978-4-7885-0566-7
  • 『実践するフェミニズム』(岩波書店, 2001年)ISBN 978-4-00-023358-3
  • 『ジェンダー家族を超えて―近現代の生/性の政治とフェミニズム』(新曜社, 2006年)ISBN 978-4-7885-0982-5
  • 『部長、その恋愛はセクハラです!』(集英社新書、2013)ISBN 978-4-08-720696-8
  • 『ここからセクハラ! アウトがわからない男、もう我慢しない女』集英社, 2018.11

共編

  • 『ジェンダーで学ぶ社会学』 伊藤公雄共編著(世界思想社, 1998年)ISBN 978-4-7907-0674-8
  • 『知っていますか?セクシュアル・ハラスメント一問一答』養父知美共著(解放出版社, 1999年)ISBN 978-4-7592-8274-0
  • 『セクシュアル・ハラスメントのない世界へ - 理解対策解決』大谷恭子, 樹村みのり, 池上花英 共著(有斐閣, 2000年)ISBN 978-4-641-19947-7
  • 『叢書現代の経済・社会とジェンダー〈第3巻〉日本社会とジェンダー』笠間千浪, 川東英子, 藤目ゆき, 亀口まか, 丸山茂, 竹内敬子, 宋連玉, 館かおる, 三宅義子 編、竹内恵美子, 久場嬉子 監修(明石書店, 2001年)
  • 『ジェンダー・スタディーズ 女性学・男性学を学ぶ』編(大阪大学出版会、大阪大学新世紀レクチャー, 2009年)ISBN 978-4-87259-497-3
  • 『家族を超える社会学 新たな生の基盤を求めて』編(新曜社, 2009年)
  • 『女性たちで子を産み育てるということ 精子提供による家族づくり』岡野八代, 丸山里美共著. 白澤社, 2021.10

訳書

  • J・ブレイスウエイト『企業犯罪 - アメリカ製薬会社における企業犯罪のケース・スタディ』井上真理子共訳(三一書房, 1992年)ISBN 978-4-380-92215-2
  • シーダ・スコッチポル『現代社会革命論 - 比較歴史社会学の理論と方法』監訳 中里英樹, 大川清丈, 田野大輔訳(岩波書店, 2001年)ISBN 978-4-00-022716-2
  • ドゥルシラ・コーネル『女たちの絆』岡野八代共訳(みすず書房,2005年)ISBN 978-4-622-07142-6
  • エヴァ・フェダー・キテイ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』岡野八代共監訳(白澤社, 2010年)ISBN 978-4-7684-7935-3
  • エヴァ・フェダー・キテイ『ケアの倫理からはじめる正義論 支えあう平等』岡野八代共編著・訳(白澤社, 2011年)ISBN 978-4-7684-7940-7

出典

関連文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/06 05:08 UTC (変更履歴
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