SION : ウィキペディア(Wikipedia)

SION(シオン、本名:藤野秀樹、1960年9月13日 - )は、山口県下関市豊北町出身のシンガーソングライター、俳優。所属事務所はマーズ・ミュージック、所属レコード会社はBAIDIS(テイチク)。血液型はB型。

経歴

SIONが音楽を始めたきっかけは、中学生のとき、学校に吉田拓郎とか井上陽水泉谷しげるの歌詞とコードが載っている雑誌を持って来ている人がいて、ギターを借りてやろうとしたけど弾けず弾けるコードが3つあり、拓郎も陽水も弾けなくて悔しかったから、自分がなんとか弾ける3つのコードで歌を書けばいいと気付き、そこから始まった。拓郎、ボブ・ディラントム・ウェイツニール・ヤングのファン。

山口市内のライブハウスで弾き語りを中心に活動し、1979年10月に19歳で上京。上京後、1年間はソロで活動していたが、のちにバンドで歌うようになる。デモテープを録音し、レコード会社に送るなどしていたがなかなか採用されず、その間も曲を作り続けていたという。1985年9月1日、自主制作盤『新宿の片隅で』を発表。以後、現在まで精力的に活動を続けている。

音楽だけでなく、ドラマ『私立探偵 濱マイク』『悪夢ちゃん』やNHK大河ドラマ『龍馬伝』にゲスト出演するなど多才な一面ものぞかせる。

音楽性

ハスキーな声で語りかけるような独特の歌い方が特徴。代表曲にメジャー・デビュー曲「俺の声」、「SORRY BABY」(福山雅治によるカバーがダイドーブレンドコーヒーCMソング)「ノスタルジア」「螢」「ありがてぇ」(サントリー焼酎「樹氷」CMソング)「がんばれがんばれ」(同)「ここまでおいで」(アニメ「NieA_7」OP)「影」(アニメ「NieA_7」挿入歌)などがある。

影響

  • 伊集院光福山雅治や荒井淳をはじめ、多くの音楽関係者・芸能関係者が熱烈なファンを公言している。2005年には福山、2006年にはZIGGYの森重樹一とのコラボレーションも行っている。

交遊録

SIONを敬愛しており、「SORRY BABY」「ノスタルジア」をカバー。シングル『たまには自分を褒めてやろう』では福山からの熱い要望に応え、“SIONと福山雅治”として共演した。福山がラジオパーソナリティを務めるラジオ番組「魂のラジオ」内の人気コーナーの一つ、魂のリクエスト(番組終盤にリスナーのメールやはがきのリクエストに応え、福山が弾き語りで生歌を披露する)では毎年、クリスマスや年末が差し迫る時期になると「12月」を歌うことがこのコーナーの名物の一つとなっている。
福山が主演するNHK大河ドラマ『龍馬伝』に京都見廻組肝煎・渡辺篤役で出演している。ナタリー 福山龍馬をSION、中村達也が襲撃!「龍馬伝」追加キャスト
初期の楽曲において、詞を共作している。
  • ザ・グルーヴァーズ
ギターの藤井一彦が、THE MOGAMIに参加している。
  • ルースターズ
在籍したメンバーの多くが、レコーディングに参加している。

ディスコグラフィ

シングル

オリジナル・シングル

タイトル発売日備考
1st俺の声1986年6月21日テイチクからのメジャー・デビュー・シングル。
2nd春夏秋冬1986年12月3日
3rd元気か?1991年4月21日6thアルバムと同時発売。
4thありがてぇ1993年7月5日
5th水の中にいるようだ1993年10月21日8thアルバムと同時発売。
6thようよう1995年11月22日10thアルバムと同時発売。
7thがんばれがんばれ1996年9月2日
8th通報されるくらいに1998年10月21日東芝EMI移籍後、初のシングル。
9thNear2000年7月12日
10thあまった優しさ2001年5月16日
11thからっぽのZEROから/そして あ・り・が・と・う2010年9月22日テイチク復帰後、初のシングル。

コラボレーション・シングル

  1. SIONと福山雅治「たまには自分を褒めてやろう」 (2005年6月8日)
  2. SION&森重樹一「場所」 (2006年6月28日)

アルバム

オリジナル・アルバム

タイトル発売日備考
自主制作盤新宿の片隅で1985年9月1日
1stSION1986年6月21日テイチクからのメジャー・デビュー・アルバム。
2nd春夏秋冬1987年1月21日
3rdSIREN1988年4月21日
4thStrange But True1989年3月15日
5th夜しか泳げない1990年2月21日
6thかわいい女1991年4月21日
7th1992年9月23日
8thI DON'T LIKE MYSELF1993年10月21日
9thsion 10+11994年10月10日
10th抱きしめて1995年11月22日
11thフラ フラ フラ1997年3月22日
12thSION comes1998年11月26日東芝EMI移籍後、初のアルバム。
13thDISCHARGE1999年10月27日
カバーSONGS2000年9月27日カバー・アルバム。
14th好きな時に跳べ!2001年6月16日
15thUNTIMELY FLOWERING2002年4月26日
16thALIVE ON ARRIVAL2003年6月25日
17th東京ノクターン2005年6月8日BMGファンハウス移籍後、初のアルバム。
18th20th milestone2007年8月8日自主制作盤以来のインディーズ。
19th住人〜Jyunin〜2008年6月11日
20th鏡雨〜kagamiame〜2009年7月15日
21st燦燦と2010年10月20日テイチク復帰後、初のアルバム。
22ndKind of Mind2012年7月25日DVD付初回盤と通常盤の2形態で発売。
23rd不揃いのステップ2014年2月19日
24th俺の空は此処にある2015年3月4日
25th今さらヒーローになれやしないが2017年9月20日
26thI like this, too2022年4月20日

宅録アルバム

タイトル発売日備考
1stNaked Tracks〜光へ〜2008年11月14日
2ndNaked Tracks 2〜鬼は外〜2009年9月13日
3rdNaked Tracks 3〜今日が昨日の繰り返しでも〜2010年6月21日
4thNaked Tracks 4〜同じ空の下、違う屋根の下で〜2011年8月27日
5thNaked Tracks 5 “Naked Live 2011〜SION with Bun Matsuda〜”2012年11月16日
6thNaked Tracks 6〜後ろに歩くように俺はできていない〜2013年6月29日
7thNaked Tracks 7〜泡沫の世を飛ぶ〜2014年8月16日
8thNaked Tracks 8〜 Naked Live 2014〜SION + Sakana Hosomi & Kazuhiko Fujii〜”2015年6月14日
9thNaked Tracks 9〜 Hello 〜大切な記憶〜2016年8月11日
10thしばらく月を見てなかった〜Naked Tracks 10〜2017年8月19日
11thNaked Tracks 11〜夢の世界〜2018年7月14日
12thNaked Live 2018+12019年4月10日
13thNaked Tracks 20202020年8月15日
14thNaked Live 2020+1

ベスト・アルバム

タイトル発売日備考
1stSION '85>'871987年12月2日
2ndAin't Nothin' I Can Do1992年3月18日
3rdsion 10 cd best1994年10月10日3枚組ベスト・アルバム(うち1枚は自主制作盤『新宿の片隅で』の復刻盤)
4th俺の声2001年11月21日2枚組ベスト・アルバム
5thSION TWIN VERY BEST COLLECTION2002年12月18日
6thSION '98>'032005年9月28日
7thI GET REQUESTS〜SION with Bun Matsuda〜2010年8月4日ファン投票で選ばれた上位10曲を、盟友・松田文と新たにレコーディングしたスペシャル・アコースティック・アルバム
8th30th milestone2016年6月14日30周年記念オールタイム・ベスト・アルバム

ライブ・アルバム

タイトル発売日備考
1stSTRANGE LIVE / 1986-19881993年4月21日1986年から1988年のライブ・アルバム
2ndTRUE LIVE / 1989-19921993年5月21日1989年から1992年のライブ・アルバム
3rd11月のクリスマス1997年3月21日2枚組ライブ・アルバム
4thSION-YAON 2002 with THE MOGAMI2002年11月20日
5thLive the Live SION-YAON 20072008年5月21日iTunes限定配信リリース

ミニ・アルバム

タイトル発売日備考
1stKNOCK ON THE HEART1986年9月21日4曲入
2nd風来坊1987年5月21日

楽曲提供

  • 井ノ原快彦(V6)「お前がいる」(作詞・作曲。編曲:白井良明)(2ndミニ・アルバム『SUPER HEROES』収録)
    • のちに12thアルバム『SION comes』でセルフカバー。
  • 関ジャニ∞「どんなに離れてたって傍にいるから」(作詞・作曲。編曲:白井良明)(3rdアルバム『PUZZLE』収録)
    • のちに宅録アルバム『Naked Tracks3〜今日が昨日の繰り返しでも〜』でセルフカバー。

出演作品

ドラマ

  • 私立探偵 濱マイク 最終話「ビターズエンド」(2002年9月16日、読売テレビ)
  • 大河ドラマ「龍馬伝」(2010年、NHK) - 渡辺篤
  • 悪夢ちゃん 第2話、最終話(2012年、日本テレビ) - 中原文市 役

外部リンク

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