沢知美 : ウィキペディア(Wikipedia)

沢 知美(さわ ともみ、1947年10月8日『日本映画俳優全集 女優編』、340頁、「沢知美」の項 - )は、日本の元歌手、女優、ファッションモデル、タレント。本名は中野 美和子。北海道札幌市出身『週刊平凡』、1967年11月9日号、140 - 141頁「お寺と現代娘 故郷・札幌市に帰った沢知美」牧秀夫とロス・フラミンゴス『北国の郷愁 ―全日空スターライト・コンサートより―』ライナーノーツより『平凡』、1970年9月号、233頁「特集グラフ 日本縦断スター人国記 北海道の巻」(ただし、東京都出身とする資料も多い)。所属事務所は、SOSモデルエージェンシー → 俳協 → 第一共栄プロダクション『映画情報』、1967年3月号「タレント・ABC 中野美和子さん」。

好きな色は黒、白、ブルー。

初期は、本名や中野 味和子名義で活動していた。

来歴

実家は札幌市内の日蓮宗の寺院。後に東京に移り、二階堂高等学校を中退。

1964年に「ミス・プレタポルテ」に当選し、ファッションモデルとして活動。

1965年に映画『高原のお嬢さん』に中野味和子名義で出演し、女優デビュー。その後歌手を志し、日本コロムビアの作曲家・和田香苗に師事。

1967年に日本コロムビアから、和田の作曲による『私にいわせて』で歌手デビュー。同年テレビ番組『11PM』のカバーガールとなり、タレントとしても活躍。

1970年1月に発表したシングル『モーニング・ブルース』がヒットし、人気歌手の仲間入りを果たした。

1972年に引退。

ディスコグラフィ

シングル

  • 全て日本コロムビアからリリース。
# 発売日 A/B面 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
1 1967年5月1日 A面 私にいわせて 丘灯至夫 和田香苗 河村利夫 SAS-898
B面 夜更けのロビイ 志乃にしき
2 1967年7月1日 A面 アンブレラのブルース 丘灯至夫 戸塚三博 SAS-928
B面 あなただけを 滝口暉子 和田香苗 河村利夫
3 1967年10月1日 A面 ひと夏の恋だった 万里村ゆき子 SAS-983
B面 蒼い月の光 丘灯至夫 和田香苗
4 1968年3月15日 A面 セロシャ・プルモーサ 川内康範 河村利夫 P-8
B面 夢はいらない
5 1968年4月1日 A面B面は「哀愁の時計台」(歌唱:牧秀夫とロス・フラミンゴス)。 霧の夜のすすきの 矢吹繁明 伊藤和也 小谷充 SAS-1079
6 1968年7月1日 A面 雨になりたい 平田淳 小川俊彦 P-20
B面 愛のブーケ 吉岡治 原信夫 小川俊彦
7 1968年10月15日 A面 東京ミッド・ナイト 平田淳 東京之介 小川よしあき SAS-1194
B面 愛は燃えつきても 吉岡治 河村利夫
8 1969年2月1日 A面 夜にとけたい 森崎多加志 原信夫 小川俊彦 P-54
B面 ロンリー・ブルー・ナイト 阿波昭夫 伴柴香 三島敏夫
9 1969年4月1日 A面 知りすぎたのね なかにし礼 小川俊彦 SAS-1259
B面 あいつ 平岡精二
10 1969年12月1日 A面 モーニング・ブルース 有馬三恵子 彩木雅夫 郷徹也 SAS-1368
B面 恋の鏡 石本美由起 米沢武士
11 1970年9月10日 A面 私はかもめ 水野礼子 中村泰士 馬飼野俊一 P-99
B面 明日がつらい
12 1971年3月10日 A面 罪ある女 阿久悠 井上かつお 小谷充 P-116
B面 エヴァの誘惑 吉岡治 馬飼野俊一
13 1971年5月25日 A面 夏の女 阿久悠 宇野弘恭 佐々永治 P-125
B面 夏の夜のできごと 水野礼子 馬飼野俊一
14 1971年11月10日 A面 ブルー・モーニング・ブルース 阿久悠 井上忠夫 小谷充 P-144
B面 ある夜の慕情 水野礼子 馬飼野俊一
15 1972年3月10日 A面 雨の言葉 阿守俊彦 森田公一 佐々永治 P-162
B面 ガラスの城 吉岡治 井上かつお 馬飼野俊一
16 1972年8月10日 A面 甘い生活 かわいひろし 森田公一 小谷充 P-179
B面 気ままに愛して 水野礼子 小谷充

アルバム

オリジナルアルバム

発売日規格規格品番アルバム
日本コロムビア
1968年LPJPS-5141魅力のすべてSide A:# ワン・レイニー・ナイト・イン・トウキョウ (One Rainy Night in Tokyo)# あなたの面影# ブルー・シャトウ (Blue Chateau)# 知りたくないの (I Really Don't Wanna...)# はてしなき恋 (Endless Love)# 白い雨Side B:# ベッドで煙草を吸わないで (Don't Smoke In Bed)# 雨になりたい# 别離 (Un Anno d'Amore)# 愛のブーケ (Love's Bouquet)# 赤坂の夜は更けて (Akasaka After Midnight)# 霧の夜のすすきの
1968年CTJLC-1026知美とあなたと恋の夜にSide A:# 京都の恋# 知りたくないの# マイ・ベスト・ナイト (My Best Night)# あいつ# 忘られないの# 知りすぎたのねSide B:# あなたの面影# 愛は燃えつきても# 明日がつらい# ワン・レイニー・ナイト・イン・東京 (One Rainy Night in Tokyo)# モーニング・ブルース (Morning Blues)# ラスト・ワルツ (Last Waltz)
1969年3月1日LPJPS-5169人の気も知らないで ―沢知美とあなたの夜―Side:A# 知りすぎたのね# つめ# 思案橋ブルース# 素敵なあなた# ロンリー・ブルー・ナイト# メランコリーSide:B# 人の気も知らないで# 夜にとけたい# ポート・ヨコハマ# ウナ・セラ・ディ東京# 夢の終り# あいつボーナス・トラック(CD版のみ)# 私にいわせて# アンブレラのブルース# ひと夏の恋だった# モーニング・ブルース# 私はかもめ# 罪ある女# 夏の女# ブルー・モーニング・ブルース
2007年10月24日CDCOCA-71146

ライブアルバム

発売日規格規格品番アルバム
日本コロムビア
1968年LPALS-4318北国の郷愁 ―全日空スターライト・コンサートより―※ 1967年10月に札幌ローヤル・ホテル・スカイラウンジで実況録音。※ 演奏:牧秀夫とロス・フラミンゴス。Side:A# 北国は寒いだろう# 霧の摩周湖# すすきのブルース# 北国の街# サヨナラ札幌# 面影Side:B# 函館ブルース# 北上夜曲# 哀愁の時計台# スカイラウンジ・イレブン# 霧の夜のすすきの# 北国の青い空

ベストアルバム

発売日規格規格品番アルバム
日本コロムビア
2017年4月19日CDCOCP-39913沢知美 コンプリートシングルズ※ デジタル・リマスター版。# 私にいわせて# 夜更けのロビイ# あなただけを# ひと夏の恋だった# 蒼い月の光# セロシャ・プルモーサ (CELOSIA PLUMOSO)# 夢はいらない (DREAMING TRUE LOVE)# 霧の夜のすすきの# 雨になりたい# 東京ミッド・ナイト# 夜にとけたい# 知りすぎたのね# モーニング・ブルース# 恋の鏡# 私はかもめ (KAMOME)# 罪ある女 (DEVIL OF BODY)# 夏の女 (SUMMER AFFAIR)# 夏の夜のできごと (AFTER YOU’VE GONE)# ブルー・モーニング・ブルース (BLUE MORNIN' BLUES)# 雨の言葉# ガラスの城# 甘い生活 (HONEY LIFE)# 気ままに愛して (THE LOST GIRL)

オムニバスアルバム

  • 映画音楽 佐藤勝作品集 特典盤(1993年1月1日、サウンドトラック・リスナーズ・コミュニケーションズ、SLPR-12)-「モッカラ・ゴーゴー」(映画『100発100中 黄金の眼』より。作詞・谷川俊太郎、作曲・佐藤勝)収録。

出演

映画

  • 高原のお嬢さん(1965年)- 英子 役 ※中野味和子 名義
  • 東京は恋する(1965年)- アケミ 役 ※中野味和子 名義
  • 男の掟(1968年)- 歌手 役
  • 男の挑戦(1968年)- 西村玲子 役
  • 100発100中 黄金の眼(1968年)- 斎藤ミツコ 役
    • 作中でオリジナル曲「モッカラ・ゴーゴー」を披露している
  • 昭和元禄ハレンチ節(1968年)- 大沢晴美 役
  • 喜劇 競馬必勝法 一発勝負(1968年)- ホステス 役
  • まっぴら社員遊侠伝(1968年)- 武田七七子 役
  • 夜をひらく 女の市場(1969年)- まさ美 役
  • 夜遊びの帝王(1970年)- 朱実 役
  • ヤスジのメッタメタガキ道講座(1971年)- ガメ子 役
  • 女の意地(1971年)- まどか 役
  • 高校生無頼控(1972年)- 朝野未来 役

テレビドラマ

  • あいつと私(1967年、日本テレビ)
  • 肌は死なない(1968年、TBS)- 田園聖子 役
  • 江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 第11話「復讐鬼 黄金仮面」 (1970年、東京12チャンネル)

テレビ番組

  • 11PM(1967年、日本テレビ)

ラジオ番組

  • パックインミュージック(1968年7月 - 12月、TBS) ※火曜深夜一部、パートナーは八城一夫

注釈

出典

参考文献

  • 『日本映画俳優全集 女優編』キネマ旬報社、1980年

外部リンク

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