中山孝一 : ウィキペディア（Wikipedia）

中山 孝一（なかやま こういち、1948年8月12日 - ）は千葉県八千代市出身の元プロ野球選手（投手）。

来歴・人物

千葉工商では3年次の1966年、夏の甲子園千葉大会で東金商をノーヒットノーランに抑え、続く東邦大付も7回コールドながらノーヒットノーランで降す主な県の記録一覧及び本県代表チームの関東・全国大会での記録 千葉県高等学校野球連盟。その後も2試合連続で完封勝利、習志野戦で失点するも41回連続無失点記録を達成。続く東関東大会準決勝で竜ヶ崎一高に敗退し、甲子園出場はならなかった。同年の一次ドラフト6位で阪神タイガースに指名されるも入団せず本人の意向による拒否か、球団側が交渉権を行使せず失効したか不明。、卒業後の1967年にサッポロビールへ入社。1969年の都市対抗に出場し、同年のドラフト5位で南海ホークスに入団。

入団後は速球投手として期待され、1年目の1970年から先発として起用されるが、同年は1勝に終わる。3年目の1972年には中継ぎに回って34試合に登板し、1973年の巨人との日本シリーズでも2試合に登板。1974年には4月から先発陣の一角として起用され8勝、初めて規定投球回に達し、防御率3.04で投手成績8位にランクイン。1975年・1976年には2年連続2桁勝利を挙げるが、その後は右肩を故障して低迷。1978年オフに山下慶徳との交換トレードでヤクルトスワローズへに移籍するが、1年で自由契約になり、1979年オフには阪神タイガースに移籍。全盛期の力は既に無く、1980年オフに現役を引退。

南海では一、二を争うほどの速球派投手だったが、その一方で制球力に乏しいという欠点もあった。振り上げた右腕をいったん肩でひょいと、かつぐような格好になってから投球する一風変わったフォームの持ち主であった。この変則モーションは、打者のタイミングを外すのに有効だった。南海時代の好調期は内角を突く速球に威力があった。また、速球のほかにスライダー、2種類のナックルボール、外角のカーブを武器とした。

詳細情報

年度別投手成績

	南海	16	11	0	0	0	1	6	--	--	.143	296	65.2	68	8	34	0	0	41	1	1	38	29	3.95	1.55
		4	2	0	0	0	0	0	--	--	----	61	13.0	18	6	4	0	0	10	1	0	13	13	9.00	1.69
		34	2	0	0	0	1	5	--	--	.167	290	69.1	56	6	36	2	1	59	7	0	33	27	3.52	1.33
		16	8	0	0	0	1	3	--	--	.250	282	68.1	58	10	29	1	2	48	3	3	28	27	3.57	1.27
		28	24	3	1	0	8	9	0	--	.471	634	154.1	117	20	66	2	3	95	7	0	59	52	3.04	1.19
		23	23	7	2	0	10	7	0	--	.588	569	135.2	135	10	44	0	2	64	4	0	55	48	3.18	1.32
		30	29	8	4	1	12	11	0	--	.522	755	176.1	165	14	72	1	4	114	1	1	75	69	3.53	1.34
	阪神	1	0	0	0	0	0	0	0	--	----	6	0.2	3	1	1	0	0	0	0	0	4	4	54.00	6.00
通算：8年		152	99	18	7	1	33	41	0	--	.446	2893	683.1	620	75	286	6	12	431	24	5	305	269	3.54	1.33

• 各年度の太字はリーグ最高

記録

• 初登板・初先発登板：1970年5月2日、対近鉄バファローズ5回戦（大阪球場）、8回3失点（自責点0）で敗戦投手
• 初勝利：1970年8月23日、対ロッテオリオンズ20回戦（大阪球場）、3回表から2番手で救援登板、4回無失点
• 初先発勝利：1973年9月27日、対太平洋クラブライオンズ後期12回戦（大阪球場）、8回2/3を4失点
• 初完投：1974年4月25日、対ロッテオリオンズ前期3回戦（宮城球場）、8回3失点で敗戦投手
• 初完投勝利：1974年5月5日、対ロッテオリオンズ前期5回戦（大阪球場）、9回1失点
• 初完封：1974年9月20日、対阪急ブレーブス後期12回戦（大阪球場）

背番号

• 17 （1970年 - 1973年）
• 13 （1974年 - 1979年）
• 44 （1980年）

関連項目

• 千葉県出身の人物一覧
• 福岡ソフトバンクホークスの選手一覧
• 東京ヤクルトスワローズの選手一覧
• 阪神タイガースの選手一覧